プログラマーSEの転職で『求人情報』を正しく読む方法
「良いことしか書いてないしね…」
「どこを比較すればいいんだろう?」
求人票ってどの会社も同じようなことが書かれてて違いが分かりにくいですよね。
私はこれまでに三回転職する中で、かなりの数の求人情報を見て、実際に応募をしてきました。
そのおかげで、求人情報の中で特に
- 見るべきポイント
- 比較すべきポイント
が見えてきたので紹介します。
Contents
給与
実際の給与は内定をもらった時に決まるので、それほど気にしなくてもいいのですが、給与水準を知る参考にはなるので、見るべきポイントを紹介します。
給料で重要なのは月額ではなく年収です。
「月給25万円~」のような記述よりも「年収例:20代400万円」の方を参考にしましょう。月額が高くてもボーナスが安くて年収としては低い可能性があるためです。
年収例が書かれてない場合は大まかな計算で予想します。
給料の制度は、大きくわけて2パターンです。
- 月給(基本給 + 残業) + 賞与
- 年棒
年棒の場合、そのまま年収額なのでわかりやすいのですが、1の場合、計算が必要です。
「月給25万円~」とか書かれてる場合、賞与(ボーナス)の回数と残業代をだいたいで計算するとおよその年収額が分かります。
(基本給25万円 + 残業5万円) × 12か月 + (賞与は25万 × 2ヶ月分) × 夏と冬で2回 = 460万円
と概算で予想することができます。
休日数
年間休日120日は実はたいして多くない
年間休日120日以上とかってよく書かれてますよね。
「120日もあるのかぁ、良い会社だなぁ!!」と思いがちですが、たいして多くありません。
2016年の場合土曜53日、日曜52日、祝日16日なので、合計119日です。
通常それ以外に夏季休暇とGWの間をつなぐ休暇と年末年始の間をつなぐ休暇があるので実際は130日以上あるものです。
ですから、年間休日120日以上と書かれていても「当たり前やん」と思っておきましょう。
「週休2日制」と「完全週休2日制」
これは絶対「完全週休2日制」の会社を選びましょう!
「週休2日制」は、月に1回以上、必ず週2日の休みがあるという意味です。一週だけ2日休みで、それ以外の週は1日のみ休みってこともあり得ます。
「完全週休2日制」は、毎週2日休みがあるという意味なので、こちらのが断然良いし標準的です。
残業時間
40時間以下が良い
2ちゃんねる等を見ているとIT企業は「残業多くて終電帰り」というイメージがありますが、残業の少ない職場はたくさんあります。
私が今まで仕事をしてきた職場は残業時間が40時間以下がほとんどでした。中には1か月に残業時間ゼロの職場もありました。
月40時間 = 一日2時間 × 営業日20日
なので、一日当たり2時間以下の残業となります。
ですから、残業時間40時間以下と書かれていたら、「良さそうかも!」という評価をしていいと思います。平均が40時間ならば、仕事の仕方を工夫すればもっと少なくできるでしょうしね。
スキル条件
必須条件は必ずしも満たさなくて良い
例えばPHPによる開発経験2年以上と書かれていて、その経験がないとしても、類似の経験(Javaでの開発経験2年)があれば書類選考を突破できる可能性は十分あります。
「これがあれば尚可」の評価は会社による
以前、
- 必須条件 JavaのWebアプリケーション開発3年以上
- 尚可 Ruby on Railsの知識
と書いてあった会社の面接で、「私、Railsも趣味の開発で使ってるんですよ。」と行った所、「あぁ、Rubyはちょっとだけ使ってるけど、今後は使う予定ないから…」と言われました。
なので、会社によりますが、尚可条件はそれほど重視されてない場合もあります。
福利厚生
保養所あっても使ったことない
福利厚生で全国の保養所が使えますっていうのよくありますが、あれって実際使ってる人ってどれくらいいるんですかね?
結婚して家族のいる人とかは使うのかもしれないですけど、私は一度も利用したことがありません。
レストランが安くなるのは使ったことがあります。2000円で飲み放題&コース料理が食べられました。これはとても良かったです。
ですから、自分が使いそうな福利厚生だけを見たが良いと思います。使わないなら、あってもなくても一緒ですからね。
資格報奨金制度はかなりお得
私が以前勤めていた会社ではIT系の資格を取ると、報奨金がもらえました。
- 基本情報技術者試験に受かると3万円もらえる
- ちょっと勉強するだけでかんたんに受かるドットコムマスターでも5万円もらえる
と、かなりおいしい制度でした。
報奨金目当てでたくさん資格を取りまくりました。ベンダー試験でちょっと勉強すれば受かる試験っていっぱいあるんですよ。
おかげでいろいろな分野の基礎知識が身に付きました。この制度がなければ、勉強をすることもなかったはずの資格も取れたので、とてもありがたい制度です。
そんなわけで、ここで挙げたポイントを参考にして自分に合った会社を見つけてみてください!