プログラマーSEが『腰痛』や『ヘルニア』に対処する方法
ITエンジニアって長時間座りっぱなしで作業することが多いので、腰痛になる人もけっこういます。
- 「腰痛持ちなんだ」
- 「3年前にヘルニアやっちゃってさ」
みたいな話はよく聞きます。
私も長時間座りっぱなしで作業をすれば、腰が痛くなることもありますが、自分なりにうまく対処するコツを見つけたので紹介します。
Contents
頻繁に席を立ちましょう
腰痛って、ずっと同じ姿勢をしてると、血行が悪くなり、神経が滞ることで痛みが発生するものだと考えられます。
なので、まず重要なのは、適度な頻度で立ち上がったり、姿勢を変えることです。
一時間に一回席を立つなどと決めておけばいいでしょう。
休憩の仕方についても工夫が必要です。
休憩 = 体を動かす
工事現場で働いてる人が休憩する時は座って体を休めますが、デスクワークをしている私達が座って休憩をしたら休憩になりません。作業中と変わりませんからね。
ですから、
「エンジニアにとっての休憩 = 体を動かす」
という感覚を持つといいでしょう。
座っている時の姿勢も大切です。
椅子の背もたれに思いっきり体重をかけて、のけぞった姿勢をしている人がよくいますが、腰に負担がかかります。
リクライニングシートのようなイスであれば、このような後傾姿勢をとっても、イスが背中をサポートしてくれますが、ふつうのオフィスチェアーの場合、腰と背もたれとの間に隙間が空いてしまいます。背もたれが支えてくれない分、体に負担がかかり、骨や神経などを圧迫してしまいます。
ですから、腰は地面に対して垂直にすることを心がけましょう。
「そんなこと言われても、感覚的には後ろにのけぞった姿勢のほうが楽だけどな」
という方もいらっしゃるかもしれませんが、それは錯覚です。
のけぞった姿勢は、筋肉が楽なだけです。骨や神経には負荷がかかります。
地面に対して垂直のまっすぐした姿勢をすると、姿勢をまっすぐに支えるために、腰回りの筋力が使われるので、慣れないうちは筋肉が疲れてきますが、続けているうちに姿勢を支える筋肉であるインナーマッスル(深層筋)が鍛えられて、楽に姿勢が取れるようになります。
インナーマッスルが鍛えられると、お腹も出なくなり、基礎代謝も上がってダイエット効果も得られます。
続いて、メンタル起因の腰痛についても考えてみましょう。
腰痛を『仕事の言い訳』に使う先輩社員のエピソード
私が新卒で入った会社の先輩社員の話です。年齢は40歳位でした。
この方はやたらと「俺、腰やっちゃって、ヘルニア持ちなんだ」ということを言っていました。
もちろん、腰痛やヘルニアが大変でつい言いたくなるのはわかりますが、この方の場合そうではなさそうなんです。
新しく始まったプロジェクトで作業分担をする際にも、
「おれ、ヘルニアあるから、そんなに無理できなんだよね。」
「腰に爆弾抱えてるから、あんまり重い仕事は回さないでね」
と言うんです。
それだけじゃなく
「オブジェクト指向ってよくわかんないんだよね。ヘルニアがあって、勉強できなくてねぇ」
と自分の勉強不足も腰痛のせいにしているんです。
これは「嫌われる勇気」という本で説明されていた病気の原因とつながります。
ベストセラー哲学書「嫌われる勇気」に書かれている病気の原因とは?
嫌われる勇気はここ数年ずっとベストセラーなので知ってるかもしれませんが、内容は、アドラー心理学をベースにした哲人と青年の対話なんですが、その中で、
「トラウマなんてものはない、その人の目的によってトラウマを存在させている」
というエピソードがあります。
アドラーの元を訪れた、ある女子大生は赤面症があって、
- 好きな人の前に行くと顔が赤くなってしまう
- そのせいで、恋愛ができなくて悩んでいる
それを聞いたアドラーは、
「赤面症はあなたの目的が作り出したものです」
と言ったそうです。
「私は赤面症だから、恋愛ができないんだ、赤面症のせいなんだ、私は悪くない、私は恋愛しなくてもいいんだ」
と言って自分を正当化しているだけだと。
赤面症が治ると、好きな人に話しかけたり、告白したりしなければならなくなります。その結果フラれて傷つくことになるかもしれないのです。
つまり、「フラれて傷つくことを避けるために赤面症を存在させている」とのことなんです。
これを読んだ瞬間衝撃が走りました。そのとおりだなと。
腰痛で自分を正当化してる?
先程の腰痛持ちの先輩社員でいうと、
- ヘルニアがあるおかげで、難しい仕事をしないで済む
- ヘルニアがあるおかげで、スキルがなくても仕方がないと正当化できる
- ヘルニアがあるおかげで、長時間労働から逃げることができる
このような目的のために「ヘルニア」を存在させ続けているとも考えられます。
もちろん、全てをメンタルの問題で語るのは強引ですが、この先輩社員の場合、
「(スキル不足の)自分を正当化するという目的を達成するために症状(腰痛)を生み出している」
というアドラーの法則がまさに当てはまっているように思えるんです。
ということで、「腰痛があることによって、自分を正当化できていることがないかな?」と考えてみると、心因性の腰痛の場合、解決の糸口がつかめるかもしれません。
まとめ
- 長時間座りっぱなしにならないよう気をつける
- そのために適度に席を立つ。休憩 = 体を動かすこと。
- 座る時の姿勢に気をつける。筋肉が楽なのと、身体が楽なのは違う。
- 腰痛でいることで自分を正当化していることがないか考えてみる。
ぜひ参考にしてみてください!