プログラマーが面接で答えるべき『転職理由』の例文
私も以前は、なんて答えればいいのかが分からず、なんとなく正解っぽい、あいまいな答えをしていました。
面接をたくさん受けてく中で、いろいろなパターンの回答を試行錯誤していったところ、いい理由、悪い理由が分かってきたんです。
そんなわけで今回は転職理由の見本を紹介します。
例文1. やりたい仕事が出来ないため転職を決意
「私はWebの世界はHTML5によって今までにない操作性を持つ方向に進むと思っています。そういったWebの可能性を広げていく開発にかかわっていきたいと思っているのですが、今いる会社でもHTML5の導入を提案した所、顧客から頼まれてないことをするなと言われてしまいました。HTML5を使えばお客様にもより満足して頂けるはずだと説明したのですが、受け入れてもらえなかったため、転職を考えました。」
ポイントは以下のとおりです。
- 新しい技術(HTML5)に関心があることをアピールしている点
- 単に、今の職場はダメだから転職したというのではなく、提案や説得をしたが受け入れられなかったので転職を考えたという点
「ただこの技術をやりたい!」と言っているだけよりも、実際「提案、説得を試みた」話をすることでその技術への熱意も伝わります。
必ずしも「技術に対する興味がある」という要素を必ず入れる必要はありません。
何かしらのポジティブな志向を示し、「自分はこういう分野を極めていきたいのに、それが今の環境ではできない、改善に努めたが変わらなかったので転職することにした」という流れになっていればOKです。
例文2. 周りの社員の意識が低いため転職を決意
「私はHTML5やHTTP2等の新しい技術に興味があるのですが、職場のメンバーは技術に興味がなく、楽をすることしか考えていません。どうせ仕事をするのであれば興味を持って取り組んだ方が楽しいので、それらの技術について丁寧に説明したのですが、聞いてもらえませんでした。技術好きな人がたくさんいる会社に移ることで毎日切磋琢磨して楽しく仕事が出来るのではないかと思い転職を決意しました。」
ポイントは以下のとおりです。
- 新しい技術に興味があることをアピールしている(技術に限らず自分が極めたい分野を述べる)
- 環境を変えることで、より能力を高めていきたいという向上心をアピールしている
今いる会社のネガティブな点を述べ、それとは逆に自分はポジティブな存在であることを述べています。ネガティブな環境を変えようとしたエピソードを入れることでポジティブであることの根拠が強化されています。
例文3. 給料が低いため転職を決意
「先輩社員に聞いた所、今勤めている会社はがんばっても給料があまり上がらないようなので転職を決意しました。給料にそこまでこだわりがあるわけではないのですが、頑張っても頑張らなくてももらえるお金が変わらないのでは段々と仕事へのモチベーションが落ちてしまい、いい加減な仕事の仕方になってしまうと思い、適度な緊張感を持って仕事に取り組みたいと思っております。」
一般的に給料の低さを転職理由にするのは良くない印象を与えると言われてますが、応募企業によっては良い評価を得られる場合があります。
たとえば、成果に応じて給料やボーナスが変動する割合が大きい会社の場合、お金で社員のやる気や緊張感を生み出そうとしています。そういう会社の場合、お金を目的に仕事をがんばりたいという姿勢もポジティブに受け取られる可能性が高いです。
ですから、応募先によっては、こういった転職理由もありでしょう!
つづいて、NG例も紹介します。
NG例 仕事がしんどいため転職を決意
「毎日残業が続き、仕事がいやになってしまったので転職を決意しました。出来るだけ残業の少ない職場を希望しています。」
これは何がNGなのでしょうか?
大部分のソフトウェア開発の職場では残業が続く時期があります。なので、残業が嫌という応募者を企業は採用できません。残業がないことを保証することは出来ませんからね。
残業の少ない職場を希望すること自体は問題ありませんが、それをわざわざ転職理由として言う必要はありません。
転職理由は別の内容にして、残業の多さなどは別途質問して確認すればいいでしょう。
「普段みなさんは何時くらいに帰られているのですか?」っといった自然な質問の仕方をすれば、マイナスには評価されないはずです。
あるいは「今まで一番大変だったプロジェクトはどんなものですか?」という質問からも残業時間を推測できるでしょう。
ぜひ参考にして、内定をゲットしてください!