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SIerでまったり残業少なめで帰るガチの方法

2016年7月23日に投稿 → に更新 仕事術 アフィリエイトリンクを含みます

まったり仕事する女性

「残業多すぎで辛い、まったり気楽に働きたい…」
「SIerって客の都合でスケジュールくるうから、まったりできないよな…」
「顧客側の社内SEになった方が良いかな?」

私は10年ほどSIerのプログラマー・SEの仕事をしていました。

顧客の要望で急に仕様が追加/変更されてスケジュールがくるい、残業や休日出勤が続くなんてこともありましたが、ほとんどの場合、わりとまったりしてました。

「えっ?ホント?」

って思われたかもしれませんが、大体はまったりしていて、時々忙しくなるっていうパターンがほとんどです。

SIerでもプロジェクトによっては暇ですし、忙しいプロジェクトでも働き方を工夫することで、残業を抑えることはできますからね。

ですから私の場合、

  • 定時帰りが通常
  • ちょっと忙しくなると1~2時間残業する
  • 納期直前は3~4時間残業する(順調にいけば定時)

みたいなペースで仕事できたんです!

そんな「SIerでまったりする方法」を紹介します。

まったり化する工夫

私が今まで遅くまで残業が続いたり、休日出勤したのって、ほとんどが若手時代(25歳以下)です。

26歳以降からは、プロジェクトの初期から参加して、自分が主体となって仕事を進めてきたので、忙しさを平準化できたんです。

どんなことをやったかというと…、

スケジュールを’ちゃんと’見積もって、’ちゃんと’交渉する

これ当たり前なんですけど、できてないPMが多いせいで、エンジニアが苦労することになるんです。

自分がPMの立場じゃなくても、プロジェクトの初期から参加して、きちんと仕事をしていけば、頼りにされて、顧客と交渉する立場になれます。

私の見積もり方法はWBS法です。

知ってる方が多いかと思いますが、WBSってWork Breakdown Structureの略でプロジェクト管理に使う表です。プロジェクトで行う全タスクを洗い出して、それぞれのタスクにどれくらい工数が掛かるか記入します。

洗い出したタスクに担当者を割り振っていくと、完了までにどれくらいの期間が必要か計算できます。

見積もり上で、納期に間に合わない場合、このWBSを根拠に交渉します。

「このプロジェクトに必要な全タスクを洗い出して、担当を割り振ったところ、納期に間に合わないことが判明しました。」

  • 人を増やすか?
  • 納期を延ばすか?
  • 開発する機能(スコープ)を狭めるか?

の選択になります。どうしますか?

きちんと見積もった結果を根拠に、きちんと交渉すれば、残業や休日出勤がが続くことにはそうそうなりません。

多くのPMがこのようなきちんとした見積もり・交渉をせず、なんとなくの感覚で見積もり・交渉しているから、工数オーバーでも、「(感覚的に)まぁ、頑張ればなんとかなるっしょ」と安易に考えて、エンジニアにしわ寄せがいきます。

ですから、自分が見積もり、スケジュール交渉できる立場になることが重要なんです。入社したての場合、そういった立場になるのは難しいですが、数年経験を積めばなれるはずなので、最初はちょっと我慢するか、まともなPMのいる会社に移るかの選択になります。

早く帰る空気を作る

残業の多くは、

「みんな残ってるし、俺ももうちょい残業してから帰ろうかなぁ…」

という、つきあい残業だったりします。

「別に明日やっても間に合うけど、みんな残業してるしなぁ…」

と遅くまで残業して疲れてきって寝て起きて、疲れが抜けない状態で仕事をする…、そうしてだんだんと仕事のペースが落ちいてく、…その結果、本当に残業しないと間に合わない状況になってしまいます。

そこで、プロジェクト全体に「早く帰る空気」を作るんです!

プロジェクトの開始当初から、定時になったら大き目の声で「お先に失礼します!」と言って帰ります。

複数人でやったほうが効果的なので、他のメンバーにも「早く帰る空気作ろうぜ!」と言って仲間に引き込みましょう。

影響力の効果

自分がそのプロジェクトの中心メンバーだと影響力が大きくなります。

私が26歳の頃参加したプロジェクトは、元々別のベンダーがやっていて、1年以上スケジュールが遅れているものを引き継ぐというやばそうなプロジェクトだったのですが、私はその始まりから参加となりました。当初のプロジェクトメンバーは私と50代のPMの二人だけでした。

開発フェーズに入るにしたがって、段々とメンバーが増えていったのですが、私は当初からいた古株メンバーで、しかもフレームワークやアーキテクチャ設計もしていたので、我ながら存在感がありました。

そこで、「早く帰る空気を作ろう!」と、大き目の声で「お先に失礼します!」と言って帰ることを繰り返しました。

すると、他のメンバーも早く帰るようになったんです。初めは私の近くの席の人たちが早く帰るようになり、じわじわと全体に広がっていきました。

自分がプロジェクトの中で存在感があれば一人でやっても良いですし、そうでなければ、存在感のある人にも協力してもらって、みんなで「早く帰る空気」を作れるといいですね。

ただし、この方法が機能しない場合があります。

ブラック企業だと、すべての工夫が『無意味』

私が2度目の転職で入った会社は流通業大手のIT子会社です。

朝出社すると「モーレツに働きましょう!」みたいな社訓を暗唱させられました。

週一回、セミナールームに社員が集められ、社長から

「お前らは会社への想いが足りない。なんでももっと頑張らないんだ!気持ちのないやつはいずれ辞めてもらうことになる!!」

みたいな脅しめいた講演を聞かされました。

23時以前に帰った社員全員に社長から、

「そんなに早く帰って仕事してんの?」

というメールがきたこともありました。この時上司は

「社長がああ言ってるから、仕事終わってても、とりあえず23時までは会社にいてくれ…」

と言いました。

これだと、どんな工夫をしても残業は減らせません。

ここまでひどいケースじゃなくても、会社全体で残業が多いと、自分だけ残業を少なくするのは難しいものです。自分だけ早く帰っていると余裕があると思われて仕事を回されてしまいますからね。

こういった場合、転職するのが一番です。