PG・SEは中年までに管理職やPMになれなかったらクビになるの?
現在大学4年で、2018年の4月から中小のIT企業に入社予定の者です。
いわゆるIT業界の「35歳定年説」について、不安なことがあるので教えていただきたいのですが、
- 一部の人がやがて課長や部長やPMになれるが、それ以外の人は生き残れない(首になる)ということでしょうか?
- もし生き残れなくなったら、その先は正社員ではなく、フリーランスや派遣社員としてプログラマをするということでしょうか?
- もし派遣社員やフリーランスとしてプログラマになるならば、正社員時代の経験は強みとしてアピールできますか?
- ベンダー資格等はとっておいたほうがいいのでしょうか?
読者の方から相談メールをいただきました。
同じような悩みを持っている方向けに回答内容を一部紹介します。
Contents
1. 課長・部長・PMになれなかった人はクビ?
課長や部長はポストの数が決まっていますが、PMはプロジェクトの数だけポストがあるので、PMは一部の人でなく大部分の人がなろうと思えばなれると思います。
また、課長・部長・PMにならなくても、上級エンジニア・コンサルタント・セールスエンジニア・営業等になって仕事を続ける人もいます。
2. もし生き残れなくなったら、フリーランスや派遣社員でプログラマをするの?
ある会社でエンジニア職をクビになったとしても、他社では雇ってもらえる可能性は十分あります。
今のところ、ITエンジニアは求人需要に対して供給(エンジニア数)が足りない状況にあるので、再就職は十分可能だと思います。
それにプログラマー35歳定年説は人月単価で稼いでいるSIerにおいて
「プログラマーはSEやPMよりも単価が低いので、35歳以上の社員に年相応の給料を払うにはSEやPMをやってもらわないと経営的にペイしない」
という理由によります。自社製品サービスを開発しているような会社では35歳以上でバリバリ開発している人はたくさんいます。
3. 派遣社員やフリーランスになる際、正社員時代の経験は強みとしてアピールできるか?
正社員が行う開発作業とフリーランス・派遣社員が行う開発作業は基本的に同じなので、正社員時代の経験は強みとしてもちろんアピールできます。
4. ベンダー資格はとっておいたほうがいいか?
私のこれまでの転職経験でベンダー資格が採用の決め手となったことはありません。
ただ「資格をたくさんお持ちで努力家なんですね。」という評価をされたことはあります。
そういう意味で勉強をする姿勢があるという評価をされるかもしれません。
それに資格取得のための勉強をすることで知識が身につくという意味ではプラスになります。
未来を心配しすぎずに今やりたいことを!
なんにせよ、先のことは分からないので、今やりたいと思う仕事、興味にある仕事をするのがいいと思います。
20年後はプログラミング自体をAIが自動的に行うようになっているかもしれません。わからないことを心配しても答えは出ません。
ですから、今、この瞬間、ご自身が感じていること、
「今どんな仕事をしたいか?どんな仕事に興味があるか?」
に従ってその都度決断していけばいいと思います。