プログラマー・SEはどんな『目標』を持つべきか?
「プログラミングや設計はだいたいできるようになったし、なんか目標とするものがない…」
「目標がないと、仕事にも張りがないよな…」
プログラマーの目標というと、
- プログラミングの腕を上げること
と考えがちですが、それだけではありません。
少し考えただけでも、
- キャリアアップ
- 年収アップ
- 人間関係
など、仕事をする上で目標になるものはたくさんあります。
そんなわけで、今回は「プログラマー・SEがどんな目標を持つべきか?」を考えてみます。
目標1 キャリアアップの目標
- 昇進(出世)する
- リーダーになる
- マネージャーになる
これらはキャリアアップの目標です。
まず、どんなキャリアを目指したいかを考えます。よくあるプログラマー・SEの典型的キャリアパスは、
PG → SE → チームリーダー → プロジェクトマネージャー
でしたが、最近は、
PG → アーキテクト, 特定技術のスペシャリスト → CTO
なんていう技術職のキャリアパスもありますし、
PG → SE → コンサルタント
なんていう上流工程やビジネス寄りの道もあります。
あるいは職位として、
平社員 → 係長 → 課長 → 部長 → 本部長 → 経営層
っていうのもありますよね(IT企業だと「係長」という役職はなくリーダー・主任等の名称の企業が多いかもしれません)。
「こんな風になりたい!」というのを描けたら、どうやったら、それが達成できるかを考えます。
職種のキャリアアップ戦略
PGからSEになりたいのであれば、SEをやってる先輩社員が
- どんな仕事をしているか?
- どんなスキル、知識を持っているか?
を見て、まずは自分も同じことができるように一つ一つ修得していきます。先輩と同じことができるようになったら、もっとうまくできるように自分なりの工夫を加えます。
アーキテクトやコンサルタントなど他の職種でも同じです。その役割をやっている人が何をやっているかと持っているスキルをよく観察して自分のものにしていけばいいんです。
職位のキャリアアップ戦略
昇進・出世をめざすのであれば、
「誰が自分の出世を決めるか?」
を見極めます。たいていは直属の上司が決めることが多いでしょう。であれば、その上司が何を評価するか考えます。
自分は「技術力で評価されたい!」と思っていても上司が評価するポイントは違うかもしれません。
エンジニアにも顧客にさりげなく自社を売り込んで仕事を取ってくることを求めているかもしれませんし、お客さんとの信頼関係を築いて長期的に安定的に仕事を受注できることを求めているかもしれません。
企業の根本は売上ですから、多くの場合、会社に売り上げをもたらすエンジニアは評価されます。
もちろん、あなたがいる部門が研究開発をやっていて、技術力そのものが評価されるというケースもありえます。
なんにせよ、自分が評価されたいものとは別に、
「上司は何を評価するのか?」
を考えます。
上司の評価ポイントが分かったら、上司が求めている動きをします。客先常駐で仕事しているのであれば、担当顧客と雑談している最中に新たに始まる案件の話が出ることがよくあります。
そんな時に、「そういうシステムであれば、うちの会社で以前似たようなシステムを作ったことがありますよ。」とさりげなく売り込めばいいんです。
営業の人が真っ向から売り込みを掛けるより、エンジニアが現場でさりげなく売り込んだ方が、興味を持ってもらいやすいので、ぜひやってみてください。
目標2 スキルアップの目標
- 「このプログラミング言語をマスターしたい」
- 「フレームワーク、アルゴリズム、デザインパターンを修得したい」
このような目標です。
仕事だけでなく、趣味の開発での目標も持ちたいものです。
- こんなWebサービスを作ってみたい
- 今は無理だけど、将来こういうサービスを作れるようになりたい
とかです。
趣味の目標って仕事の目標よりも自由に立てられますし、趣味で習得した技術が仕事で役立つってこともよくあります。
趣味でやりたいことって、多くの場合、仕事でやってることよりも新しい技術を使うものであることが多いので、趣味でやったことのトレンドに仕事が後から追いつくことがとても多いんです。
そんな時に、
「その技術、趣味の開発で使ったことありますよ!」
と言えると、そのプロジェクトの中心的存在になれるかもしれません。そうやって趣味と実益を兼ねた仕事を生み出せます。
では、どうやってスキルアップに取り組めばいいかというと、
TODOを作って実践するだけ!
「とりあえず気になる技術をさわってみて入門レベルを超えたい」ということであれば、
- 入門書を読む
- チューリアルを手順通りにやってみる
- ドットインストールを見てやってみる
等のTODOが見つかります。
TODOができあがったら、あとは一つずつ実行していけば目標を達成できます。
結局の所、何をやりたくて、何をやればいいのかを見つけられれば、後はやればいいだけですからね。
真にやりたいことをやるには?
計画は立てたけど、行動には移せなかったってことよくありますよね。それは目標が間違っています。
実行に移せなかった目標は真にやりたいことではないということです。
ですから、計画立てるまでは楽しかったけど、実際にやる段階になってやりたくなくなったのです。そんな時は、目標自体を見直せばいいんです。
目標を探し、それを達成する計画を立てること自体はそれほど時間はかかりませんし、楽しいことなので何度やり直してもいいと思います!
一番いいのは、仕事と趣味でやる開発の分野が一致することです。私の場合、元々業務システム開発の仕事をしていたのですが、趣味でゲーム開発を学んでゲームエンジニアに転職できました!
やりたい仕事をやるってこういうことなんだなと思ったんです。
キャリアチェンジって難しいと思ってたんですけど、実際やってみると思っていたよりかんたんにできたので、やりたい仕事がある人はぜひチャレンジしてみてください!