プログラマーSEが「やりたいことがわからない」時の解決法
やりたい仕事をするべきって話はよく聞きますよね。
やりたいことだと、
- 情熱を持って取り組めるから上達が早い!
- 楽しく仕事ができる!
って話です。
確かにその通りですが、自分がやりたいことが何かって意外とわからないものです。
「これだ!」と思っても、それは誰かから勧められてそう思わされてただけだったりします。
ではどうすればいいのでしょうか?くわしく紹介します!
やりたいことは「金の稼げる」仕事?
Aさんというプログラマーが業務システム開発の仕事をしているとします。Aさんはプログラミングが大好きで休日に趣味でWebサービスを開発しているほどです。
業務システム開発の仕事の場合、プログラマーよりもSE、SEよりもPMやコンサルタントをした方が高い給料をもらえます。
では、Aさんのやりたい仕事はPMやコンサルタントでしょうか?
違いますよね。では現職のプログラマー職がやりたい仕事でしょうか?
これまた違うと思います。彼がやりたい仕事は業務システム開発のプログラマーではなく、Webサービス開発のプログラマーです。
つまり、現在の枠組みを外して考える必要があるんです。現在の仕事の延長線上にやりたいことがあるとは限らないですからね。
多くの場合、やりたいことは現状の外側にあるものです。
お金をもらわなくてもやってることが真のやりたいこと?
Aさんの場合、休日に趣味でWebサービス開発をしています。お金がもらえるわけでもないし、誰かに強制されてるわけでもありません。自ら進んでやっているのです。
これこそが、本当にやりたいことです。
「って言われても、俺は休日プログラミングなんて一切してないぜ」って思われたかもしれません。
それでは、プログラミングはしないまでも、帰宅後や休日、あるいは仕事の合間の休憩時間に見ているWebサイトの中に仕事と関係あるものはないでしょうか?
ITエンジニアであれば、時々技術系の記事は目を通しているかと思います。それはどんな記事ですか?その中に仕事と関係のあるものはないでしょうか?
たとえば、あるフレームワークの記事をよく読んでいるのであれば、そのフレームワークを使ってる会社に転職してみるというのもいいでしょう。
少しずつやりたい仕事に寄せていくと、また次の景色が見えてきて、最終的には100%やりたい仕事にたどり着けると思うんです。
早くやりたいことを見つけた方が良い
実は、Aさんとは私なんです。
私はやりたいことに気付くのに10年以上かかりました。その間ずっと業務システム開発の仕事をしていて、プログラマーからSE、SEからチームリーダー・PM、実装工程から設計、要件定義と上流工程を目指し仕事をしていました。それが価値のある仕事だと信じこまされていたのです。
私がまちがいに気づいたのは、リーマンショックで年収が70万円下がったことによってでした。
年収が大きく下がって初めて、「あっ、俺がPMやコンサルタントを目指していたのはお金のためだったんだ」と気づいたんです。
早く間違った思い込みに気づくには行動するしかないと思います。そういう意味で転職活動はよいきっかけになります。
いろいろな会社仕事を知ることができて、面接でその会社の人から話を聞くこともできます。すると、いろいろなことが見えてきます。
- 「こういう会社で働いた方が楽しそうだな!」
- 「この系統の会社はちょっと違うな…」
などと、いろいろな気づきが得られます。ふだん話す機会のない会社の社員の人と話すのって刺激になりますし、こういう風に考えると転職活動も楽しくなります!