プログラマーSEが転職に不要な『プライド』を捨てる方法
「新入りとして一から人間関係やり直したくない…」
「でも、転職はしたいんだよなぁ?」
一つの会社で何年も仕事をしていると、信頼が積み上がって、評判や地位が上がります。それが転職すると全てなくなって一からやり直しになってしまいます。
しかし、今までのしがらみをなくして、新鮮な環境で新しい仕事にチャレンジができるようになります。
あなたが今、「転職したい!」と思っているのであれば、後者に魅力を感じているのだと思います。
なのに踏み出せない、それは不要なプライドが邪魔をしているためです。
私もはじめはそうでしたが、何度か転職するうちに、
- 周りから認められたい
- 慕われたい
- 頼られたい
というプライドはなくなりました。すると、
- やりたい仕事
- やるべき仕事
に集中できるようになったんです。
そんな経験を踏まえて、「プログラマーSEが不要なプライドを捨てる方法」を紹介します。
つまらなくて楽な仕事をずるずると続けているとスキルが錆びつく
私は以前6年間同じ顧客のシステム開発をしていたことがあります。
長く一つの仕事をすること自体は悪いことではありませんが、私の場合、「楽だから」続けていたんです。
その時私が勤めていた会社の他プロジェクトは炎上していて、
- 徹夜や休日出勤が頻発したり
- 大きな赤字が出ていたり
とトラブルが多発していました。私が担当していた顧客のプロジェクトはトラブルが少なく安定していたため、他のトラブルプロジェクトに行くくらいなら、つまらなくても今のプロジェクトにいた方が良いなと思っていたんです。
その結果、新しいことを学ぶ機会がなくなり、「ソフトウェア技術の根本って全然変わってない、枝葉の技術が生まれてるだけで根本は変わってない」と、新しい技術についていけなくなったおじさんエンジニアが言うようなセリフを言っていました。
当時は2000年代中盤でWeb2.0やAjaxが盛り上がっていたにもかかわらずです。根本的な技術が変わっていなくても、いつても新しい技術は生まれ続けています。
その技術に取り組み、実際に触れてみた人と「根本的には変わってない」と切り捨ててる外野とは雲泥の差が生まれます。
ずるずる仕事を続けると人間関係も悪化する
6年間も同じ顧客と仕事をしていると段々と人間関係にも恨みつらみのような感情論が積み重り、仕事上の議論においても、人格攻撃のようなことをされるようになりました。「もっと一生懸命やってください」みたいなことです。
たしかに「つまらないけど楽だからいいか」という気持ちだったので、一生懸命はやってなかったでしょう。しかし、プロジェクトがうまくいかない理由を「あなたが一生懸命やってないからだ」と言うのは筋違いです。
そのような顧客を相手していたので、いかに心理的に顧客の感情を納得させるかを試行錯誤することになってしまいました。
コミュニケーションスキルを磨くという意味では良かったかもしれませんが、もはやソフトウェアエンジニアリングでも何でもない心理学のスキルが上達してしまったんです(笑)。
そこでようやく気付いたんです。
「今いるプロジェクトも社内の他プロジェクトも嫌なら、転職すればいいじゃん!」と。
「最初から気づけよ」なんですけど、転職という発想がなかったんです。
無意識に「今まで築いた人間関係、地位が失われることを恐れていた」からだと思います。
顧客との人間関係に問題が生じて初めてその恐れをはらうことができたのでしょう。
新しい人間関係は数か月で構築できる
転職すると、初めは確かにゼロからのスタートとなりますが、仕事を淡々とこなしていけば、案外すぐに信頼関係が生まれたんです。
ゼロからのスタートと言ってもそれは人間関係だけの話です。仕事のスキルは今まで培ったものを使えるわけですから、仕事自体は初めからある程度うまくできますし、1か月も仕事すれば周囲の人に「この人はきちんと仕事する人だな」と思われます。
特別高度なスキルがなくても任された仕事を淡々とこなしていけば信頼されます。そうして、半年もすれば、以前の会社にいた頃と変わらないくらいの人間関係になってたりします。
ですから、「今さら新入りになりたくない」というのは不要で無意味なプライドなんです。
それよりも、「私はどこの会社でも信頼される仕事ができる!」というプライドの方が良いと思います。
一度転職を経験するとこのような自信、意味あるプライドを持つことができます。
あなたがつまらないと感じてる仕事を嫌々続けるのは、
- キャリア的にも
- 人生的にも
- 仕事相手にも
- 所属会社にも
マイナスです。
転職活動を始めるといろいろな会社や仕事があることを知れて、視野が広がります。実際に転職するかは内定をもらった後に決めればいいわけですし、やって損はありません!