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【相談】テストパターン作成に苦戦。向いてないのでしょうか?

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業務系ソフトウェア開発会社に勤務しております。現在27歳です。
以前、派遣社員として働いていたときにメールにてご相談させて頂きました。その後、正社員にならないか?とのオファーを頂き、現在テストエンジニアとして働いております。今回の相談内容は、仕事の中で自分には無理なのかなぁと悩むこと最近増えてきたということです。具体的には、結合テストなどのテストパターンを作るのに時間がかかってしまいます。どうも昔から論理的かつシンプルに考える力が足りていないのか、いつも苦戦の連続です。

仕様の理解や、インフラ設計資料などの理解スピードは早いとの評価をいただきました。テスト環境のインフラ構築はほとんど行っています。

しかしテストパターンを考えるなど、パターンを想定するフェーズになるといつも苦戦してしまうのです。

将来的にプログラミングをする仕事をしてみたいと考えておりました。

しかし、テストパターン作成にこんなに苦戦している自分は向いてないのかなぁと落ち込んでいます。

アバウト相談で申し訳ありません。
こんな偏った知能の僕がエンジニア界で生き残るためにはどのような、戦略が適切でしょうか。また最低限の論理的思考は身につけたいと考えておりますので、やまろうさんが意識していることなど教えていただければと思います。

読者の方から相談メールをいただきました。

同じような悩みを持っている方向けに回答内容を一部紹介します。

テストパターンを早く作るコツ

具体的には、結合テストなどのテストパターンを作るのに時間がかかってしまいます。どうも昔から論理的かつシンプルに考える力が足りていないのか、いつも苦戦の連続です。

論理的思考力に不安を感じているようですが、あなたのメールは充分論理的に書けていると思います。

テストパターンってまさにパターンなのである程度、「型」が決まってます。

たとえば、境界値テストというものがあって、ユーザー区分が1~10が一般会員、11~15が有料会員を表すシステムだった場合のテストを作る場合、1~15すべての値をテストしなくても、境界値である1,10,11,15と境界でない真ん中へんの値5,13をテストすればOKなわけです。

なので、一つの型として「境界値を意識したテストケースを作る」というものがあります。

この他にも決まった型(テストケースを考える時の枠組み)はあるので、それらを覚えてみると、考える時の材料になると思います。

こちらの記事(記事1 記事2)が参考になるかと思います。

これらの記事以外にも「テストケース 作り方」で検索すれば、たくさん見つかります。

テスト関連の本を読んでみるのもいいかもしれません。

一旦、テストの作り方に関する知識を頭に入れてしまえば、考える材料があるのでテストパターンも速く作れる様になると思います。

まずは知識を頭にインプット

仕様の理解や、インフラ設計資料などの理解スピードは早いとの評価をいただきました。テスト環境のインフラ構築はほとんど行っています。

ということは論理的思考もできてるんだと思います。

しかしテストパターンを考えるなど、パターンを想定するフェーズになるといつも苦戦してしまうのです。

なので、まずはテストの作り方に関する知識を頭にインプットですね。

将来的にプログラミングをする仕事をしてみたいと考えておりました。
しかし、テストパターン作成にこんなに苦戦している自分は向いてないのかなぁと落ち込んでいます。

テストパターンもプログラミングも型があって、型の組み合わせだったりします。
なので、まずは、型を覚えてみて、覚えた方を組み合わせて自分なりにいろいろなプログラムを作ってみるのがいいと思います。そうやって試行錯誤していくうちに論理的思考力も向上したりもします。
向いてるか向いてないかを判断するのはその後でいいと思います。

こんな偏った知能の僕がエンジニア界で生き残るためにはどのような、戦略が適切でしょうか。また最低限の論理的思考は身につけたいと考えておりますので、やまろうさんが意識していることなど教えていただければと思います。

前述した通り、あなたのメールは充分論理的に書けています。なので、最低限の論理的思考という意味では既にできていると思います。

なので、それをさらに伸ばしていけばいいと思います。

プログラミングやテストパターン作成も型を組み合わせて考えるという意味で、小さな論理を組み合わせて大きな論理を作る/大きな論理を小さな論理に具体化していく
= 論理的思考なので、それらの勉強や仕事をしていく中で、論理的思考力は自然と伸びていくと思います。

その後1

現在もテストエンジニアとしてテスト設計などを中心に働いています。
まさかお返事をいただけるとは…感激です。論理的思考が出来ているとのお言葉、ありがとうございます。文章だとある程度説明ができるのですが
テスト設計レビューなど口頭になると支離滅裂になってしまったりして成果物を説明できないなどいろいろ
苦しいですね…ここは今後の課題だと思います。将来的にはテストエンジニアからコーダーとしてプログラミングをする仕事に携われればいいなぁと考えていたりしています。
そのためにもテストパターン作成の学習など今しかできない勉強、経験をいっぱい積んでいきたいと思います。

口頭説明スキルは速聴で磨ける

文章だとある程度説明ができるのですがテスト設計レビューなど口頭になると支離滅裂になってしまったりして成果物を説明できないなどいろいろ苦しいですね…ここは今後の課題だと思います。

文章だとできているのですから、慣れの問題でしょう。数をこなしてくうちにうまくなっていくと思います。

私も以前は説明が苦手だったんですが、速聴が私には効果がありました。
YouTubeとかを倍速再生で見ると、速い速度で相手の話を聞くのに慣れます。すると、思考のスピードも自然と上がって、口頭でいきなり話を振られたときにも、以前より相手がゆっくり喋っているように感じられて、余裕を持って返答をすることができるようになったんです。まぁ、速聴だけの効果ではなく場数をこなして慣れたってのもありますが。

なので、倍速再生はおすすめです。スポーツの動画とかを倍速再生すると映像酔いするかもしれないのでトーク中心の動画がいいと思います。

テスターからコーダーへの転身に必要なこと

将来的にはテストエンジニアからコーダーとしてプログラミングをする仕事に携われればいいなぁと考えていたりしています。
そのためにもテストパターン作成の学習など今しかできない勉強、経験をいっぱい積んでいきたいと思います。

余裕があれば、テストパターン作成の学習と並行してプログラミングの学習もやっていって、時々上司にプログラミングを学んでいるという話をしてさり気なくアピールしてみたらいいと思います。

上司に「プログラミング学ぼうと思っているのだけど、どの言語の仕事が多いですか?」と聞いてみるのもいいんじゃないかと思います。仕事につながる言語を知れるし、やる気のアピールにもなるし、開発案件の仕事が取れたときに「そういや、あいつプログラミング学んでるって言ってたな、メンバーとしてアサインしてやろうかな!」と思ってもらえるかも知れません。

なので、余裕があれば、並行してプログラミング学習も進めて、さり気なくアピールもしておくと、今後の仕事につながっていくんじゃないかと思います。

その後2

やまろうさんまさかのお返事!大変嬉しいです。

上司へのアピール、そうですね、割とレガシー技術の堅苦しいシステム会社なのですがもしかしたら良いアドバイスが聞けるかもしれませんよね。
我社にもウェブ化の波が来ていて対応に困っていると噂で聞いていました。
javascriptなど今まで少し私自身勉強した知識を活かせる機会を貰えるかもしれないので頑張ってみます!

また支離滅裂な言動でレビューなどしてしまう件について、やまろうさんの対策術など聞けて非常にためになりました。早速NHKニュースなどYou Tubeにて速聴しています。

周りになかなか相談できるエンジニアの先輩がおらず、やまろうさんの温かい言葉がとても嬉しいです。
何かしらの形で今後ともつながってくれたらなぁと思います。

お役に立てたようで何よりです!