SE・プログラマが中小企業に転職するメリットを転職経験者が教えます
「大企業でも出世しないと給料安いし、ライバル多くて出世できなさそう…」
私はこれまでに3度転職し、
→ 一部上場独立系SIer(社員数5000人)
→ 大手流通業グループIT子会社(グループ社員数50000人)
→ 以降フリーランス
→ ECサイト開発運営ベンチャー(社員数10名)
→ 大手ブログサービス運営企業(3500人)
→ 大手コンシューマゲームソフト開発企業スマホ部門子会社(社員数600名)
で仕事をしてきました。
規模も業種も様々な会社でソフトウェアの開発をしてきました。
会社によってカルチャーが全く違っていて驚いたことが何度もあります。
- 大手はこういうところがいいけど、こういう部分はよくないな…
- 小さい会社はこういう面でポイント高いな!
等いろいろありました。
そんな経験を踏まえて「SE・プログラマが中小企業に転職するメリット」を紹介します。
「大手企業に入れば安心」はうそ?
私は新卒ではじめに入った会社は小規模の会社でした。社員数80名程度の零細システムベンダーです。4年半仕事しました。
悪い会社ではなかったのですが、年収も300万円代前半でしたし、下請け仕事ばかりでスキルアップにも限界があったので転職しました。
転職先は東証一部上場独立系SIerでした。年収が120万円上がり、仕事も開発だけでなくプリセールスから企画・要件定義などの上流工程も経験することができました。
ここまでは順調だったのですが、リーマンショックで年収が70万円も下がってしまいました。リーマンショックによって世の中全体の景気が悪くなり、その結果、常駐先企業から契約を切られる社員が続出して会社の業績が悪化したんです。
私自身はクライアントから契約を切られることもなく、以前と変わらぬ仕事をして、以前と変わらぬ売り上げを会社に納めていたのにもかかわらず、年収は70万円も下がったのです。
大手企業は安定しているように見えて規模が大きいだけに、実は世の中全体の景気の影響をまんべんなく受ける存在でもあるんです。
「大手企業はまったり仕事できる」はうそ?
リーマンショックで年収が70万円下がったので、「もっと大きな会社に入らなきゃだめだ!?」と思って、今度は大手流通業グループのIT子会社に転職しました。
親会社が超でかいので安心だと思ったんです。
しかし、実態は「超絶洗脳ブラック企業」でした!
朝会社に行くと社員全員で社訓を暗唱させられました。表向きは「お客様のために精一杯がんばろう!」みたいな社訓なんですが、社長の発言を聞く限り「社員を洗脳して限界まで働かせようとしている」のがみえみえでした。
週一回セミナールームに集められて、社長から「おまえらは全然ダメだ。会社への気持ちが足りない。そういう人はいずれ辞めてもらう」みたいな脅迫めいた講演を2時間聞かされました。毎週2時間ですよ?完全にやばい会社です。
社員の多くは職を失う恐怖心からか、隷属的になっていました。
ある日、社長から昨日23時前に帰った社員全員に「そんなに早く帰って仕事終わってるの?」というメールが届きました。多くの社員はビビりまくって謝罪のメールを返していました。
「こんな所にいたら洗脳されて人生詰んでしまう…」と思い、2か月半で辞めました。
大手企業でも、ブラック企業はあるんです。
中小企業の自由さ
ブラック企業を辞めた後、フリーランスになりました。今までとは違った環境で違った分野の仕事をしようと考え、ECサイトを運営している社員数10名くらいの小さな会社で仕事をしました。
服装も自由で、仕事を休むときには当日の朝メールすればいいだけでとても気楽でした。
残業もほとんどなくて定時後30分もすると半分以上の社員は帰ってるくらい残業が少ない会社でした。
なので、小さい会社にも、めちゃいい会社があるんです。
ベンチャー企業のときめき感
ECサイトの仕事を終えた後、「ゲーム開発の仕事がしたい!」と思いたって、独学でUnity(ゲームエンジン技術)を学び、今度は有名なブログサービスを運営している会社でスマホゲーム開発の仕事をしました。渋谷にある有名なベンチャー企業です。
今風の渋谷を歩いている若者がオフィスで仕事している、そんな雰囲気でした。金髪でホットパンツを履いた女の子がふつうに隣で仕事してました。
こんな職場があったとは!!
仕事はそこそこ忙しかったんですが、みんなすごく楽しそうに仕事していて、性格的にもいい人ばかりでした。システム開発の職場って、10人に一人くらい嫌なやつがいるもんですけど(私の主観ですw)、みんないい人たちだったんです。
金髪でホットパンツをはいてる女の子と仕事してたら、みんな性格良くなりますよねww
そんなわけで大手企業だけでなく、中小企業やベンチャー企業も転職先の候補に入れたほうがいいと思います!