プログラマーSEの転職面接でよくある3つの質問と模範回答例
「志望動機の正解ってなんだろう?」
「自分の長所を聞かれても答えるの難しいよな…」
面接でされる質問って、ふだんの会話にはない独特さがありますよね。
私も以前は受け答えに詰まってしまうことがよくあったのですが、事前にある程度準備しておくことで、スムーズに受け答えができるようになりました。
私はこれまでに三度転職をして、いろいろな受け答えを試行錯誤した結果、「おそらくこの辺が正解なんだろう」という話し方が分かってきたので紹介します。
「志望動機は何ですか?」への回答法
この質問けっこう困りますよね。
「そこそこ給料良さそうで、そんなに忙しくもなさそうなので、まぁここでいいかなぁと思って応募しました〜」
と言うわけにもいきません。それ相応の答えを用意する必要があります。
典型的な模範解答は以下のようになります。
「私はこれまでにJavaで業務システム開発を3年程やってきました。今の職場では実装作業が中心で設計や要件定義等の上流行程に関わることができないことに不満を感じていました。御社であれば、これまでの経験・スキルを生かしつつ、上流行程の仕事へもステップアップしていけると思い、応募させて頂きました。」
模範的ですよね!ただ、この回答をすると今度は
「今までのスキルを生かして上流行程をやっていける会社は弊社以外にもあると思いますが、いかがでしょうか?」
と返される場合があります。こんなことを言われてしまうと困ってしまいます。
「…そ、そうですね、御社じゃなくてもいいと思います…」
なんて言ったら落とされてしまいます。そこで、
「確かにそのような会社は他にもあると思いますが、御社のホームページを見ていて、なんとなくなんですが、自分と合ってるなとピンと来たんです。そういう直感みたいなものって大事で、なんとなくいいなと感じることを選ぶとうまくいくことが多いので、応募させて頂きました。」
結局、面接官が聞きたいのは、「うちの会社のこと好きなの?」ってことなので、好きだという答えができればいいんです。この回答例はいつでもつかえるものですが、一番いいのは具体的に好きな点を述べることです。
「御社のこの製品・サービスが大好きで自分も開発に関われたら嬉しいなと思って応募させて頂きました」
みたいな返答ができると最高です。
「あなたの強みを教えてください」への回答法
これまた返答に困ります。日本人って謙虚な姿勢を刷り込まれていて、あまり自己主張しないのが美徳とされていますから、表立って自分の長所って言わないですからね。
ですが、転職の面接においてはそんなことも言ってられません。
強みと言われると特別な能力を言わなければいけない気がしてしまいますが、面接で問われているのはそういうものではありません。
「私の強みは、自分なりの方法で仕事を最後までやりとげられることです。とても難しく自分には難しいと思える仕事でも、できる所まで取り組んで、その都度、その問題に詳しそうな人に質問をしてヒントをもらい、また進められる所まで進めるということを繰り返して、最後までやり遂げることができます。
質問する相手の時間を必要以上に使わせないために事前に聞く内容を整理してから話しかけるようにしてます。
ですから、御社の仕事にも適応することができると思います。」
これって、特別なスキルについては何も語っていないのですが、仕事をする上でとても重要なことを言ってます。
- 最後まで仕事をやり抜く姿勢
- 責任感
- 対応力
- 自分以外のメンバーの時間、生産性への配慮
をアピールできています。こんな応募者がいたら、企業は間違いなく採用したくなるはずです。
ご自身の経験の中で仕事への姿勢、責任感、対応力、他のメンバーへの配慮などを表現できる内容を考えてみてください。
「弊社で働くことになったら、どんな仕事をしていきたいですか?」への回答法
この質問は割と答えやすいと思います。転職したいということは、応募先の企業でやりたい仕事があるはずですからね。
「これまでの経験を生かし、コードをバリバリ書いて実装行程で貢献をしつつ、上流行程でも積極的に提案をしていきたいと思っています。」
みたいな内容です。要は志望動機とリンクした返答をすればいいんです。
ただ、実際は
- 「今の会社より給料高そうだから応募した。」
- 「今の職場残業多すぎてきついから、もっと楽そうな所に行きたくて応募した。」
ってケースもあるかと思います。だからといって正直に
「今の職場忙しすぎて大変だったので、御社ではのんびり仕事をしていきたいと思ってま〜す!」
と言うわけにはいきませんよねw ですから、やはり、
「これまでの経験を活かしつつ、今後ステップアップしてきたい!」
という回答がいいでしょう。この考え方は広範囲に応用が効きます。
どんな質問されても、「これまでの経験を活かせて、ステップアップしていきたい!」という内容を答えられれば、採用される確率はグンと上がるはずです。ぜひ試してみてください!