システム開発でマインドマップを使うべき場面
「良さそうなんだけど、仕事で使う場面が浮かばないんだよな…」
「思考を広げたり、まとめたりするのに良さそうだけど…」
マインドマップの本を初めて読んだときに、
「学生時代に知ってたらもっと成績上がっただろうな」
と思いました。今さら言ってもしょうがいなですけどね。そこで仕事に活かそうといろいろ試行錯誤した所、システム開発でも使える場面が見つかりました。
ということで「システム開発でマインドマップを使うべき場面」を紹介します。
マインドマップは基本的に『木構造』
プログラマーにとって木構造は基本的なデータ構造なのでおなじみですよね。
マインドマップは一つ目の言葉から次の言葉へと線を引っ張っていくので、「木構造と言うよりはネットワーク構造じゃないか?」と思われたかもしれません。確かにそうなのですが、基本的には、一つの言葉に関連する言葉を線を引っ張って書いていく、つまりは階層化するものです。
そのように階層化したものを、その階層構造とは全く別のものに向かっても線を引っ張ってつなげてネットワーク構造にも出来る自由度がある、それがマインドマップなのです。
基本は木構造ですから、今まで木構造で整理していたものに活用できます。
使い方①打ち合わせのメモに使う
システム開発ってなんだかんだ打ち合わせや会議が多いものです。
マインドマップでメモをしておくと、後で見返した時に、内容が思い出しやすくなります。
ただの文字情報ではなく、どこの空間にどの文字があるかという位置情報を含む絵の情報になるので、記憶を思い出しやすくなるためです。
「そうそう、あの会議で○○さんが急に怒りだした時、右下にこれを書いたな」
と、その時の状況まで事細かに思い出せる場合さえあります。書いた位置と記憶が結びつきやすからです。
ただ単に、文字の羅列を上から下に向かって書いた場合よりもずっと記憶しやすくなります。
使い方②データベース設計の項目洗い出しに使う
DB設計をする際に「項目の洗い出し」をしますよね。
- 画面の設計書や業務フローの中に出てきた項目の中からデータベースに保存すべきものを抽出する。
- 抽出した項目をグループ分けして、テーブル設計をする
これらの作業にマインドマップを活用できます。テーブルはテーブルという木の幹に対してデータ項目という枝葉をもつ木構造と考えることができますからね。
テーブル設計の構想段階では、グループ分けの仕方を何度も試行錯誤して決めていくので、簡易な記法で書けるマインドマップがぴったりはまります。
プログラムロジックにマインドマップを使うことにトライしたことがあるのですが、プログラムロジックは構造だけでなく、処理する順番があるので、マインドマップには向いてないと感じました。
そんなわけで、マインドマップが適した局面でぜひ使ってみてください!