ITエンジニアの労働環境は会社によってだいぶ違う
労働時間は会社によってだいぶ違います。
もちろんそれはプロジェクトにもよりますし時期にもよります。
それとは別に忙しくなる理由にも違いがあります。
私はこれまでに
- 業務システム開発
- Webサービス開発
- スマホゲーム開発
の仕事をし、会社の規模も零細システムベンダーから、東証一部上場企業、Web系ベンチャーまで様々な会社で仕事してきました。
そんな経験を踏まえて、会社によるITエンジニアの労働環境の違いについて紹介します。
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がんばってますアピールのための残業、休日出勤
例えばこんなことがありました。
システムを発注した顧客に無理目のスケジュールを引かれて、納期に間に合わない、そんな時に「納期には間に合わないけど精一杯やりましたよ、がんばってますよ」ってアピールをするために残業とか休日出勤をしましょうと言われたことがあります。
若手社員だったので「そんなの間違ってる、おかしい」とかっていうこともできなくて、その通りやったんですけど、なんとも無念です。
っていうのも、例えば金曜日に徹夜したらその分少し作業が進むけど、朝家に帰って寝て、夕方頃目が覚めてなくて、なんか疲れてんなと思ってても、夜になっても寝れません。
夕方まで寝てたわけですから。
次の日もなんか時間のリズムが崩れて、日曜日もなんだか休めなくて、そんな流れで月曜日会社に行くみたいなことになります。
これじゃあ余計、能率が落ちてさらに進まなくなるみたいなことがあるんで本当に不毛なことなんです。
こういうのって単純に労働時間が長いってこと以外に嫌な部分かなと思うんです。
もう一つのパターンとして私が3社目に入った会社のことです。
ワンマン社長の暴走
ある事業会社のIT子会社でした。
その会社はブラック企業みたいな感じで、ワンマン社長な会社でした。
ある日23時より前に帰った社員全員に社長からメールが来ました。
「そんな早く帰って仕事できてんの?」
っていうメールです。
23時まで仕事しろよと直接は言ってないですが、言ってるのと同じです。
その後その私の直属の上司が言ったことは、
「しょうがないから仕事があってもなくても23時までは会社にいてください」
です。
この会社は2ヶ月半で辞めたんですけどね。まぁ極端な例です。
逆にすごいいい例もあります。
社員のほとんどが定時帰りの会社!
ECサイトの受託開発してる小さなベンチャー企業がで仕事したことがあって、社員数は10人いないくらいの小さな会社でした。
私はフリーランスとして参加しました。
この会社は定時が過ぎても数分後には社員の半分以上は帰ってるって感じだったんです。
定時30分を過ぎるともう一部の人しか残ってないみたいな感じでした。
私も大体は定時で上がって今日どうしてもやんなきゃいけないみたいな時だけ残業するみたいな感じでした。
悪い労働環境に、はまらないコツ
これまで説明したとおり、労働時間は会社にいろいろです。
ですから、あんまりよくない労働パターンの会社に入ってしまったら、「経験を積むため」と割り切って次はどういう会社に入ろうか考えながら仕事をしていくといいんじゃないかなと思います。
私がこのブラック企業を2ヶ月半でやめられたのもこの考えによるものです。
「会社はやめられないもの」って考えてたらずっとブラック企業にしがみつくことになってたはずです。
なので良い会社へ、もっと良い会社へと移っていくイメージでやってくと必ずどこかでいい会社にたどり着くはずです。案外そう遠くなく見つかるもんなんじゃないかなと思います。
精神的な自由度も重要
会社によって、
- 仕事の自由度
- 肩身の狭さ
みたいなことにも大きな違いがあります。
服装が自由かスーツでネクタイじゃなきゃだめみたいのもありますが、働き方が自由度って大切です。
私が入ったスマホゲーム開発の会社はいわゆるWeb系企業みたいなところで、イヤホンして音楽聞きながら仕事してる人もいました。
その方が集中できるからそうしてるんだろうと理解できますよね。
それどころか、他社のゲームをやってたり、仕事中に居眠りしてる人もいたんです。
誰もそれを注意しないんです。
しかも居眠りしてたのは若手社員です。
なんで注意しないかなと思って見てたら、信頼があるんだなと気が付きました。
この若手社員は息抜きとして他社のゲームをやったり、疲れて居眠りしたりするけれど、やるときはちゃんと仕事をやってくれるって信頼があったんでしょう。
実際その若手社員は優秀な人で、私もわからないことを質問して「こういうので今困ってうまくプログラム動かないんだけどどうしたらいいかな?」みたいなことをよく相談しました。
信頼があるから自由でいられる
っていいですよね。
信頼できないから管理で締め付けるっていうんじゃなくてその逆なんです。
すごくいいなと思います。
PCのスペックやデスク環境にも大きな差がある
パソコンとかデスクの広さって、ほんと会社になって全然違くて、
SIerでは横長の机に二人座らせられる会社もありました。本来人利用の机にです。
それに対して、十分に広い机が割り当てられていて、机が曲線で斜めに組み合わせられて、コミュニケーションが取りやすい配置になっている会社もありました。渋谷のWeb系の会社です。
椅子もアーロンチェアという10万円ぐらいする高級オフィスチェアでした。
座るところがメッシュになっていて蒸れないし、自然とリラックスして良い姿勢で作業できる感じでした。
もちろんそれがあると全然腰が痛くならないとか長時間やっても何ともないほどではないんだけどかなり快適に過ごせる感じでした。
10万円を椅子に投資してるような会社って、それだけ社員を大事にしてるってことだと思うんです。
あとディスプレイがSIerでは15インチのディスプレイが一枚でした。当時の私はそれが当たり前だと思ってましたが、自社サービス系の会社は、
- デスクトップPC + 23インチのディスプレイが2枚
- ノートPC(MacBook Pro) + 23インチのディスプレイが1枚
という構成でした。
CPUもCore-i7やXeonというワークステーションに使う凄い高速なCPUが積まれてました。
それに対してSIerでは私がいたのは2010年ぐらいまでなので、当時でいうとCeleronみたいな廉価版のCPUでした。
CPUがCeleronだと、Eclipse(JavaのIDE)を起動してもなかなか立ち上がらないなーみたいな感じだったりするんです。
そんなわけで労働環境って会社によって様々です。
最初からいい会社に入ればいいんだけれど、そうじゃないとしても、もっと良い会社があるんだという事実を知り、そこを目指してステップを踏んでいけるといいんじゃないかなと思います。