プログラマーSEの転職が常に『売り手市場』な理由
「仕事きつくて辞める人が多いのかな?」
「最近はIT業界もブラック企業減ったって聞くけどホント?」
就活とかで、今年は売り手市場とかよく言われてますよね。
リーマンショック後はしばらく不況で求人が減って買い手市場でしたが、最近はずっと売り手市場のようです。
私はこれまでに三度転職しましたが、毎回わりとかんたんに転職出来ました。リーマンショック後の不況の時(2010年)でもふつうに内定もらえましたからね。
ITエンジニアの転職って基本売り手市場なんです。その理由について考えてみたいと思います。
Contents
求人が多い = 人手が足りない
人手が足りないとは、
仕事量 > 仕事をする人の数
という状況を言いますよね。
こうなる理由は2つあります。
- 仕事量が増え続けてる
- その仕事をできる人(ITエンジニア)が足りない
1. 仕事量が増え続けてる理由
ITの需要が増え続けているからです。
2000年以前では、ITの主な需要は
- 企業が業務を遂行するのに使う業務システム
- 家電などの機器制御を行う組み込みシステム
でしたが、その後インターネットの普及とともに、Webサービス、スマホアプリ・ゲーム等のIT需要が爆発的に増えました。
現在もビックデータ、IoT、AI等、新たな需要が生まれ続けています。ITの進歩 = 社会の進歩と言ってもいいくらいです。社会が進歩し続ける限りITの需要は増え続けていくと思います。
逆にITの進歩によって、なくなった仕事もたくさんあります。私が小学校低学年の頃は駅の改札に自動改札機はなくて、駅員が改札の所に立って切符をハサミで切ってチェックしていたんです。今考えれば信じられない状況ですが、そんなことをしてたんです。切符をハサミで切る仕事がITの進歩によって機械に置き換えられたんです。
今後AIの発達で多くの仕事がなくなると言われています。例えば、トラックやタクシーの運転手も自動運転の技術が完成すれば不要となりそうです。
こうなると、「プログラマーの仕事もなくなんじゃないか?」と心配ですが、プログラマーはAIだったり、自動化の仕組みを作る側なので、基本的になくならないはずです。
まぁ、AIが人間並みの知能を持つようになってAI自身がプログラムを書くようになったら別ですけどね。それって映画ターミネーターみたくコンピュータの反乱がおきそうで怖いですが(笑)
2. ITエンジニアが足りない理由
プログラミングって特別頭がよくなくても出来るものです。それなのに、なぜか頭が良いのにプログラミングは苦手って人がいます。
根気よく細かい作業を続けるのが苦手な人たちです。
プログラムを完成させるのって、とても根気がいります。根気がない人には難しいことです。ロジックに間違いが一つでもあったら正しく動きませんからね。
人間相手の会話であれば、数文字間違えてしゃべったとしても、聞いた側がうまく解釈してくれますが、コンピュータはプログラミングしたとおりにしか動かないので、正しいコードになるまで根気よく修正し続けなければなりません。だからとても根気がいります。
人類の中で根気のある人って意外と限られていて、その中でプログラミングに興味を持った人のみがプログラマーになるので、常に需要に対して供給が足りないのでしょう。
ITエンジニアの待遇も良くなってきた?
人手不足ならば、待遇が良くなるはずですよね?待遇が悪かったら別の会社に転職されてしまいますから。
「でも、うちの会社、全然プログラマーの待遇良くないよ、PMや営業の人のが高い給料もらってるし」
って思われたかもしれません。それって業務システムの受託開発の世界だけです。
業務システムの受託開発ってエンジニアを一人派遣すると月80万円顧客に請求できるみたいなビジネスなので、請求単価の高いPMやコンサルタントの方がプログラマー・SEよりも給料が高いんです。
それに対して、自社サービスを開発・運営しているような会社だと、プログラマーの腕が自社サービスの出来栄えに直結します。良いサービスを作れば売り上げも増えるので、自社サービス運営企業にとってはプログラマーの能力が競争力の源泉なんです!
受託開発SIerと自社サービス運営企業の待遇の違いがひどい!?
私は、自社サービスの開発・運営をしている会社でも仕事をした経験があるんですが、エンジニアへの待遇がとても良かったです。
- ハイスペックなPC
- 大型ディスプレイ2台
- 広々としたデスクスペース
- イスは10万円以上する高給チェアー
でした。いいイスに座ると、腰が楽で仕事に集中できます。
逆に業務システムの受託開発SIerでは、
- 15インチのディスプレイ1台
- PCも低スペック(CPUがCeleronとか…)
- デスクスペースがせまい(一つの机を二人で使うとか…)
- イスも安物(肘掛けほしい…)
だったので、その違いに驚きました。
残業時間も納期前とか以外は少な目で定時であがれる日もけっこうありました。働き過ぎで疲れてたら、いいものは作れませんからね。
そんなわけで、今の職場に不満がある場合は、エンジニアを大事にしている会社に転職されることをおすすめします。転職活動すると、いろいろな会社や仕事があることを知れて、理想の働き方が見えてくると思います!