プログラマー・SEがプロジェクトを抜ける時にすべきこと
「引継ぎって何すればいいのかわからない。まぁ自分は抜けるから知ったこっちゃないけど…」
ソフトウェア開発のプロジェクトは人員の入れ替わりが頻繁にありますよね。
設計が固まり、実装工程に入ると人員が増加し、完成後、チームは縮小します。
自分がそのプロジェクトを去る場合は残った人がスムーズに仕事を継続できるよう仕事の引継ぎが必要です。
そんな時、注意すべきなポイントを紹介します。
引き継ぐべき事柄ってなんだろう?
ずばり「自分しか知らない(分からない)こと」です。
自分が担当した機能の内、
- 難解で難しい部分
- 仕様変更の経緯
などは自分にしかわからないものなので、引継ぎ必須な情報です。
引き継ぎって、漠然と考えると大変ですけど、
「自分しか知らないことを引き継ぐもの」
だと考えると、範囲がぐっと絞れてきます。
最後まで貢献する意識を持つ
プロジェクトを抜ける最終週などは、あまり仕事を振られることがない場合も多いですよね。
意識は次の仕事へ向いていて、上の空にもなりがちです。
そんな時にも、もう一歩頑張って、残る人のためにできることはないかを探しましょう。案外できることはたくさんあります。
散らかってるドキュメントを整理するとか、定型的な作業を自動化するツールを作るとか、探せばきっと見つかります。
「立つ鳥跡を濁さず」じゃなく、「改善のきっかけ」を残そう!
「立つ鳥跡を濁さず」という言葉があります。
「最後は仲良くお別れしましょう」という意味ですが、去るからこそ言える意見があります。
例えば、そのプロジェクトが抱えている問題の内、タブーになっているものがあったら指摘します。
そのプロジェクトで仕事を続けていく立場では言えないけど、抜けるなら言えることってありますよね。
私が以前いたプロジェクトは、チームリーダーの人が、メンバーのミスを人前で激しく非難する場面がよくありました。私自身は非難されてなかったので静観していたのですが、見ていて心が痛んだのでプロジェクトを抜けることが決まってから、そのリーダーの問題点を全体会議で指摘しました。
そしたら、そのリーダーは顔面蒼白で何にも言えなくなってしまいました。その会議の後、チームのメンバーからは
- 言うね~、やるじゃん!
- よく言ってくれました。ありがとうございます。
と感謝されました。
自分は抜けるのですから、多少反感を買ったり、物議を醸したとしても、何も害はありません。プロジェクトを抜けるからこそ、そのプロジェクトに必要な意見を言う、これは去る者が果たすべき重要な役割だと思います。