プログラマーSEが『面倒な仕事』を効果的に片付ける方法
全部が面白い仕事だったらいいですけど、時には面倒な仕事ってありますよね。
- 難しい
- 手数がかかる
- 時間がかかる
- 苦手なこと
- やりたくない
などいろいろですよね。
これらの仕事を片付けるには3つの段階があります。
1つ目を適用してだめだったら2つ目を、それもだめなら3つ目を、という風に順番に適用していくやり方です。
それでは順番に説明していきます。
策1. 面倒な仕事を引き受けないバリアを張る
まず最初に目指すべきは、面倒な仕事を引き受けないということです。
このスタンスを持つことで最初の防波堤を張れます。
作業分担を決める段階で面倒な仕事を引き受けないというバリアを張って望みます。
「え?自己中じゃん?」
って思われたかもしれませんが、自分にとって面倒でも他人にとって面倒じゃない=得意なこと・やりたいことである場合もありますから、自分にとって面倒な仕事を引き受けないという姿勢は間違っていません。それに面倒だと感じる仕事をしてる間生産性が落ちてしまいますからやらないに越したことはありません。
一番いいのは、自分からやりたい仕事の担当になってしまうことです。そうすれば、やりたくない面倒な仕事は振られません。
とはいえ、ゴリ押しでこの防波堤を破られて、自分がそれをやらなければならない状況になってしまうこともありますよね。そんなときは次の策です。
策2. 誰かに手伝ってもらう
自分に担当が振られてしまったので、自分の責任でその仕事をやるのは変わりませんが、一部を誰かに手伝ってもらえないかを考えます。
手伝ってもらうべき理由を考えて、他のメンバーにお願いします。
その際に、
「これ手伝ってくれない?代わりにそっちのこれ手伝うから」
のようにギブアンドテイクの交換条件を示したほうがいいでしょう。後輩に無理やり力関係で仕事を押し付けても、人間関係がギクシャクするし、断られる可能性も増します。
この策も失敗に終わり、誰も手伝ってもらえない場合、次の策に移ります。まぁ、多くの場合、みんな忙しいから手伝ってもらえない状況でしょうから失敗しても気にすることはありません。
では次の策です。仕事を細かく分割します。
策3. 仕事を分割統治する
アルゴリズムの手法に分割統治というものがあります。
「大きな仕事は小さなタスクに分割して処理しよう!」
というものです。代表的な分割統治のアルゴリズムはクイックソートです。これは人間の仕事にも応用できます。
全体として、その仕事が面倒だと思っていても、細かいステップに分けてみると、「この部分はかんたんだし、こっちはすぐ終わるな、でも、ここが面倒だな」などのように面倒でない部分が見えてきます。
例えば、誰かに何かを聞いたり、交渉して、その結果に基づいて作業しなければいけないことってよくありますよね。聞いて回る相手が自分にとって苦手な人だったりすると、心のブレーキが強くかかります。これが原因でこの作業がすごく面倒だと感じている場合がよくあります。
こんなときは、面倒な交渉をして話をまとめる部分だけ誰かに頼めないかを考えます。多くの場合、リーダーやマネージャーが適任です。自分とその人との関係を説明すれば、代わりに交渉をしてくれるかもしれません。
こうやって、どこが厄介な部分なのかを認識して、それをできるだけかんたんに片付ける手段がないかを考えるんです。
それでも、どうにもやりようがなくて、自分が根性でやらなければならない場合もあるかもしれません。
そんな時にも、細かく作業を分割しておけば「この部分さえ乗り切れば、あとは楽だ」などのように作業の見通しがついているので、比較的ラクに仕事を進められるはずです。
やってみたら、案外面倒じゃなかったってこともありますからね。