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Javaエンジニアが転職時に有利な資格を転職経験者が教えます。

2016年2月27日に投稿 → に更新 キャリア アフィリエイトリンクを含みます

java

「OracleのJava認定試験受けた方がいいかなぁ?」
「資格なんてなくても仕事できるけどなぁ…」
「情報処理技術者試験の勉強かったるいし、仕事に役立たなそうだし…」

ITエンジニアの仕事は弁護士や医師と違って、資格がなくても仕事ができるので、資格に対する考え方も人それぞれです。

私は一時期、資格を取りまくっていたことがあります。

以前勤めていた会社に資格報奨金制度があってIT系資格を取るとお金がもらえたんです。そのおかげで数十個の資格を持っています。

転職も3度経験しているので、それらを合わせて「Javaエンジニアが転職時に有利な資格」を紹介します。

オラクル認定Java資格は転職に有利?

私はSJC-P(Sun認定Javaプログラマ)とSJC-WC(Sun認定Webコンポーネントディベロッパ)を持っています。

これらはJavaを作ったサンマイクロシステムズがオラクルに買収される前の時代の資格で、現在のOCJ-P(Oracle認定Javaプログラマ)とOCJ-WC(Oracle認定Webコンポーネントディベロッパ)に当たります。

転職の応募先企業での評価はというと、ほぼスルーされました。

ほとんどの面接で、資格が話題になることはなくて、これまでの仕事の経験についての質問が大半でした。

ただ、ほんの何度かですが「たくさん資格をお持ちのようで、勉強家なんですね」とは言われたことはあります。

なので、資格そのものが評価されるというよりは、資格を取る勉強をした姿勢が評価されたという意味では、転職に有利に働いたと言えるかもしれません。

Javaの理解が深まって仕事にも役立つ

Java認定資格を取る前からふつうに仕事はできていましたが、資格取得のための勉強をすることで、仕事しているだけでは知りえなかった細かい言語仕様まで学べました。

その結果、より効率のいいプログラムや、より良い作法のコードを書けるようになったので、勉強する価値は十分あります。

情報処理技術者試験は転職に有利?

私は、

  • 初級システムアドミニストレータ(現在のITパスポート)
  • 基本情報技術者
  • ソフトウェア開発技術者(現在の応用情報技術者)

の資格を持っています。

新卒時の面接で、

「情報処理技術者試験受かってるってことは基礎的なことは分かっているということですよね?」

みたいなことを言われたことがありますが、中途採用では話題になったことがありません。

ですから、新卒時や他の職業からITエンジニアに転職する場合などは基礎的な知識を持っている証明となり、有利に働くと思います。

基礎知識の習得と仮想的な職業体験ができる

私は、

  • データベーススペシャリスト
  • システムアーキテクト
  • プロジェクトマネージャ
  • セキュリティアドミニストレータ

の試験も受けたことがありますが、いずれも午後Ⅱで惜しくも落ちてしまいました。

ですが、これらの資格を取るために勉強したことは仕事に役立っています。

私の仕事はもっぱらアプリケーション開発なので、DB管理者やPM、セキュリティ管理者などの仕事は未経験ですが、これらの試験勉強をすることで、これらの分野の基礎知識を身につけることができました。

基礎知識のみならず、午後Ⅱ試験では、それらを応用して問題に答えことで、仮想的な仕事体験もできました。

すると、アプリケーション開発の仕事をする際にも、別の立場から見た複合的な視点で考えられるようになりました。事前に考慮できることが増えたせいか、仕事上の失敗も減った気がします。

UML系資格は転職に有利?

私は、

  • OCUP Fundamental(OMG認定UML技術者資格試験の初級)
  • UMTP L2(UMLモデリング技能認定試験Level2)

の資格も持っています。

どちらもUMLのモデリング知識を問う試験です。

これらの資格についても面接時に聞かれたことはありませんでしたが、取ってよかったことがあります。

UMLの幻想から覚めることができた

2000年代前半から中盤くらいに豆蔵やオージス総研、ウルシステムズなどがUMLを使ったオブジェクト指向分析設計について盛んに喧伝していました。当時の私はこれらを真に受けて、

「オブジェクト指向ってすごいんだ!オブジェクト指向分析設計できる人って頭いいんだ!!」

って思っていました。実際は、オブジェクト指向分析設計はただの方法論なので、それを使えるだけで頭が良いわけでもないし、どんな問題も魔法のように解決できる万能の方法論などないので、結局は試行錯誤が必要です。

ですが、当時の私は「オブジェクト指向かっこいい、最強!!!」と憧れていました(笑)

それが、UMLの資格試験の勉強をすることで、

  • UMLはただの表記法
  • オブジェクト指向分析設計はただの分析手順

という当たり前のことに気が付くことができました。

おかげで、UMLの後にやたら喧伝されていたSOAについては冷静に見つめることができました。

「SOAを導入すればサービスを組み合わせるだけでシステムがかんたんに作れる!!SOAをやらなければ競争力を保てない!!」

のような派手なキャッチコピーが喧伝されましたが、SOAの具体的な中身を見て

「確かに外部システムとの連携が多いシステムとかなら柔軟性をもたせられるメリットがあるかもしれないけど、うまく当てはまるケースは少なそうだな…」

と具体的で冷静な判断ができました。

資格がなくても転職できる

ということで私の資格取得/転職経験から考えると

  • 資格の有無は転職にほとんど影響がない
  • 資格取得は、知識の習得/整理にはとても役立つ
  • 新卒やエンジニア未経験の人にとっては資格が知識の証明になる

となりました。

ですから、「転職したいけど、資格持ってないから無理かなぁ…」と迷っている方は、そんなこと全然ないので今すぐ転職活動を始めた方がいと思います。