プログラマー・SEが『社内政治』でどう立ち回るべきか?
「噂話ばかりしてても、なんのスキルアップにもならないんだけどな…」
「社内政治をうまく仕事に活かすことってできないだろうか?」
社内政治というと、
- 部署間の力関係の話
- 誰の派閥に入ったらいいか
- 誰が出世しそうか
- 誰が売り上げをあげた
- 誰だ誰を嫌っている or えこひいきしている
- このプロジェクトがすごく成績が良さそうだから自分も関わっておいた方がおいしくなりそう
みたいないわゆるちょっと下世話でドロドロした世界が思い浮かびます。そこをいかにうまく立ち回るかみたいなことを指南する本もあるくらいです。
一方、そういうドロドロした社内政治とは関係なく仕事に集中していればいいという考え方もあります。
私の意見は後者に近いのですが、社内政治を全く無視していいとも思いません。
そんなわけで今回は「社内政治との向き合い方」を紹介します。
目的によって、すべき行動は変わる
仕事をする上で重要なことは何かと考えてみると、大きく分けて以下の2つになります。
- 自分がやりたい仕事ができること
- 収入や休暇を増やす等の待遇面を向上させること
「あれ?昇進することは?」と思われたかもしれませんが、昇進する目的は、
- 昇進することで自分の意見が通りやすくなって、自分がやりたいことができるようになる効果(1に含まれる)
- 昇進することで年収が上がるという効果(2に含まれる)
なので、1, 2に含まれてるわけです。
よって、1, 2のために役立つ情報を見つけるという意味で社内政治を考えると良いと考えます。
そう考えれば、「誰が誰を嫌ってる」とか、「誰の派閥に入ったらいいか」とかは関係なくなります。
噂話の誘惑に負けない
「誰が誰を嫌っている」という情報を得たからといって、それを使って自分の評価を上げて、できることや収入が増えることはないのですが、噂話って、ついつい楽しくて聞いてしまいます。
ですが、そんなことをしても何も生まれません。時間の無駄なので噂話の誘惑から外れましょう。
そうではなく、
「今社内でどんな仕事があって、これから上層部はどんな仕事をしようとしているのか?」
こういう情報を仕入れた方が断然役に立ちます。
会社の目指す方向性を知ることは重要
会社の方向性に関する情報を集めることで、
「経営層はこういうことを考えているから、その中で会社に貢献し自分が評価されていくためには、こういう分野のことができるといいんだろうな、こういうことが求められているんだろうな」
と考えられるようになります。
すると、その分野のことを意識して勉強したり、その分野の企画案を作って提案するといったことができます。
単に自分が好きな技術を学んだり、自分が興味のある技術を使った仕事を提案するよりも、会社の目的に沿った努力をする方が成果が出やすく、評価もされやすくなります。
もちろん、会社の方向性と元々自分が好きなこと、やりたいこととが一致してるのが一番ですが、そうでなく「部長から聞いて初めて知ったけど、この技術は面白そうだからやってみたいな」と感じるものもあるはずです。案外そうやってやりたいことって見つかるものかもしれません。
あとは、上司の力関係についてです。
権力の強い人は誰だろう?
当たり前のことなんですが、発言力の強い人の意見は通りやすいものです。
ですから、
「発言力の強いAさんがこういうビジネスをやりたいと言ってるということはその方向に進む可能性が高い、じゃあ、そこで自分ができることは何かな?」
と考えて行動するのは、とても良い戦略です。
会社が目指す方向と自分のやりたいことの重なる部分を探そう
人間の能力はやりたいとをやっている時に最も発揮されるので、仕事はやりたいことをすべきです。とはいえ、会社の方針と合致してなければ、いくらやりたいと言っても取りいってもらえません。
ですから、会社が求めてること、これからやろうとしていることを知るために、社内政治、社内の状況を情報収集して、自分のやりたいことと会社の目指す方向の重なる部分を見つけて、そこに向かって取り組んでいくのが良いと思います!
重なる部分がどうしても見つからないという場合は、転職すべきタイミングなのかもしれません。
私の場合、業務システム開発を10年ほどやって、やりたいことがなくなったのでWebサービスの仕事に転職して、その後、ゲーム開発に移りました。
仕事の分野を変えるのって大変そうだなって思ってたんですが、実際やってみるとソフトウェア開発の基本はどの分野でも同じなので、案外かんたんに応用できました。
そうやって、やりたいことを求めて転職していくと毎日がとても新鮮で充実するし、自分の人生の主導権を自分が持っていると実感できるのでぜひやってみてください。