プログラミング初心者はJavaScript、PHPの順で勉強すると良い理由
「初心者でも理解しやすくて、実用性も高い言語はないかなぁ?」
プログラミング言語は人気のあるものに絞ってもたくさんあります。
C/C++, C#, Java, JavaScript, PHP, Ruby, Python, Go, Swift, Kotlin…。
それぞれ良い面、悪い面があり、あらゆる場面で最も良い完璧な言語はありません。
そのため、どれを選ぶかが難しいのですが、私がプログラミング初心者におすすめする言語は、
- JavaScript
- PHP
です。
JavaScriptを最初に学んで、その後PHPを学ぶのがベストだと思っています。その理由について紹介します。
Contents
JavaScriptとPHPは学びやすくて学びがいがある!
理由1. 入門者向けWebサイトや本がたくさんある
JavaScriptもPHPもとても人気が高く、仕事の需要もたくさんあります。そのため、入門者向けWebサイトや書籍がたくさんあるので、初歩の学習がとても捗ります。
理由2. 作ったものをネット上に無料で公開できる
プログラムを作ったら誰かに使ってもらいたいものです。
JavaScriptやPHPでWebアプリケーションを作れば、ネット上にWebサービスとしてかんたんに公開できます。ユーザーから使ってみた感想や要望をもらうことでさらにモチベーションが湧いてきます。
PHPが動く無料のレンタルサーバもあるので、お金をかけずに公開することもできます。
スマホアプリのほうがかんたんじゃないの?って思われがちですが、スマホアプリを公開するにはAppleやGoogleに有料のディベロッパー登録をしなければなりませんし登録の手間や、審査を待つ時間も必要です。
ですから、Webサービスの方が断然はじめやすいんです。
まずはJavaScriptを学ぶ
実行環境を構築する必要がない
私がプログラミング初心者にJavaScriptをおすすめする一番の理由がこれです。
JavaScriptはブラウザで動かすことが出来るので、実行環境を構築する必要がないんです。
テキストエディタでコードを打ち込んでWebブラウザで開けばプログラムを実行できます。
例えば、以下のコードをsample1.htmlというファイル名で保存してファイルをダブルクリックしてみてください。
<script> var result = 100 + 56; document.write(result); </script>
ブラウザに156と表示されるはずです。100+56を計算するプログラムがちゃんと動いていることがわかります。
実行環境のセットアップは初心者がつまずきやすいポイントなので、それが不要なのは大きなメリットです。
<script>~</script>の間にプログラムコードを書けばいいんです。初心者向けのサイトや本に書かれているサンプルコードを書き写して実行しているうちに知識が自然と身についてきます。
JavaScript開発に便利なツールもたくさんありますが、ある程度慣れてから導入すれば良いと思います。
HTMLとCSSもセットで学ぶ
HTMLとCSSはWebページの見た目を装飾する技術です。
HTMLもCSSも、とてもシンプルです。
例えば、以下のコードをsample2.htmlというファイル名で保存してファイルをダブルクリックしてみてください。
<style> .name1 { font-size: 20px; color: red; } </style> <body> こんにちわ、わたしは<span class="name1">鈴木太郎</span>です。 </body>
鈴木太郎の部分が赤文字で大きく表示されるはずです。<stlye>~</style>の部分がCSSで、<body>~</body>からがHTMLです。
言語仕様が小さい
JavaScriptはC++やJava、Rubyなどに比べて言語仕様がコンパクトなので覚えることが少なく短期間で学べます。
次にPHPを学ぶ
クライアントだけじゃつまらない
JavaScriptを使えばブラウザで動くアプリケーションを作ることができますが、できることは限られます。
- データベースにデータを保存する
- サイトにログインしてユーザー固有の情報を表示する
などをしたい場合、サーバで動くプログラムが必要です。
Node.jsというサーバーサイドで動くJavaScriptもあるのですが、Node.jsは非同期IOなどの難しい特徴があるので、初心者にはおすすめできません。
PHPはシンプルでわかりやすく初心者におすすめできます。
JavaScriptと似てる文法なので学びやすい
JavaScriptもPHPもC言語の系譜を受け継いでいるので文法(シンタックス)がとても似ています。なのでJavaScriptで学んだことの多くをPHPで流用できます。
例えば条件分岐をさせるif文はJavaScriptもPHPも全く同じです。
if () { } else { }
環境構築が、かんたん
XAMPPというソフトウェアパッケージをインストールすれば、
- PHP
- Apache = PHPを実行するサーバーソフト
- MySQL = データベース
が使えるようになります。面倒な設定も要りません。
ネット上に公開する際もほとんどのレンタルサーバはPHPが使えるようにセットアップされているので、PHPファイルを置くだけで実行できます。
HTMLの中にPHPタグを書くだけ動く
PHPはHTMLの中に<?php … ?>で囲んだ部分にコードを書くことで動作します。とてもシンプルで初心者の人にも理解しやすい仕組みです。
<body> こんにちわ計算をします。<br> <?php $result= 100 + 56; echo $result; ?> </body>
- JavaScriptは<script> ~ </script>の中にコードを書く
- PHPは<?php ~ ?>の中にコードを書く
ってだけです。とても似ています。
慣れてきたらフレームワークを使ってみる
PHPの構文やAPI関数をある程度覚えることができたら、次はフレームワークです。
フレームワークとは、プログラムの部品の集まりです。
コードを一から書くよりも、部品を組み合わせて作ったほうが断然楽なんです。
フレームワークを使うメリットは主に以下の2つです。
- HTMLとPHPコードを分離することで読みやすいコードが書ける
- フレームワークに用意されている機能を使うことで開発が楽になる
細かく言えばもっとありますが、ひとまずこの2つを知っておけば良いかと思います。
PHPには人気のあるフレームワークがたくさんあります。
- Laravel
- Symfony
- CakePHP
- CodeIgniter
- Zend framework
- Slim
- Phalcon
- FuelPHP
以前は、CakePHPが人気でしたが、現在はLaravelが頭一つ抜けて独走状態です。なので、特にこだわりがないのであれば、まずはLaravelを選んでみるのがよいと思います。
データベースもセットで学ぶ
PHPを学ぶ時にセットでデータベースを学ぶことをおすすめします。データベースを学べば、データの保存や検索ができるようになります。データベースもプログラミング言語同様種類がいろいろありますが、MySQLがおすすめです。
MySQLは前述したXAMPPに含まれているのでインストール・セットアップもかんたんです。また、ほとんどのレンタルサーバで使用できます。
とにかく始めることが大事!
JavaScriptやPHPは初心者にとって学びやすく、使い勝手のいい言語です。
ぜひ始めてみてください!