初心者がプログラミングを独学して就職する方法
「プログラミングを独学して就職したいんだけどできるかな?」
先日、読者の方から相談メールが届きました。
「会社を辞めて、プログラミングの勉強をしています。プログラマーとして就職するためにはどんな勉強をしたらいいでしょうか?」
同じ悩みをお持ちの方向けに回答の一部を紹介します。
Contents
習うより慣れよ!
プログラミング学習の世界には「習うより慣れよ!」という言葉があります。
プログラミングとはプログラミング言語を使って命令を書くことです。
ですから、「プログラミング = 言葉を使う」ことなんです。
私たちは日本語を覚える時に、日本語を使いながら覚えました。英語のように学校で文法を教えられたわけでもないのに流暢にしゃべれますよね。
- 使いながら覚える = 独学
ですから、プログラミングは独学できるし、独学に向いているんです。
まずは初歩の初歩を学ぶ
まずは知識ゼロを1にする、これが大事です。やり方はいろいろあります。
本で学ぶ
- はじめてのJava
- PHP入門
みたいなタイトルの本を買ってきて、本に書いてある通りに開発に必要なソフトウェアをインストールしてコードを書いて実行してみます。
すると、プログラムを作る手順がわかります。
基本的な手順さえわかれば、あとは知識を増やしていけばいいだけです。
小学校で漢字を勉強するときって、ドリルに書かれているお手本を書き写したじゃないですか?
プログラミングも同じでお手本のコードを書き写して実行する、これをひたすら繰り返せば身につくもんなんです。
Webサイトで学ぶ
Googleで、
- Java 入門
- PHP 初心者
- Ruby 入門
などを検索すると初心者向けに書かれたプログラミング入門サイトが見つかります。
こちらも本と同様で、お手本通りに手順を実行することでプログラミングを学べます。
オンラインレッスンを受ける
最近はSkypeなどの無料テレビ電話システムを使ったオンラインレッスンが受けられるサービスがたくさんあります。
TechAcademyのJavaコースは求人の多いJavaというプログラミング言語を学べるので、就職に強いカリキュラムになっています。
プログラミングって独学も可能ですが、人から教わった方が楽は楽なので、オンラインレッスンは有力な選択肢です。
プログラミングスクールで学ぶ (無料の学校もある)
プログラマカレッジは20代なら無料で受講できて、修了後、就職支援もしてくれます。いたれりつくせりです!
企業の協賛金で運営されいているから無料で受講できるんだそうです。
- 利用者は無料で教育と就職支援が受けられる!
- 採用企業は教育を受けたエンジニアを採用できる!
- スクールは採用企業から協賛金をもらえる!
三者がそれぞれ得するすばらしいシステムですよね。
学ぶべき技術・言語は?
HTMLとJavaScriptだけじゃ就職は難しい?
初心者が取り組みやすい分野としてHTMLとJavaScriptがあります。
HTMLとJavaScript専門の仕事ってフロントエンドエンジニアと言われていて、実は技術的に変化が激しい先端分野なんです。求められる技術レベルも高くなります。
未経験からの採用となる場合、サーバーサイドエンジニアの方が採用されやすいと思います。サーバーサイドの仕事でもJavaScriptやHTMLは使うので、学んだ知識は無駄にはなりません。
ですから、プログラミングを始めやすいという意味でHTMLとJavaScriptから始めるのはとても良い選択です。
ある程度HTMLとJavaScriptが分かってきたら、
- Java
- PHP
- Ruby
等のサーバーサイド技術を学ぶといいでしょう。
知識ゼロで入社して研修で学ぶのもあり
プログラミング知識がなくても採用してくれる会社があるので、そういった会社に就職するという手もあります。
入社後、プログラミング研修があるので、お給料をもらいながらプログラミングを学べてお得なんです。
ですから、
- プログラミングを学んでから就職する!
- 就職してから研修でプログラミングを学ぶ!
のどちらでもいいんです。
ワークポートはエンジニア未経験の人向けの求人を紹介してくれるので、こういったサービスを使ってみるのも良いと思います。
クラウドソーシングでの実績は就職に有利?
ランサーズなどのクラウドソーシングで仕事を請けて、それを実績に就職するのがいいという考えがありますが、私は反対です。
Webデザイン位なら初心者でもできるだろうと考えられがちですが、そんなことはありません。
Webデザインはデザイナーの仕事であり、プログラミングとは違うセンス・スキルが要求されます。HTMLが分かるのと、それを使って良いデザインを作れるかは別ものです。
良い絵の具と筆を持っているからといって、うまく絵が書けるわけではないのと同じです。
Webデザインって発注者からデザインののイメージ画像をもらって、それをHTML化する仕事です。あるいは「クールな感じで」とか「Twitterみたいなイメージのデザインを作ってください」みたいなぼんやりとしたイメージを伝えられてそれに合ったHTMLを作る場合もあります。
つまり、単にHTMLが分かるだけでなくデザインの勉強も必要なんです。
それにクラウドソーシングを実績にしなくても、未経験可の求人に応募すれば就職できますし、もっとやるべき勉強法があります。
自分が作りたいものを作ってみる
本やWebサイトで学ぶ勉強法は知識を覚えるという意味で非常に有効です。
しかし知識は使わなければ血肉化しません。
そこで、自分が作りたいものを作るんです!
作りたいものを作ろうとすると、自分に足りないものが見えてきます。
例えば「Twitterみたいなサイトを作りたいんだけど、フォローの機能ってどうやって作ればいいのかなぁ?」などと疑問がわきます。それを検索して調べます。
これって仕事でも同じです。会社で上司から「~みたいな機能作って」と言われて、「どうやったら作れるかなぁ?」と考えて検索して調べる、そんなことの繰り返しです。仕事の場合、自分で調べてもわからない場合、職場の先輩エンジニアに聞けるのでむしろ楽かもしれません。
作りたいものがなかったら、既存のものを真似してみるのもいいでしょう。
- Twitterっぽいもの
- Facebookっぽいもの
- Youtubeっぽいもの
「~っぽいもの」で十分ですし、完璧に再現する必要もありません。創作を通して知識を血肉化することが目的ですからね。
量をこなすと、いつの間にか身に付いている
知識って何度も繰り返し学ぶことで定着します。大量の知識を一気に身につける方法としておすすめなのが図書館の活用です。
図書館にもプログラミングの本はたくさんあるので、パラパラとめくってみて、読めそうだと思ったものを片っ端から借りて読むのもいいと思います。
一字一句全てのページをじっくり読む必要はありません。
- パラパラめくりながら、興味が沸いたページだけでも読んでいく
- そうやって何冊も読んでいく
- しばらくして振り返ってみたら、その言語や技術のことが大分わかってきたことに気づく
質を気にせず、とにかく量をこなすと、質は後からついてきます。
臆せず就職活動しよう!
ある程度、基礎知識が身についたら、ちょっと自信がなくても就職しちゃった方が結果的に早くプログラミングをマスターできます。
分からないことがあったら先輩社員に質問できますし、先輩が書いたコードを読むこともできます。ですから、上達スピードも一気に上がります。
IT業界はいつも人手不足なので未経験の人にも就職のチャンスがたくさんあるのでぜひチャレンジしてみてください!