『稼げるプログラミング言語』は何か?
稼げる言語というと、
- 会社員の人なら、給料の高い企業が使っている言語
- フリーランスの人なら、単価の高い言語
を思い浮かべる方が多いかと思います。
個人でスマホアプリを開発している人だったら、AppストアとGooglePlayはどっちが稼げるかみたいな観点もありますが、今回は高い労働収入を稼げるプログラミング言語を考えてみます。
需要と供給の観点で考えてみると
モノの価格は需要と供給で決まります。需要が多くて供給が少ないものの価格は高くなります。
技術トレンドの話だと、需要の話ばかりで、供給の観点が忘れられがちです。
需要(求人数)が多くても、供給(エンジニア数)も多ければ、給料や単価は下がっていきます。
例えば、Javaを使った仕事はたくさんあって、需要が多いですが、Javaエンジニアの数も多いので単価は下がっています。PHPも同じような状況です。
一方Androidアプリ開発のJavaエンジニアはサーバーサイドJavaに比べるとずっと少ないので単価はまだまだ高いでしょう。
一番いいのは需要が多くて供給が少ないものです。
しかし、需要が多くなると、
「この技術って需要が多いのかぁ、おれも始めてみようかな!」
とやり始める人が増えるので、時間差で供給が埋まってしまいます。
では、どこを狙えばいいかというと、企業が新たな技術を使い始めているというような状況のものです。
企業が今使い始めている技術は?
最近よくあるのは、Javaを使っていた企業が生産性を上げるためにScalaを使うとか、Rubyを使っていた企業が性能を上げるためにScala, Goを使うというようなものです。
例えば、Twitterは元々Ruby on Railsを使っていたけれど、ユーザー数が増えて、性能的不満によりScalaに移行したという話は有名です。
PerlからGoへの移行もよく耳にします。
ボケて(bokete)という写真に一言ボケるコメントを付けるWebサービスがあります。昔ダウンタウンの松本人志が写真で一言みたいなのをやってましたが、そのWebサービス版みたいなアプリです。
このボケてを開発したゆーすけべーさんがポッドキャスト(wada.fm)で、「ボケてのAPI部分をGoに移行している」と話していました。
この他にも面白法人カヤックという会社もサーバーサイドをPerlからGoに移行しているようです。募集要項を見ると、
「Go言語は新しい技術なので、Goを使った実務経験がなくても、独学で使った経験があればOkです」
みたいなことが書かれていました。
このように、新しい技術を今使い始めているという時期には実務経験がなくても採用されるチャンスが高まります。
新しい技術を使えるエンジニア数 = 少ない
ので希少価値が生まれ給料も高くなりやすいんです。
このような観点で具体的に考えてみると、次のような言語が良さそうです。
新しい言語へ移行する会社を狙う
- サーバーサイド: Java, PHP, Ruby, Perl → Go, Scala, node.js
- iOSアプリ: Objective-C → Swift
- Androidアプリ: Java → Kotlin
需要急増中の新技術を狙う
- AR, VR: C#(Unity), C++(Unreal Engine)
- AI(人工知能)、機械学習: Python
この辺りが狙い目なんじゃないかと思います!