プログラマーSEが『職場の人間関係』に悩まないコツ
「人間の悩みの全ては人間関係である」と、アルフレッド・アドラーさんは言っています。
「誰やねん?」って思われたかもしれませんが、ここ数年ずっとベストセラーの「嫌われる勇気」の元ネタとなったアドラー心理学を作った有名な哲学者・心理学者です。
たしかにそんな気もするけど、「人間関係が全てだ」は言いすぎとも思えます。
借金に悩んでる人とか病気で悩んでる人だっていますからね。
アドラーに言わせれば、これらの悩みも元々は人間関係によって生まれたものだということかもしれません。
アドラーの発想だと病気が治らないのは病気を治したくない理由があるからだってことになるんです。
「病気で入院してると、看護師さんに優しくしてもらえる。病気が治ったら会社に行って仕事をしなければならない。そしたら、また上司や顧客からああだこうだと文句を言われる日々に戻ってしまう」
この場合、病気の原因は上司・顧客との人間関係だということになります。病気さえも根本の原因は人間関係だったりするということです。
そんなことを踏まえて今回は「職場の人間関係の悩みを解決する方法」を紹介します。
職場は仕事をするための場
職場は仕事をする場です。
「当たり前じゃん」なんですが、このことを忘れてたり、勘違いしてる人は多くいます。これを正しく再認識するだけでほとんどの問題が解決します。
会社は仕事をする場です。仕事とは会社に利益をもたらすことです。
ですから、職場での人間関係は仕事をするためのもの = 会社に利益をもたらすためのものなんです。
ところが、なぜかこんな想いがありませんか?
「職場の人と友達のように仲良くなりたい、仲良くならなければダメだ、仲良くなれない自分はダメ人間だ」
これ完全に間違ってます。職場の人間と友達のように仲良くしてたら「仕事してねーだろ!」ですからね。
会社は友達を作るための場ではない
仕事をしていく中で、結果的に友達のように仲良くなった、休日に友人として会うようになったならいいのですが、友達のように仲良くなることを目標にするのは明らかに間違っています。
結果的にそうなるのと、最初からそれを目指すのは全然違います。
会社は仕事をする場です。「友達を作らなきゃ、友達のように仲良くしなきゃ」はミスマッチです。不自然なコミュニーケーションになってしまいます。
これがわかると、「雑談で盛り上がってる輪に自分が入ってないと取り残されてる気持ちになる」という想いもなくなります。会社は仕事をする場なんですから。
雑談はおまけです。息抜きです。そこで自分が話を盛り上げられなくても全く関係ありません。
パワハラを受けたときも同じです。
パワハラは「するやつが悪い」、その理由
パワハラされると、「自分に落ち度があるからパワハラされるんだ」と思ってしまいがちですが、会社は仕事をする場だという前提に立つと違った見え方になります。
仕事をする場において嫌がらせをされて仕事に支障が出ているのですから、パワハラする方が悪いんです。
パワハラをプライベートでやるのはその人の勝手ですが、会社でやってはいけません。会社は仕事をする場であり、パワハラがあると仕事のパフォーマンスが落ちてしまいます。
ですから、それを周りの人に相談すればいいんです。
「会社は仕事をする場であり、会社の利益を最大化するよう仕事をしなければいけませんが、私が仕事しようとすると、〇〇さんに嫌がらせをされて仕事の生産性が落ちています。」と。
上司からパワハラされているなら、その上司の上司に相談しましょう。上の上司もグルなら、経営者に相談しましょう。経営者も上司をかばうようであれば、その会社を辞めて別の会社に移るまでです。
なぜなら、その会社はほんとうの意味での会社(株主に利益を与えるために仕事をする場)ではないからです。会社じゃない会社で働くことはありません。
幸いなことにITエンジニアの求人はいつもたくさんあって転職はかんたんです。転職活動を始めると、いろいろな会社や仕事があることがわかって、人生の可能性が広がるのでぜひやってみてください。