SIerから自社サービス系へ転職する方法
「客先常駐で肩身が狭い…」
「顧客の要望に対応するだけでつまらない…」
私のキャリアのスタートはSIerでした。
情報処理の専門学校を卒業して零細SIer(社員80人)に入りました。その会社に4年半勤めて、東証一部上場独立系SIer(社員5000人)に入りました。
「大手に入れてヤッター!」と思いつつも、またSIerに入っちゃったんです。まぁ、年収が大分上がったので良かったですけどね。その会社に6年半勤めて今度は大手流通業グループIT子会社(グループ社員50000人)に入りました。
その後、フリーランスになって、
→ ECサイト開発運営ベンチャー(社員10人)
→ 大手ブログサービス運営企業(3500人)
→ 大手コンシューマゲームソフト開発企業スマホ部門子会社(社員600名)
とWeb系やスマホゲームの仕事をしました。
今思えば、もっと早く移れたらよかったんですけど、「SIerも悪くないかなぁ」と思って10年以上やってました。
実際に自社サービス系へ転職してみて、分かったことがいろいろあったので、それらを踏まえて「SIerから自社サービス系へ転職する方法」を紹介します。
SIerと自社サービスは同じ技術を使ってる
SIerが業務システムを作る際にはWebアプリケーションが多いですよね。
利用技術は、
- クライアントサイド → HTML, CSS, JavaScript
- サーバーサイド → Java or .NET or PHP
- DB → Oracle or SQL Server or MySQL or PostgreSQL
という組み合わせが多いかと思います。
自社サービス企業が運営しているWebサービスでも、これらの技術を使っている会社はたくさんあります。
もちろんサーバーサイドがJava, .NET、PHPではなく、RubyやPython、node.jsを使っている企業もあります。
とはいえ、どれもオブジェクト指向言語で、文法や基本的な考え方は同じなので覚えるのはかんたんです。
自社サービスの会社は主に以下のようなプロダクトを開発運営しています。
- Webサービス
- スマホアプリ
- スマホゲーム
1のWebサービスは上記で書いた通り、業務システムと同じような技術を使っています。
残り2つも見てみましょう。
スマホアプリ・ゲームもサーバーサイドは業務システムと同じ
スマホアプリのクライアントサイドは、
- Androidアプリ → Java, Kotlin
- iOSアプリ → Swift, Objective-C
- クロスプラットフォーム → Cordova(PhoneGap)、Titanium MobileならHTML5/JavaScript。XamarinならC#
で作ります。クロスプラットフォーム系ならば、業務システム開発でもおなじみのHTML5/JavaScriptがありますが、それ以外は新たに覚えなければなりません。
とはいえ、AndroidアプリならJavaなので同じ言語ですからAndoroid用のAPIやアルゴリズムを覚えればいいだけですし、SwiftやC#もJavaと似ているので覚えるのは難しくありません。
それより、もっとかんたんなものがあります。
スマホアプリ・ゲームのサーバーサイドです。
スマホアプリ・ゲームもサーバーサイドはJava, PHP, Ruby, Python, node.jsなどでできています。
ですから、自社サービス企業のサーバーサイド担当の求人に応募すれば、今まで培ってきたキャリアを十分に生かすことができます。
サーバーサイド担当で入って、その後、クライアントサイドの技術も学んで仕事の幅を広げていくのもいいと思います。
これがSIerから自社サービス企業への転職が一番スムーズにいく方法だと思います。