プログラマーSEが『仕事を速くする』方法
「いつも締め切りに追われてる…」
「スケジュールが遅延してばかりで日程組む意味がない…」
「仕事を速くする」というとライフハック的にショートカットキーを覚えるというような作業一つ一つのスピードを上げる方法がよく紹介されています。
確かにそれらをやっていくことでも、仕事を速くできますが、ここでは別の観点で考えます。
「仕事の速さ」って2種類あります。
- 自分から見た速さ
- 他人から見た速さ
自分が「この仕事早く終わったなぁ、うまくいったわ」というのと、他人から見て「この人、仕事早いなぁ、頼んだらすぐやってくれる」という2つです。
仕事において、より重要なのは「他人から見た速さ」です。いくら「俺って仕事早いわぁ、イケてるぜぇ!」と思っていても、他人から「あいつ、仕事遅いな、使えねーな」と思われていては意味がありません。
では、どうしたら他人から「仕事が速い」と思われるようになるか? その方法を紹介します。
他人の想定を超えた速さを生み出すには?
「これやってください」と言われた時に、相手がどれくらいの速さで終わらせることを期待しているかを考えます。
仕事を頼まれたら、いつまでに終わらせてほしいのか聞くことをセットにするんです。
「今週中に終わらせてくれればいいよ」とか「今日中に終わらせてほしいな」とかいろいろあると思いますが、ポイントは、言われた期間よりも大分早く終わらせることです。できたら半分以内の期間で終わらせると、「こいつ、めっちゃ速い!」という印象を与えられます。
ですから、言われた期間に間に合いそうにない場合は、その時点でそれを伝えます。
「これとこれとあれを先にやらなければならないので、今日中にその仕事を終えることは難しいです。」と伝え、
「じゃあ、どれくらいで終わるの?」と聞かれたら余裕を持った期限を答えます。
「(2日で終わりそうだけど)3日後になら完了できます。」と答えれば一日分余裕ができます。
日程に余裕を持たせる2つの利点
3日後に終わることを期待させておいて、実際は2日後に終わるので早く終わったと感じされられます。
心理的な印象操作というだけでなく、実利もあります。
日程に余裕を持たせることで作業が予定通り進まなかった場合にもリカバリーする期間になることです。こうしたバッファーがあれば、不測の事態にも約束した日時に間に合わせられる可能性がより高まります。
先ほどの例でいえば、2日後に終わる予定の作業を3日後に終わると伝えておいて、実際2日後に終わらなくても1日分余裕があるのでその間に終わらせることができる可能性が高いということです。
続いて、別の観点からも考えてみましょう。
早く終わらせるには早く着手する
「やろうと思っていてもなかなか着手できない」ということはよくあります。
- めんどくさいなぁ
- 難しそうだなぁ
- 大変そうだなぁ
やる前に億劫になってしまう時には、感情を排除して次のルールに従います。
「今から10秒以内に作業開始する」
と心の中で宣言して10を数え始めます。10, 9, 8, 7と数え始めると、「えぇーい、やったるわい!」と気持ちが切り替わって、作業を始められます。
何かを始めるのって大きなエネルギーを必要とします。自転車を漕ぎ始めるときには強い力が必要ですが、スピードが出れば出るほど惰性で進める割合が増えていきます。
仕事も同じです。始めてしまえば、勢いがついて進められるものです。
始めてしまえば、進める
どんなコードを書くか考え始めると、考えることで次の考えが浮かび、それがまた次の考えの元となり…、と連鎖していきます。
ですから、10数えたら開始する、10も必要なければ5数えるなどのように自分の中で作業を開始するルールを決めてしまえばいいんです。
どのみち、作業にかかる時間は一緒です。1時間かかる作業があるとして、今すぐ作業に取り掛かった場合、1時間後に終わります。「めんどくさいなぁ、やりたくないなぁ」と思いながら20分間ネットサーフィンした後に作業開始するなら、終わるのは1時間20分後です。
ですから、早く開始した方がいいんです。とはいえ、頭ではわかっていてもなかなかできないもんです。だから、10のカウントダウンで作業開始する等のルールを決めてそれに従うという仕組みを入れるといいでしょう!
まとめ
- 他人の想定を大幅に上回るスピードで作業を完了させることを意識する。そのためには納期を実際の見込みよりも後ろに設定する。
- 作業を開始するまでに躊躇する時間をなくすために10秒カウントダウンしたら作業を開始するなどのルールを設ける
ぜひ試してみてください。