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日本語が下手な外国人エンジニアとうまくコミュニケーションするコツ

2015年2月20日に投稿 → に更新 コミュニケーション アフィリエイトリンクを含みます

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「韓国人のエンジニアが日本語下手で話が通じなくて困ってる…」
「中国人エンジニアが言われたことしかやらないから、後になって不具合が見つかってプロジェクトが炎上した…」

ソフトウェア開発のプロジェクトは他の業界に比べて国際化が進んでいます。10人に一人くらい外国人がいるのは珍しくありません。

外国人エンジニアと仕事がうまくいかない原因の多くは、言葉と習慣の違いです。

日本人に対するのと同じ接し方だと、意図が正しく伝わらないことがあります。そもそも日本語が下手で何言ってるか分からなかったり、こちらが言ってることを理解してるのか定かでない場合もあります。それでも工夫すればちゃんとコミュニケーションできます。

そんなコツを紹介します。

日本語下手だとバカにしてしまいがちだが…

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私たちは「人が何をどう話すか」でその人の能力や人間性を判断しています。

日本語が下手だと開発スキルも低いように感じてしまいがちですが、ほとんどの外国人エンジニアの開発スキルは日本人エンジニアの平均より高いと考えられます。

私たち日本人が外国で働くことを考えてみましょう。日本人の中で平均以下のスキルの人が外国で働けるでしょうか?難しいですよね。

自分が外国で働くとしたらどんな感じだろう?

自分が外国で働くとしたら、どの国で働きますか?

日本人なら英語は学校で習っているので、ある程度できるから英語圏を選ぶとして、アメリカやイギリス、オーストラリアがいいかもしれません。

働き始めたら、どんな気持ちがするでしょうか?

言葉がなかなか通じず苦労する姿が思い浮かびますよね。

そんな時、その苦労している立場を理解し、支援してくれる人が職場にいたらどんなに心強いでしょう。

あなたが、日本で働く外国人エンジニアにとっての、そのような存在になればいいんです!

外国人に通じる話し方

私は一人で海外旅行に10回以上行ってます。

私の英語力は、なんとか一人で旅行できる程度のレベルです。

英語と一言で言っても、人によって聞き取りやすさ、理解しやすさが全然違います。

聞き取りやすいのはセンテンスを短く切ってゆっくりはっきり発音してくれる人です。

私達が外国人エンジニアと日本語で会話する際もこれを意識すればいいんです。

センテンスを短く区切る

「~で~だから、~すると~になって、~だと思ったら~だったので、~な感じなんだよ」のような長いセンテンスは日本人同士でも何が言いたいのか分からなくなりますよね。

日本語が苦手な外国人なら尚更です。

センテンスを短くしましょう。これは日本人同士で話す時にも話が分かりやすくなって仕事が捗ります。

少しゆっくりめに話す

私たちが英語で外国人と話す場合にも相手がゆっくりと話してくれたら案外聞き取れるものです。

ですから、外国人エンジニアと話す時はすこしゆっくりとしたペースで話すのがいいでしょう。どれくらいゆっくりにするかは相手が話すのと同程度にするのが良いと思います。

発音はわかりやすく区切る

知り合いの中国人に聞いた所、「日本語は発音に強弱が少ないので難しい」と言っていました。

確かに英語や中国語に比べると発音に強弱が少なく平坦な言葉が多い気がします。ですから、発音をはっきりと区切ることを少し意識するとよさそうです。

正しい表現よりも、かんたんな表現を使う

海外旅行で外国人と話した時に知らない単語を連発されて全くついていけない時があります。

知らない単語がいくつかだけであれば、なんとなく意味を推論できますが、たくさんだと全くわからなくなってしまいます。

ですから、私たちが日本語で外国人と話す時にはできるだけかんたんな単語を使った表現を心がけるべきです。

とはいえ、何が相手にとってかんたんで分かりやすい表現なのかが分かりませんよね。

そんな時は相手がよく使う単語や表現を使って話ぜばいいでしょう。

そうすると変な日本語になってしまうかもしれません。自分が片言の日本語を話すみたくなってしまってちょっと恥ずかしいのですが、相手に通じることの方が重要です。

ですから、流ちょうな日本語表現ではなく、相手が話す表現に合わせたほうがいいんです。

外国人にとっては、英語を機械翻訳したような説明口調な日本語が一番わかりやすいはずです。「○○は□□です。なぜならば、~だからです。」みたいなやつです。日本人同士だと不自然な会話ですけどね。

できるだけ具体的な仕様書を書く

ソフトウェアの仕様書をどこまで具体的に書くべきかの決まりはありません。その仕様書を読んでプログラムを作れればいいんです。

そのシステムについての知識が多い人向けに書くならば大雑把な書き方でもいいですが、そうでない人には、より具体的に書くべきです。

では、日本語が苦手な外国人向けならば?

そうです、かんたんな言葉で具体的に書くべきです。

曖昧にしか書けないのは実力不足

日本には「以心伝心」とか「空気を読む」という慣習がありますが、これを自分に都合よく使う人がいます。

仕様が詰められてなく大雑把であいまいな仕様書を書いてるくせに、それを指摘すると「そんくらい書かなくても分かるだろ?空気読めよ」みたいに言う輩です。

こういう人はただの実力不足です。

こういう人は自分の仕様書に不備があっても、外国人エンジニアの日本語能力のせいにしたりします。こういう輩こそ害人(ガイジン)ですね(笑)。

外国人に差別的な発言をする人の特徴

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以前参加した業務システム開発のプロジェクトに中国人エンジニアが入ってきた際に、チームリーダーが「中国人は中華思想を持っているから苦手だ、俺は関わりたくないから、君が相手してくれ」と言いました。

「なに言ってんだこいつは?中国人が全員中華思想を持っているなら、日本人は全員サムライ魂持っててハラキリすんのか?」って感じです。

こんなやつと仕事をしたら中国人エンジニアがかわいそうなので私が彼とのやり取りをすべて担当することにしました。

このリーダーは日本人相手にもあいまいで大雑把なことしか言わず、大雑把なことを言うだけで仕事した気になっているような人でした。

中国人エンジニアは空気を読んだりしないので、明確に伝わる指示をしなければなりません。自分の指示のあいまいさや不備がバレてしまうので差別的な発言をして逃げたのでしょう。情けない話です。

世の中には、こんな風にずるいことを言って自分を正当化する輩がいます。こういう輩から外国人エンジニアを守るのも私たちまっとうな人間の使命です。

外国人エンジニアに敬意を払い、通じる表現を心がければいい

外国人エンジニアに敬意を感じていないと

「なんでわざわざ、ふだんしゃべってる日本語と違う表現をしなきゃなんないんだ!?」

となってしまいます。

しかし、前述したとおり、日本に来ている外国人エンジニアは優秀だから日本に来られるのです。そしてわざわざ日本語を学んでくれているのです。今後日本は高齢化、人口減少が進んで労働人口が減っていきます。

そんな中わざわざ日本語を学んで日本で働いてくれる外国人エンジニアはありがたい存在です。

そんな彼らが能力を存分に発揮できるよう、相手に通じる表現を心がけていきましょう!