IT業界の人手不足はこれからも続くと思いますか?【相談】
読者の方から相談メールをいただきました。
同じような悩みを持っている方向けに回答内容を一部紹介します。
IT業界の人手不足は続くか?
続くと思います。
理由1 自動化の需要はまだまだ続く
自動運転やコンビニの店員無人化など、今人がやってることを機械にやらせることができそうな分野はたくさんあります。
理由2 プログラミングできる人は意外と限られてる
プログラミング自体は、それほど難しいものではなく、プログラミング言語 = 規則のある言葉を覚えればいいだけです。
プログラミングスクールの宣伝ページとかでもよく言われていることで、これ自体は間違っていません。
しかし、プログラミングコードを積み重ねて、ソフトウェアを完成させるのはかんたんではありません。
コードを書き終わっても、おもったように動かず、原因を探るデバック作業は根気がいります。
根気がいる作業を最後までやりきれるかは、根性も大事ですが、それ以上に、プログラミングが好きかどうかが大事です。
ソフトウェアを完成させるまでやりきれるほどプログラミングが好きな人というのは意外と限られていると思います。
だから、IT業界で人手不足はこれからも続くと思います。
需要はあるけど、それを埋めるだけの人材 = プログラミングが好きな人が数的に十分いないということです。
需要だけじゃなく、あなたがやりたいかも重要
私がプログラマーになろうと思ったのは1997年のことで、当時「2000年問題でプログラマーが足りなくなる」と言われていて、人手不足なら就職に困らないだろうというのもありましたが、それだけでなく、「ゲームとか作れたら楽しそうだな」という思いではじめました。
実際プログラミングを始めてみたら、思ってたほど難しくもないけど、思ってたよりめんどくさいことも多いんだなと感じました。
達人プログラマーは魔法のようにプログラムを書いてしまうんだと思っていたけれど、実際はそんなことはなく、一つ一つ地道な作業の積み重ねです。
プログラミングをはじめてから20年以上立ちますが、未だに地道な作業をしています。魔法のように一瞬でソフトウェアは完成しないけれど、地道な作業を積み重ねて完成させたソフトウェアは魔法のようなすばらしいものになったりもします。
ということで、もしも、人手不足で需要がありそうだからプログラマーにでもなってみようと思っているのであれば、それにプラスして、
自分はプログラミングが好きだろうか?
ということを考えてみるといいと思います。
まだ、プログラミングをやったことがないからわからないということであれば、
プログラミング 入門
などのキーワードで検索して出てきたサイトを読んでみて、実際にプログラミングしてみることをおすすめします。
よく「私にはプログラマーの適性があるでしょうか?」と質問されることがあるのですが、頭脳的な適性は先程述べた通り、プログラミング言語 = 規則のある言葉を覚えられればいいだけなのでほとんどの人は問題ないはずです。
それよりも、根気よく作業を続けられるための適性である「好きかどうか?」をぜひ考えてみてください。
なぜかタイピングが走って、質問されてないことまで答えてしまいました(笑)
参考になっていればうれしいです。