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プログラマーSEがプロジェクトに入って最初にすべきこと

2015年2月24日に投稿 → に更新 仕事術 アフィリエイトリンクを含みます

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「新しいプロジェクトに慣れるまで時間が掛かる…」
「新しい人間関係築くの苦手だから長い間、今のプロジェクトに居続けてる…」

ソフトウェア開発の仕事はプロジェクト単位で動くので、プロジェクトが変われば人間関係や仕事の進め方も変わります。

そのため、素早く新たな環境に順応する能力が求められますが、短期間で人間関係を構築したり、新しい環境に慣れるのは苦手だという方は多いかもしれません。

私はこれまでに10数年ソフトウェア開発の仕事をしてきて、いくつものプロジェクトで仕事をしてきました。その中で自分なりに早く新しい環境に適応するコツをつかみました。

そんなコツを紹介します。

自分に求められている役割を把握する

プロジェクトに入る前の面接で自分がどんな仕事をするか等は聞いているはずですが、実際そのプロジェクトに入ってみてはじめてチームにどんなメンバーがいてどんな体制でやっているかが分かり、自分に求められている役割もより具体的に立体的に感じられますよね。

例えば、面接では「Webサービスのサーバーサイドを作ってほしい」という役割を説明されていたとして、実際チームに入ってみて、経験が浅いメンバーが多いようであれば、開発をリードする役割が求められていることが分かったりします。

逆に自分よりも経験やスキルが高いメンバーが多いようであれば、自分の担当タスクを早く仕上げていけばいいと考えることができます。

そのプロジェクトの具体的な状況に合わせて、自分の役割を適応させると良いと思います。

ドキュメントを読む

説明すべきことが全てきちんとドキュメント化されているプロジェクトはまずないとは思いますが、そのプロジェクトのドキュメントを読むことで、必要な知識の多くを仕入れられます。

ドキュメントが更新されておらず古い情報である可能性もありますが、それでも、これまでの経緯を知るという意味で読む意義があります。

開発環境を把握する

そのプロジェクトで使っている技術を確認します。

プロジェクトで使っているIDEやGit、CVSなどの構成管理ツールや、サーバの構成、ログイン方法などを把握しましょう。

また、そのプロジェクトが独自で開発した開発補助ツール等がある場合、それらの使い方を覚えることは非常に重要です。

ソフトウェア開発スキルは大きく分けて2つあります。

  1. 汎用スキル(プログラミング言語やAPI、設計、アルゴリズムなどの知識)
  2. プロジェクト特化スキル(そのプロジェクトについての知識)

1はすぐにはレベルアップできませんが、2は知ってるかどうかなので、知れることを早く把握することで素早く適応することが出来ます。

ソースコードを把握する

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まずはディレクトリ構成を見て、全体を把握します。

その後、どういうアーキテクチャで動いているのかを見ます。どういう単位でコンポーネント分割されているかを見ると、そのプロジェクトのアーキテクチャ思想が見えてきます。

全体を眺めていくと、使っているライブラリ、フレームワークが把握できるのでよく知らないものがあったらどんなものなのか調べてみましょう。

ざっとコードを読んでいくとコードの癖みたいなものが感じられるはずです。仕事でプログラムを書くときは自己流のコードではなく、そのプロジェクトの流儀に従ったコードを書くべきなので、そのプロジェクトの流儀を把握しましょう。

人間関係は仕事をしけば自然と作られるから意識しないでOK

新しいプロジェクトに入る時、心配な点の一つとして、「人間関係がうまくいくか、なじめるか?」というものがありますよね。

ですが、職場は友達を作る場ではなく、仕事をする場なので、特に意識しなくても仕事を真面目にこなしていけば自然と人間関係は築かれます。

仲良くなろうと意識すると余計なことを考えてしまい仕事のパフォーマンスも落ちます。プロジェクトに入ったばかりの時こそ仕事に集中して早く仕事を覚えることが重要です。

とはいえ結果的に、職場で友達が出来たというならば、それはいいことです。あくまで、目的は仕事であるということ、これに専念すれば自然と仕事も人間関係もうまくいきます。

メンバーの名前は自然と覚えられる

プロジェクトに入ったばかりの時は人の名前がなかなか覚えられないですよね。

2週間くらいしても「誰が誰だかわからん」って場合もありますが、人の名前っていつの間にか覚えてるものです。

意識して覚えようとしたり、覚えられないことを気にする必要はありません。

社内政治はどうでもいい

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そのプロジェクトの人間関係だったり、力関係を把握して、有力者に取り入ろうと考える人もいるかもしれませんが、その関係はそのプロジェクトにいる間だけです。

そんなことよりも仕事に集中してスキルアップした方がはるかに有用です。

嫌なやつや厄介な人がいないかも気になりますが、入ってみなければわからないので気にしても意味がありません。嫌なやつや厄介なやつがいたら、その都度、必要な対応をしていくしかありません。対応をしてもうまくいかない場合や、これ以上関わりたくないと感じたらそのプロジェクトを辞めて別のプロジェクトに移ればいいだけです。

とはいえ、つい心配してしまうかもしれません。そんな時は「これは気にしてもしょうがないことだから、考えるのをやめよう」と頭を切り替えれましょう。

余計なことをせず、必要なことをする

道教には「無為」という概念があります。

「余計なことをしない」という意味です。

プログラマーの仕事においては「人間関係を心配する」ことがこれに当たります。

必要なことがなんなのか分からない場合は、不要なことをやめてみると良いと思います。

必要なことに集中すれば自然とうまくいくはずです。