プログラマーSEが転職の相談を上司・先輩にするコツと注意点
「上司に転職の話したらキレられた…」
「いつも転職したいって言ってる先輩がずっと転職しないの不思議」
転職の相談って職場の人にはしない方がいい場合も多いですけど、雑談として話してみると面白い話を聞ける場合もあります。
やり方を間違えると相手を怒らせてしまったり、「転職なんてうまくいかないからやめておけ」などとネガティブなことを言われてしまいます。
そんな「転職の相談を上司・先輩にするコツ」を紹介します。
転職経験のない先輩に相談してみたら…
私が新卒で入った会社は従業員数80名くらいの零細システムベンダーでした。
私の3年目の年収は320万円でした。安すぎると思って、先輩に相談したところ、
「どこもそんなもんだよ」と言われました。
「そんなわけないだろ」と思って実際転職したら年収が120万円しました。
今度その先輩に会えたら「うそじゃねーか!!」とツッコミを入れたい所ですが、先輩も嘘をつこうと思って言ったのではないと思います。
なぜなら、その先輩、転職経験がないからです。
ですので、転職経験のない先輩の言うことを真に受けないように気を付けましょう。
上司に退職理由を聞かれて正直に言ったら…
先程述べた転職して120万年収が上がった会社には6年程勤めました。再度転職することになって、退職届を出した後、上司から呼び出されて行ってみると
「会社の事務的な記録として、退職する社員から退職理由を聞いておく必要があるので教えてくれないか?」
と言われました。
「私は今までずっと業務システム開発をやってきましたが、Webサービスの開発に興味があったため転職することを決めました。」
と模範解答を返した所、
「他には?」
と言われたので、
「リーマンショックの時に年収が70万円も下がったので、経営的にも少し不安を感じてます。」
と返したら、「他には?」→「営業力がないせいで下請け仕事ばかりなのもマイナスですね」→「他には?」→「社員の技術レベルも低くて周りにお手本になる人もいませんし…」…続く
と続けていった所で、上司がキレました。
「そこまで言うか?なんでそこまでいわれなきゃなんないんだ!!!?黙って聞いてりゃ好きかって言いやがって!!!」
と怒鳴られました。
いやいや、「他には?」と聞かれたので、答えたまでですよ。まぁ、途中でやめておけばよかったですね。
転職活動で何度も面接を受けると、質問にパッと受け答えする習慣がつきますが、シチュエーションしだいですね。
ここでの教訓は、「会社を辞められそうにない人に会社の問題点を言うのはやめておきましょう」ということです。
ただ、この件で間違ってるのは明らかに上司です。
私はこの時、大手流通業グループに転職したので、転職後、仕事を発注していたかもしれないからです。その場合、私がこの上司の顧客になります。辞めた社員とその後、ビジネス的な取引が生まれるかもしれないことを想像できず、その時の立場でキレてしまうのはダメですよね。
まぁ、ダメな相手に良くなることを期待しても無駄なので私たちが対応するしかないですけどね。
『転職したい!』と常に言ってる先輩と話したら
その先輩はいつも「転職したい」と言っていたのですが、いつまで経っても転職せず、結局私が先に転職しました。
会社を辞めた後、後輩と飲んだ時に、その先輩のことを聞いてみた所、未だにその会社にいるそうなんです。
その先輩がよく言ってたのは「おれは、NTTデータやアクセンチュアなどから転職オファーをもらってる」という自慢でした。
「すごいじゃないですか!転職すればいいじゃないですか!」と言うと、「いやぁ、利益率とか計算して、どの会社がいいか決めてる所なんだ」とのことでした。
転職経験のある私からすると、それは内定をもらってからやるべきことです。だって、その会社受かるかわからないですからね。
とはいえ、この先輩と話したことで、自分と同じ会社の社員が有名企業から転職オファーをもらっているということが分かり、自分の可能性を知ることが出来たので、そういう意味で、情報交換するのはいいことだと思います!