プログラマーSEが転職を繰り返すのが悪くない理由
「同じ会社にいると学ぶことがなくなってくる…」
「すぐ転職する人って忍耐力がない」とか言う論調がありますよね、「最近の若者は入社3年以内に半分が辞める」みたいな話です。
忍耐力がなくて辞める人もいるでしょうけれど、逆の見方もできます。
「すぐ転職する人は決断が早くて勇気のある人だ!」と。
私はこれまでに三度転職を経験しましたが、転職するには
- 踏み出す勇気
- 強い決意
が必要でした。
勇気を持って決断した結果、得られるものがたくさんありました。
そんな経験から得られた教訓を紹介します。
同じ会社にいる方が楽
「すぐ転職する人って忍耐力がない」と言う人は転職したことがないんじゃないかと思います。
実際転職してみると、勇気や決断、新しい環境へ適応するためにけっこうなエネルギーを使うので忍耐力がない人にはできないことが分かります。
ですから、実際は転職する要理も同じ会社にい続けた方が楽なんです。
楽でつまらない環境と、ちょっと大変だけど面白い環境だったらどっちがいいかって話です。
私だったら後者を選びます。
「すぐ転職する人って忍耐力がない」って言う人も「本当は後者を選びたいけど、それをする勇気がないから、他人の足を引っ張ろう」とこのようなセリフを言っているのだと思います。楽で安全な場所から悪口を言って気持ちを紛らわせてるだけなんです。
転職することで得られること
新しい仕事
私は業務システム開発を10年やった後、→ Webサービス開発 → スマホゲーム開発と仕事を変えていきました。
同じ分野の仕事を続けるにしても会社を変えると、
- 仕事のやり方
- 仕事をする相手
が変わります。
仕事のステージを上げるのもいいと思います。二次請けのSIerから元請けやユーザー側のSEになるといったプランです。
年収アップ
私が新卒で入社したのは零細システムベンダーでした。二次受けの業務システム開発を生業とする会社です。4年半勤めて、最終年収は320万円でした。
そこで、東証一部上場の独立系SIerへ転職しました。この会社での仕事も二次請け業務システム開発でした。仕事は変わりませんでしたが、年収は120万円上がりました。その後も順調に年収は上がっていき20代後半で500万円を突破しました。
転職せずに最初の会社にいたら同じ仕事をしていても300万円台だったのですから、どの会社で働くかは重要です。
キャリアアップ
二社目の会社ではプログラミングだけでなく、企画、要件定義や設計などの上流工程やチームリーダーなどのマネジメント業務も経験できました。前の会社にいたら、ずっと同じような仕事の繰り返しだったと思います。このように転職で仕事の幅を広げるのも良いですよね。
知識の幅
私は
- 業務システム
- Webサービス
- スマホゲーム
と3分野の仕事を経験したことで幅広い知識を持っています。
それぞれの分野間で共通するスキルもありますが、違う部分はたくさんあり、やってみないと学べないことがたくさんありました。
一つの分野を極めるのも素晴らしいですが、多分野の仕事を経験して、それらを統合して活かすというのもいいですよね!
人との出会い
たくさんの職場を経験すればするほど、たくさんの人と出会えます。これは単に数だけではなく、多彩な種類の人と出会えるという意味もあります。
例えば、私が参加した業務システム開発の職場は男性中心で年功序列と言うかおじさんが偉そうにして若い人がこき使われるカルチャーでした。
その後転職して参画したベンチャー企業のスマホゲーム開発の職場では、若い人に権限が与えられていて上下関係というよりは横の関係で互いを尊重した仕事がなされていました。
若い女性もたくさんいて職場が華やかだったのも驚きました。IT業界は男ばっかで出会いがないって言ってる人はベンチャー企業に転職してみるのも良いと思います。
こんな感じにいろんな側面を考えて、自身の望むキャリアを選択していけばいいと思います!