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相談: 未経験歓迎のSESのSIerに入社するも無茶な要求に困ってます

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現在の経歴ですが、去年の10月まで様々な職を経験してから
「ITで開発を行いたい!頑張った分の評価をしてもらいたい!」と思い立つきっかけがあり、未経験歓迎のSESメインの30人規模の会社に転職致しました。その後は2ヶ月簡単なphp、html、css、js、MySQLの研修(Eclipseやさくらエディタを使い、フレームワーク等は利用せずベタ打ちで会員の情報管理を行うログイン、管理画面作成)
を行いました。

その後は現場にSESとして出向き、fuelphpを主に使い、管理画面の作成やhtml.php.sqlについてのテスト、MVC部分全体の作成、開発に携わって4ヶ月になります。

仕事自体はとても楽しく、やりがいを感じています。

今お世話になっている現場の人手が足りず物量が多い事もあり、「効率よく、どんどんこなしてね。残業はしていいから」というお話を頂いたので会社に残業についての連絡、相談をすると、取締役から「単価をまだ上げきれていない。お前の努力が足りない。残業はせずに効率よくタスク管理をしろ」とのお話がありました。

現場に本社の先輩もいるので相談はしたのですが、現状解決には至らず、サービス残業を自主的にこなし業務を回さないと自分の力では間に合わない形になっております。

先輩や現場の方も忙しく、「この案件よろしく!」とお仕事はいただけるものの、明確な納期も無ければ自分のコードのレビューも中々して頂けず。

ただ書く事は覚えてきていても、仕事の仕方や考え方、業界で働く上で身に着けなければいけない部分について一切話を聞けず、不安なままガムシャラにこなす日々です。

正直、本社と現場の板挟みになっている部分と、自分の努力不足かどうか分からないまま日々が過ぎ、しっかりとした指導や指摘も無いまま後々でダメ出しを食らい、どんどん時間が過ぎるのは恐怖と苦痛が大きくどうにかしたいです。

自分はどのようにすれば宜しいのでしょうか。宜しければ知恵をお借りしたいです。

どうか宜しくお願い致します。

読者の方から相談メールをいただきました。

同じような悩みを持っている方向けに回答内容を一部紹介します。

本社と現場の板挟みになっている原因

発注企業とあなたの会社との契約形態がおそらく時間に対して固定の金額を支払うものになっていると考えられます。

1. 固定の契約例:プログラマー1人月の報酬額 = 月160時間以上の稼働で60万円。病欠などで160時間に満たない場合は1時間につき2000円差し引く

2. 超過労働報酬が変動の契約例:プログラマー1人月の報酬額 =
月160時間以上の稼働で60万円。病欠などで160時間に満たない場合は1時間につき3000円差し引く。160時間以上稼働した場合、1時間毎に3000円追加報酬を支払う

あなたの場合、おそらく1のような契約になっているのだと思います。まぁ、固定の契約でも単価が十分に高ければ問題ないので、1で単価も低いという状況なのかなと。

といっても、開発をはじめて4ヶ月の人が高い単価で契約できるわけもないので、「お前の努力が足りない。」というのは間違っています。「まだ経歴が浅いから高い単価で契約できないため、残業をたくさんされると会社の利益が減ってしまう(場合によっては赤字になってしまう)ので、残業を減らしてほしい」というのが正しい表現でしょう。

そのため、

発注企業は「どんどんこなしてね。残業はしていいから(いくら残業しても払う金額変わらないし)」
あなたの会社の上司は「残業はせずに効率よくタスク管理をしろ(残業が増えるほど会社の利益が減るから)」

と言ってくるのでしょう。カッコ内が本音です。まぁ、仕方のない話です。企業は利益の最大化を目指すものですから。

現場の先輩についても相手側の立場を考えると見えてきます。

現場の先輩: 忙しくて時間に余裕がない、人手が足りない → コードレビューや相談などの時間はできるだけ取りたくない(そのような時間的余裕がないので)。

ということで、今のあなたの状況は

仕事量が多く&難しいので、残業や先輩の支援が必要なのに

・時間的余裕が無いので先輩からは支援を受けられない
・契約形態的に残業はあまりできないのに仕事が多い

という板挟みなのだと考えられます。

抜け道を探そう

ではどうするかです。相反する要求をされているのですから、解決は正攻法のみでは難しいので、ややズルい方法をとるのも否めません。

・先輩から支援を得るために →
相談時間が短くて済むように工夫をする。わからないところを効く際にはポイントを紙にメモしてすばやく話せるように準備する。できるだけ自分で調べて、どこまでがわかって、どこからわからないのかも整理してから質問する。昼食時などに聞く。

・残業時間を減らすために → 早く帰るとクレームが来るようであれば、遅く来るようにする、午前中、病院によってから来ますとか、なにか用事をつくって遅く出社することで残業してるけど、労働時間は短く出来ます。あとは、病欠するのも手です。残業時間が増えた分を休んで相殺します。「体調悪いので今日は休みます」と月2回くらいなら可能でしょう。これで8時間×2=16時間残業を減らせます。

まずはこのような方法で状況を改善できないかやってみるのがいいんじゃないかと思います。

相反する無茶な要求をされているのですから、真正面から受けようとするのではなく、抜け道を探すような発想ができると、気持ちも楽になるし、解決策が見えてくるんじゃないかと思います。

上司を味方につけるコツ

取締役に

・私の現在の単価はいくらなんですか?
・私の単価がいくらに上がると望ましいですか?
・その単価に上げるためにはどんなスキルが必要ですか?
・そのスキルはどうやったら身につけられますかか?

と質問してみるのもいいとも思います。ちゃんと回答してもらえれば具体的に何をすればいいかが分かるし、ちゃんと答えてもらえなければ、取締役も「答えられないような無茶な要求をしてしまった」と気がつくはずです。まぁ、あまり攻める口調で問いただすと逆ギレされる可能性があるので、淡々と謙虚な姿勢で質問するのが良いと思います。

やる気のアピールにもなりますし、実際スキルアップして単価も上げることができたら

「取締役のアドバイスのおかげでスキルアップして単価も上げることができました。これからもアドバイスお願いします!」

などと言えば、良い関係が築けるんじゃないかと思います。