ハンズオン形式のIT系勉強会をする時の注意点・コツ
先日、ハンズオン形式のIT勉強会の講師を初めてやりました。
やってみてわかったことがいくつもあったので紹介します。
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思ったよりもできない参加者がいる
勉強会の資料は、参加者の知識レベルを想定して作りますが、想定していたよりも、知識のない参加者がおられる場合があります。
例えば「初心者向け」と指定しても、参加者のレベルは意外とバラバラです。
ですから予想してたよりもなかなか手が進まないことがあるんです。そこで、出来ることとしては…、
できる限り誤解の起き得ない表現を
例えば、「このコードを追加してください。タイプするのが面倒であればコピペしてもOKです。」と言った際に、
コードをコピーして、ファイル全体に対してペーストしてしまったためにC#のusingの部分が消えてしまってコンパイルエラーになってしまって作業が止まってしまった人がいました。
なので、「コピペしてください」というのも言い方を工夫する必要があります。
この例の場合、「このコードをコピーして、3行目にペーストしてください」といった言えばよかったんでしょうね。
発表する講師の他にハンズオンをサポートする『フィールド講師』が必要
先日やったハンズオンでは、私が講師として壇上で説明して、もう一人、参加者の座席近くで作業をサポートするフィールド講師の方がいたおかげで、参加者の進み具合を把握できました。
全然ついていけない人がいることがわかって、少しペースを落としたりと調節ができました。
反応がなくても参加者は聞いている
ハンズオンの場合、参加者は講師の説明を聞きながらPCで作業を進めていくので、反応が少なくなります。
- ここまでで質問ありますか?
- ここまでできましたか?
などと聞いてみても「シーン…」っとなってしまうことがありますが、問題ありません。自分が参加者の時を考えると、ハンズオン作業で手一杯で、いちいち反応を返してないですからね。
作業を待つ間にも役立つ情報を提供する
作業の進みを待つ際にも、先に終わっている人が退屈しないように、ちょっとした技術情報やTipsを話せると良いと思います。
そういう意味で、ハンズオン本編以外にパッと話せるちょっとした雑学を用意しておくといいかもしれません。
講師をやると発見がある
質疑応答や、講義終了後の名刺交換時に「先生、○○は…」などと、先生と呼ばれて驚きました。ふだん先生と呼ばれることなんてないですし、一生ないと思ってましたからね。
そういう意味でも、やったことないことをやるというのはとても良い経験になると思います。機会があったらぜひチャレンジしてみて下さい!