プログラマーSEが『転職するメリット』を転職経験者が教えます
「仕事きつすぎ…、転職したら変わるかなぁ」
「給料全然上がらない…、転職したら上がる?」
完璧な職場とは言わないけれど、愛着のわく職場では働きたいですよね。
私はこれまでに三度転職し
といろいろな規模・業種の会社で仕事をしてきました。開発してきたシステムも
といろいろやってます。様々な仕事をやっていく中で本当の意味での転職のメリットが分かってきたので紹介します。
メリット1. 仕事を変えられる
同じ会社にずっといると、仕事も似たようなものになりがちです。
参加するプロジェクトが変われば仕事は変わりますが、会社にも得意分野があるので、どうしても似通った仕事になってしまいます。
会社側からすれば、社員に同分野での経験を積ませた方が業務効率が高まるので、なおさら同じような仕事にアサインさせられてしまいやすいんです。
それが転職するとがらりと変わります。
私の場合、
- 新卒で入った会社 → 金融系システム案件がほとんど
- 次の会社 → 製造業システム案件のみ
- さらに次 → Webサービス開発
- そのまた次 → スマホゲーム開発
をしました。会社によって得意な仕事の系統があることがわかります。
同じ仕事を続けることを否定するつもりはありません。自分が極めたい分野を見つけられたなら、それをずっとやっていくのも良いでしょう。
そうではなく「なんか仕事つまらないなぁ、飽きてきたかも…」と感じながら仕事を続けているのならば、心機一転した方がいいと強く思います。
メリット2. 人間関係をリセットできる
転職すると、今までの職場の人間関係がなくなって、新しい職場の人との毎日が始まります。
しがらみがなくなる
同じ職場にずっといると、良い信頼関係と共に、悪い関係、因縁のようなものも生まれてしまいます。転職すると、それらがリセットされます。
私の場合、間接的効果なんでしょうけれど、転職したら朝の目覚めがスッキリするようになりました。ストレスがあったんだなぁと気がつきました。
人脈が広がる
転職する前に職場の人と、連絡先を交換しておけば、関係を続けられます。私の場合、以前勤めていた会社の後輩とは時々飲みに行ったりしています。
ですから、「この人いいな、好きだな」と思える人がいたら転職する前に連絡先を交換しておくといいでしょう。
こうやって、よい人脈を残しつつ、新しい職場の人脈を増やすことができます。
メリット3. スキルの再評価による年収アップ
「去年より今年のほうが仕事のスキルは上がっているのに、給料は連動しないよなぁ…」
だれでも一度は思ったことがあるはずです。
同じ会社にいると、スキルアップした能力が給料にはなかなか反映されません。
毎年、評価査定が行われて昇給があるかもしれませんが、それはスキルよりも会社への貢献度で測られます。会社への貢献度が高いプロジェクトで仕事をしていたら高評価されるけれど、そうじゃない案件(売り上げが低い等)の場合、いくら一生懸命仕事をしていても低評価だったりします。
会社への貢献度が高い仕事(売り上げの高い仕事など)につけるかは運次第です。
それが転職すると、スキルに対する評価で年収が設定されるので、今の会社で不当な評価を受けている人にとっては正当な評価をしてもらえる大きなチャンスとなります。
例えば、新卒時の私は仕事の経験がなく、口下手でコミュニケーション能力がないと評価されていました。元々緊張しやすい性格で、交友関係も狭く人付き合いにも自信がありませんでした。この低い評価をベースに決まった給料からのスタートだったんです。
この会社で4年半仕事をして、プログラミング技術を修得し、仕事でのやりとりを通じてコミュニケーション能力も身に付きました。仕事って話を聞いたり自分の考えを説明する機会がたくさんあるのでコミュニケーション能力が自然と身に付きますよね。リア充な人はプライベートでもいろいろな人とコミュニケーションする機会があって自然と会話力力がつきますが、私のように非リア充の人間にとっては仕事がコミュニケーション能力を磨く場として最適です。
この状態で転職の面接を受けると、新卒時とは全く違う評価になります。
新卒時 | 転職時 | |
仕事の経験 | なし | 4年半開発を経験 |
スキル | 学校で習ったプログラミングの基礎 | 仕事レベルのJavaやオブジェクト指向技術 |
コミュニケーション能力 | 口下手で自信なさげ | 仕事によって向上した会話能力 |
つまり、転職は能力アップした自分を再評価してもらうチャンスなんです。
メリット4. 視野が広がる
冒頭で紹介した通り、私は様々な職場で仕事をしてきました。会社によってカルチャーが全く異なっていて、転職する度に自分が井の中の蛙だったと思い知らされました。
例えば、業務システム開発の仕事では、スーツを着てネクタイを締めて仕事をするのが当たり前ですが、Webサービスやスマホアプリの世界では基本的に服装は自由です。仕事といったらスーツ、ネクタイが必須だと思いがちですが、考えてみればシステム開発するのにスーツ・ネクタイは不要です。
また、業務システム開発の会社ではプログラマーよりも上流工程をやっているシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーを高く評価しますが、これまた、Webサービスやスマホアプリ開発ではそんなことはなくプログラマーへの敬意がちゃんとありました。プログラマーへの敬意というよりは、職種間に上下関係がなく、お互いを尊重して仕事をしていたんです。とても良い関係だと思いました。
転職活動すると、いろいろな会社や仕事を知ることができます。それによって視野が広がって、あなたに合った素晴らしい会社が見えてくると思います!