プログラマーSEが転職で問われる『一般常識』はIT基礎知識
「ITエンジニアとしての一般常識ってソフトウェア技術の基礎とかかな?」
新卒の入社試験では、
- SPI
- 一般常識のテスト
がありましたよね?
私はこれまでに三度転職したことがありますが、新卒の入社試験でやるようないわゆる一般常識を問われることはありませんでした。
JMATっていう適性試験みたいなのは受けたことがありますけどね、それも50社中1社くらいなのでかなり少数派です。
しかしながら、「ITエンジニアとしての一般常識」は問われます。
どんなものなのか紹介します。
Contents
専門分野によって一般常識は異なる
「ITエンジニアとしての一般常識」とひとことで言っても、専門分野によって異なります。
WebエンジニアにはWebエンジニアの、ゲームエンジニアにはゲームエンジニアの一般常識があります。
Webエンジニアの一般常識
HTTPとセッション管理
HTTPプロトコルは一度の通信毎にコネクションが切断されます。では、どうセッションを保持するのかというとクッキーを使います。
クッキーとはブラウザを通してクライアント端末に書き込める小さなデータです。このクッキーにセッションIDを書き込んでおいて、HTTP通信をする度にこのセッションIDを送ってもらうことで、同一ユーザーからのアクセスの連続性 = セッションを認識することができます。
この辺は押さえておきたい一般常識です。
データベースとSQL
データベースにデータを登録したり、更新・削除・検索などをするのにSQLという言語を使います。
プログラムからDBアクセスしてSQLを実行するには、各プログラミング言語用のAPIがあります。
JavaにJDBC、PHPにPDOというデーターべースアクセスAPIがあります。
自分が使ってる言語からどうやってDBアクセスするかの知識はエンジニアとして一般常識です。
面接では、当たり前のように答えられる必要があります。まぁ、ふつうに仕事してれば身に付く知識ですよね。
ゲームエンジニアの一般常識
ゲームのサーバーサイドはWebと同じなので前述したとおりです。ここではゲームのクライアントサイドの一般常識について説明します。
フレーム処理
ゲームは一秒間に何度も画面描写をすることで滑らかに絵を動かしています。これをフレーム処理と言います。30フレームだったら1秒間に30回画面描画を行います。
これってゲームプログラムの大きな特徴です。
人気のあるゲームエンジンUnityでフレーム処理を行う場合、Update()メソッドの中に処理を書くと、それがフレームごとに呼び出されます。
自分が使っているゲームエンジンや言語でフレーム処理を行う方法を押さえておきましょう。
メニュー処理
ゲームというと、絵を動かす処理が目立ちますが、ゲームプログラムの半分はメニュー画面などのUI処理です。
ボタンを押した時のイベントハンドラをどうやって書くか等の知識を整理しましょう。
Unityの場合、UI処理を書く方法は
- NGUIというサードバーティ製UIライブラリを使う方法
- Unity標準のUGUI
があります。
このようなことは一般常識としてサラッと答えられるといいでしょうね。
一般常識は仕事をしてく中で自然と身に付くもの
ここまで読んでみていかがだったでしょうか?
ほとんど、知ってる内容だったんじゃないかと思います。
そうです。常識ってそういうものです。
ITエンジニアとして仕事をしていたらITエンジニアの常識が自然と身に付いているはずです。
あなたはITエンジニアとしての常識を持っています。
ですから、自信をもって転職活動をしてください!これから、エンジニアを目指す人はこの記事を参考に一般常識を抑えておいてください。