プログラマーSEが『なりやすい病気』と予防法
私がこれまでにエンジニア仲間やプロジェクトのメンバーに聞いた中では、
- うつ病
- ヘルニア
になった人が何人かいました。
これらの原因と予防方法について考えてみます。
ITエンジニアがうつ病になる原因
うつ病の原因が何か特定するのはとても難しいと思いますが、無力感が関係してると思われます。
ITエンジニアの仕事ってけっこう精神的ストレスが掛かります。
- 納期、時間に追われるストレス → 焦りから心の余裕がなくなりやすい
- 担当したプログラムが上手く動かない、原因がわからない → 自分の能力の無力感を感じやすい
これらは自己嫌悪に陥る要因となります。
うつ病の原因の一つが自己嫌悪から来る無力感なのだとすると、これらをうまく回避しながら仕事をしなければなりません。
困ったら誰かに頼っていい
例えば、自分が担当しているプログラムがうまく動かない時って、自己嫌悪しちゃいますよね?
「なんでできないんだろう?おれってダメだな」って。
ですが、全ての仕事を完璧にできる人なんてません。
仕事は必ずしも自分一人でやる必要はないんです。
人を頼っていいんです。そのためのチームです。プロジェクトってそういうものです。
誰かに頼ろうにもみんな忙しそうで相談しづらいと感じるかもしれませんが、誰かの相談を受けて問題を解決するのもその人の仕事です。
私もあなたも自分の仕事だけでなく誰かの仕事の手助けをしています。
つまりはお互い様です。たとえ、今はまだキャリアが浅くて他人を手助けする場面が少ないとしても、将来だれかを助けます。
だから、頼っていいんです。
逆に一人で抱え込んで、仕事が進まないほうが問題です。
嫌々やるのと、チャレンジの違い
IT技術は常に進歩し続けているので、新しいことを学び続けなければなりません。
IT技術やプログラミングが好きな人、興味があって面白みを感じてやってる人にとっては、やりがいのあるチャレンジとなりますが、IT技術に興味がない、あるいは苦手意識がある人にとっては、苦役になってしまいます。
目の前に難しい仕事があるとします。
それを、
- チャレンジと捉えるか?
- 苦痛と捉えるか?
によって、メンタルヘルスは大きく異なります。
実験で証明された心と身体の関係
実際、心理学の実験で、ストレスをチャレンジとして捉えると、能力や健康状態が高まることがわかっています。
この実験ではグループを2つに分けました。
- ストレスは人の能力を高め、健康状態を高めるというビデオを見たグループ
- ストレスは人の健康状態に悪影響を与えるというビデオを見たグループ
その後、ストレスの掛かる面接を受けます。面接官が高圧的で嫌な態度をとるものです。
すると、グループ1の人たちにはDHEAという脳を成長させるホルモンが分泌され、グループ2の人たちからはコルチゾールというストレスホルモンが多く分泌されたんだそうです。
つまり、ストレスをどう捉えるかで、実際体の中で分泌されるホルモンも変わるということです。
ですから、難しい仕事を自分が成長するチャレンジとして捉えることが、心と体の健康にもいいんです。
座りっぱなしに気をつけよう
ヘルニアも原因がはっきりとはしていませんが、腰への負担をへらすことが重要だと思います。
同じ姿勢で座りっぱなしだと腰への負担が増すので、長時間仕事やらなきゃいけない場面でも、合間の休憩をこまめに挟むといいでしょう。
1時間に一回は立ち上がって軽く歩くなど、休む頻度を増やすと体や心がリフレッシュできます。
あとは
- 腰の筋肉をつける
- 座るときの姿勢を良くする
- ストレッチやマッサージで筋肉をほぐす
なども良いでしょう。
こんな感じで、あらかじめなりやすい病気や症状を把握して、日頃からケアしていれば、多くの場合、予防できるんじゃないかと思います。