未経験から独学でUnityゲームプログラマに就職・転職する最小限のスキル
私はUnityとC#を独学してゲームエンジニアとして採用されたことがあります。
私の場合、業務システム開発のエンジニア経験があって、Unityエンジニアに転身したわけですが、エンジニア経験が全くの未経験からでも、Unityを独学してゲームエンジニアに就職することは十分可能だと思います。
Unityエンジニアは需要が急増してエンジニアが足りない状況だからです。
私の経験上、独学で学んでいた時期よりも、仕事をするようになってからの方が早くたくさんのことを学べた気がします。実践レベルのコードを読めますし、先輩エンジニアに質問することもできるからです。
ですから最小限の知識を学んで就職し、足りない分は働きながら学ぶのが一番だと思います。働きながらの方がお金もらえますしね。
その最小限の必須スキルについて紹介します。
Contents
必須スキル1. Unityの操作法などの基礎
ゲームのプログラムって、大量のコードを書くイメージがありますよね。Unityの場合、開発ツールの操作だけで実現できることがたくさんあります。
ですから開発ツールの操作法を覚えることはプログラミング言語を覚えるのと同じくらい重要です。
操作法は、Unityの入門書を読みながら書いてある通りに操作をまねていくことで自然と身につきます。
必須スキル2. C#の基礎知識
- if, for, while等の制御構文
- class, public, private等のオブジェクト指向構文
- stringやList等のよく使うクラスの使い方
を覚えます。
このあたりは初心者向けのUnityの本を読んで、いくつかコードを打ち込んでいる内に自然と覚えられます。
プログラミング言語は言葉なので使ってるうちに自然と身に付きます。逆に言えば使わないとなかなか覚えられません。
英語とかも使えば身につくはずなんですけど、日本で暮らしていると使う機会がないんですよね。一方、プログラミング言語は作りたいものを作っていくことで自然と使うことができるので、とても学びやすいんです。
必須スキル3. NGUIまたはUGUIの知識
NGUIもUGUIも2DのGUIライブラリです。
- ボタンやチェックボックスなどのUI部品
- 2D画像の描画機能
- タップやスワイプ等のユーザーの操作を検出する機能
を持っています。
最近は3Dゲームが流行っていますが、3Dゲームでもボタンやメニューは2Dです。ゲーム開発の半分はこれらのメニュー機能の開発なので、初心者の人は3D部分よりも比較的かんたんな2D機能を担当することが多いと思います。ですから、これらUIの知識を持ってると採用される可能性が高まります。
シェアの高いNGUI、Unity標準のUGUI
NGUIはTasharen Entertainmentという会社が開発したGUIライブラリです。AssetStoreから購入することができます。
古いバージョンのNGUI(v2.7)は無料でダウンロードすることができるので、学習用にこちらを使ってみるのもいいと思います。
一方、UGUIはUnity Technologiesが開発した標準のUIライブラリです。Unityに同梱されています。
同梱されたのが比較的最近(Unity4.6から)のため、それまでの長い間NGUIが使われていました。今後はUGUIの利用が増えていくかと思いますが、どちらが主流になるかはわかりません。
UGUIはNGUIと似ている部分が多いので、まずはUGUIを学んでみて、余裕があればNGUIを学んでみるのが良いのではないかと思います。
最小限に絞れば学ぶべきことは意外と少ない
いかがだったでしょうか?
Unityというと3Dモデルをぐりぐり動かしてというイメージが強いですが、就職を考えると、メニューやボタンなどのGUIの処理を覚えるのが一番かんたんで早いと思います。
就職して働きながら、3Dをぐりぐり動かす部分を学べばいいわけです。どっちみち、入社したばかりの人が3Dモデルをぐりぐり動かす機能を担当することはまずないですからね。
ということで、ここで紹介した最小限の知識を学べば、未経験からプログラマーになることは十分可能ですので、ぜひトライしてみてください。
今だったら、Unityオンラインブートキャンプもいいと思います。人から教わったほうが早く覚えられますからね。
既にこのような知識をお持ちの方は、転職活動をしてみてください。あなたを必要としている会社が見つかると思います!