ITエンジニアの『向き不向き』向いてる人と向いてない人の差
読者の方から、
という相談メールをよくいただきます。
「向き不向きって何かなぁ?」と考えてみると、
- 頭の良さより、興味の強さ
が重要だと思うんです。
頭の良さというと、偏差値の高い大学を出た人のほうが高そうですが、実際の仕事の能力と学歴とでは、あまり相関がないように感じます。
私は高学歴の人とも仕事してきましたが、高学歴でも仕事できない人がけっこうな割合でいたんです。
そんな経験を踏まえて、「ITエンジニアに向いてる人と向いてない人の差」を紹介します。
Contents
プログラミングが身につくかの境界線
IT業界では新しい技術・知識が常に生まれているので、学び続けてる人しか仕事ができません。
ところが、高学歴エンジニアの中には新しい知識どころか、プログラミングの基礎知識さえ身についてない人がけっこういます。
その理由はプログラミングって
「実践しないと身につかないものだから」
です。
教科書を読んだだけで身につくものではなく、根気よくコードを書く実践こそが身になるんです。
プログラミングするのって根性いるんです。
- コンピュータは杓子定規にエラーを返す
- ゼロイチの論理しかないので融通が利かない
- 自分が書いた通りにしかプログラムは動かない
- まちがったコードを書けばまちがったとおりにしか動かない
コンピュータが気を利かせて正しい動作をしてくれるなんでことはありません。
ですから、常に自分の間違いを目のあたりにするんです。
「また、同じようなミスしちゃったぁ…、おれって愚かだなw」
という繰り返しの中で少しずつ上達していきます。
これって、プログラミングが好きじゃないとできないことです。
やる、やらないの境界線
以前、高学歴なのにプログラミングが苦手な人に、
「一度ちょっと本気だして学んでみればいいんじゃないですか?プログラミングの本何冊か買ってコード打ち込んで見るだけでかなりできるようになると思いますよ。元々頭いいんだから!」
と言ったことがあるんですが、
「いやぁ、そう言ってくれるのはうれしいけど、そんなに仕事がんばろうと思ってないし…」
と言われました。こういう人こそ、まさにITエンジニアに向いてない人なんです。
つまり、ITエンジニアに向いている人とは「ソフトウェア技術に興味がある人」なんです。
自分が向いてる人なのか確かめるかんたんな方法
自分自身にこう聞いてみてください。
「ソフトウェア技術に興味ある?プログラミング好き?」
おそらく、
「好きに決まってんだろ、だからこんなブログ読んでんだよ!!」
と思われるでしょうけれど、実際はそうでもないかもしれないんです。
ITエンジニアの待遇やステータスに惹かれてない?
読者の方からの相談メールでよく来るのが、
「IT系はブラックってよく聞くんですけど、実際どうなんですか?」
「客先常駐とか派遣みたいな会社って、一人で現場に放り込まれて大変そうで不安なんですけど…」
というものです。
気持ちはよくわかります。私もブラック企業で働くのは嫌ですし、長時間労働もしたくありません。ブラック企業に入ってしまって2ヶ月半で辞めたこともあります。なので、気持ちはわかります。
しかし、こういった「IT業界はブラックか?仕事きつい?」ってことだけを質問してくる人ってソフトウェア技術にそれほど興味がないんだと思うんです。
「プログラミングを勉強するおすすめの方法や本とかありませんか?」などを聞いてくる人が興味ある人ですよね。
そうではなく仕事の待遇・条件だけを聞いてくる人って、ソフトウェア技術が好きなんじゃなくて、ITエンジニアは、
- 求人がいっぱいある
- 高い給料をもらえる
- イメージ的にかっこいい
のような仕事内容以外のいわゆるステータスに惹かれているんじゃないかと思うんです。
とはいえ、はじめはそれでもいいと思います。
「なんとなくかっこいいからITエンジニアになりたい!」
「求人多いし、給料も良さそうだからやってみたい!」
そういう理由で始めてみて、「実際やってみたら仕事にも興味沸いてきた!」、そういう人もいっぱいいるので、全然ありです!
「でもしかエンジニア」にならないために
「でもしか」って言葉があります。
- (求人が多くて、給料がいいから)ITエンジニアにでもなってみるか?
- (求人が多い職種である)ITエンジニアにしかなれない
元々は教師に対して言われていた言葉です。「でもしか教師」ってやつです。
- (学校の成績が良いから)教師にでもなってみるか
- (学校の成績しか長所がないから)教師にしかなれない
本来、「教師になりたい人」になってもらいたいですし、もっといえば教師の仕事に情熱を持てる人にしかなってもらっては困ります。教師って生徒の人生に多大な影響を与えますからね。
ITエンジニアの場合、そこまでではないにせよ、仕事への情熱はでき上がるソフトウエアの品質に影響します。嫌々仕事をしてる人の書いたコードは雑な書き方がされていてバグが多かったりメンテナンスが大変だったりします。
それに、人生という視点で考えると、「でもしか」な職業を選ぶのは、とてももったいないことです。
ですから、「自分は”でもしか”で職業選択をしていないか?」を一度考えてみてください!
「でもしかじゃない!心からITエンジニアになりたいんだぁ!!」という方は全力で応援するので、いつでも相談してください!