プログラマーSEが『図書館』を有効活用する方法
図書館って古い本が多くて面白い本が少ない印象ですよね。
実際、大型の本屋さんのソフトウェア技術コーナーに比べて図書館のそれは古くてつまらなく見えます。
ただ図書館に置いてある本って案外質が高くて、だいぶ昔に出版された良書と出会える場合もよくあります。
技術って日進月歩なので技術書は新しいものが良いと思いがちですが、基礎的な部分はすぐに変わるわけではありません。
ですから、私は新たな技術を何か学ぶときには図書館に行って関連する書籍を何冊か借りてきて読みます。「新たな」と言ってもそれは「最先端の」って意味じゃなく、自分にとってやったことのない分野という意味ですけどね。
そんなわけで私流の図書館活用法を紹介します。
図書館の本でプログラミング言語を学ぶ方法
私は仕事でJavaをずっと使っていたのですが、ある時、趣味でPHPを使ってレンタルサーバで動くWebサービスを作ってみようと思い立ったことがあります。
その時に図書館でPHPの入門書籍を何冊か借りてきて読みました。何冊かざっと目を通すとPHPってこういう感じだなという感覚が生まれました。これってとても大事なことです。
同じテーマの本を複数読むと、同じテーマなんだけど著者によって違う視点で書かれてるので、いろいろな角度から学ぶことが出来ます。こっちの本ではよくわからなかったことがこの本読んだらよくわかったってことがよくあります。
そうやって何冊も読んでいくと、「はっきりとは理解してないけど、あの本にあんなことが書かれていたよな」というフックがいくつも出来ます。
すると、コードを書いていて問題にぶつかった時にも、「もしかして、あの時読んだあれかな?」と感じて検索エンジンで調べるキーワードが浮かんだりします。
本って体系的に網羅的な知識が学べるんですよね。プログラミング言語の文法の基礎的な部分は古い本で学んでも大部分は一緒なので、図書館で全然ありだと思います。まぁ、新しい本のほうが良いは良いんですけどね。
続いて、図書館のメリットを紹介していきます。
メリット1 お金がかからない
当たり前のことですが、図書館では無料で本が借りられます。
無料なので、「買って読みたいほどの本じゃないんだけど試しに読んでみたい」みたいな試し読みが出来ます。
本屋さんで立ち読みして内容を吟味するのも試し読みですが、図書館ならば、その本を借りて、「じっくり最後まで試し読み」ができるわけです。
メリット2 返却期限が決まっている
大抵の図書館は2週間が返却期限です。
2週間で返却しなければならないので、積ん読しないで短期間で読むことができます。
もちろん、期限内に読めなかったり、借りてみたけど読む気がしないという理由で、読まずに返却することもありますが、買った場合に比べると、読み終えるまでの期間は短くなりやすい傾向があります。
これと関連したメリットがもう一つあります。返却できることです。
メリット3 返却するから、部屋が狭くならない
本って買っていくとどんどん溜まっていって部屋のスペースが埋まっていくという負の側面があると思います。
本をコレクションするのが趣味な人ならいいですが、物理的なモノとしての本ではなく、本の中身に興味がある人にとっては、本を返却できるというのはすごいメリットとなります。これは電子書籍によっても解決できますけどね。
このようなメリットがあるので、私の場合、図書館を使うようになってからの方が本を読む量が大幅に増えました。
とはいえ、売れてる本、人気のある本は図書館だと貸出予約がいくつも入ってていつまで経っても読めないってこともあるので、そういう新しい本や人気の本は本屋さんで買うという使い分けをするといいと思います。