Webデザイナーがプログラミングを学ぶ一番かんたんな方法
「プログラミングって難しそうで、私にできるかなぁ…」
「プログラマーの人って頭良さそうに見えるけど、私でもなれるかなぁ…」
私は10年以上プログラマーをやってますが、デザインできる人に憧れがあります。ソフトウェアやWebサービスの価値ってデザインによって大きく変わりますからね。
一方、デザイナーの人からは「プログラミングできるの羨ましい、私もできるようになりたい!」とよく言われます。
プログラミングってとても難しいことのように思われていますが、やってみると意外とかんたんで特別難しいことはありません。
私はこれまでに三度転職し、
- 東証一部上場のシステムインテグレーター
- 大手流通業IT子会社
- Webサービスベンチャー企業
- スマホゲームベンチャー企業
で仕事をしてきました。
規模も業種も様々な職場で仕事をしてみて分かったのは、
「デザインとプログラミング両方できる人ってめったにいない」
ということです。ですから、デザインできる人が少しプログラミングを覚えると、とても重宝されます。
そんなわけで今回は「Webデザイナーがプログラミングを学ぶ方法」を紹介します。
プログラミングに数学は必要?
これよく言われてますが、高度な数学の知識を必要とすることはほとんどありません。少なくとも私が経験した仕事で高度な数学を必要としたことは一度もありません。
数学というか算数レベルの四則演算の知識があれば十分です。
人工知能やビックデータの研究開発などなら、必要とされるでしょうけれど、ふつうのWebサービスやスマホアプリ開発で高度な数学を必要とされることはほとんどないと思います。
プログラミングとは、『手順』を書くこと!
プログラミングって
「ああして、こうして、こういう場合、こうする」
のような、数学というよりは国語、文章を書くのに近いものだと感じます。
ただ、書き方のルールが日本語よりもプログラミング言語の方が明確に決まっています。
例えば日本語で
「私は公園に行く。」
って書くのを、Javaっていうプログラミング言語で書くと
「i.go(park);」
って書きます。
日本語の場合、末尾に「。」をつけなくても意味は通じますが、プログラミング言語Javaでは末尾に「;」をつけないと文法エラーになってしまいます。
このようなルールを覚えてそれに従って手順を書いていくのがプログラミングなんです。
「ルール覚えるの大変そうだなぁ…」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、書いていくうちに自然と覚えられるので安心してください。
私たちも赤ちゃんの頃は、日本語が全くわからなかったけれど、使っているうちに自然と覚えられましたよね?プログラミングもそれと同じです。
デザインとプログラミングは似てる?
デザインって「ここに10px空白を空けて…、このブロックとこのブロックの縦位置を合わせて…」みたく、綿密で細かい作業をしますよね?
「ここの空白が8pxなのに、こっちが3pxだとおかしい、バランスが悪い」などのように、整合性を取るセンスが必要とされます。
プログラミングも同じです。
プログラムも一つ一つの手順が集まって全体となります。その一つ一つに整合性が求められます。
「整合性あるものを作る」という意味でデザインとプログラミングは似ています。
ですから、デザインをやってる人はプログラミングに向いていると思うんです!
初心者がプログラミングを覚える有名な方法『写経』とは?
プログラミングを覚える一番の方法はお手本を書き写して実行することです。
初心者向けの本やWebサイトを見つけて、そこに書かれているプログラムを書き写して実行します。
そうやって、まずはお手本通りに書いていきます。すると、「こう書けば、こう動くんだな!」というのが自然とわかってきます。
ある程度の数、お手本を書き写していくと、それらを組み合わせて自分が作りたいプログラムを作れるようになります。
このような学習法を「写経」と言います。写経って元々、仏教のお経を書き写すことを言いますが、プログラミング学習においてもとても有効なんです。
お手本通りに書き写していくだけなので、かんたんです。ぜひやってみてください!