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40代のITエンジニアはどう仕事をしていけばいいのか?

2016年12月10日に投稿 → に更新 キャリア アフィリエイトリンクを含みます

40代の頼れるITエンジニア

ITエンジニアの仕事って20代30代はイメージしやすいですが、40代って少しむずかしいですよね。

  • 20代でプログラミングや設計などを覚えて、
  • 30代でチームリーダーをやるようになって、
  • 40代は…、どうなるんでしょう?

私は今30代後半で、40歳も近づいてきました。

じっくり考えた内容を紹介します。

職場にいた40代のエンジニアを思い出してみる

私はけっこういろんな業種でITエンジニアをやっています。

  • 業務システム(鉄鋼、通信、金融、製造業)
  • Webサービス
  • スマホゲーム

の開発を経験しています。

会社の規模もいろいろで、ベンチャーから東証一部上場企業まで、いろいろな会社で仕事をしてきました。

それぞれの業種、会社の規模によって、40代の人がやっている仕事は違っていました。

業務システム開発のSIerだと、40代の人は、現場でSEやPMをやっているか、現場を退いて課長・部長のような管理職をやっていました。

一方、Webサービスやスマホゲーム開発の職場では40代でも現役バリバリのプログラマーがいました。チームリーダーとかでもなくて、いちエンジニアとしてバリバリやってる感じの人もたくさんいたんです。

ですから、必ずしも年齢が上がるとリーダー職、管理職をやるものでもないようです。となると、自分が

「何をしていきたいか?どうなりたいか?」

がポイントになります。

一方、世間一般では「年齢が上がるにつれて人の上に立つ仕事をすべきだ」とも言われています。

「いちエンジニアよりも管理職の方が付加価値の高い仕事だ」

って話です。これは先程言ったとおり、職場によります。

Webサービスやゲーム開発の職場では、管理職より凄腕プログラマーのほうが権威がある場合もありますからね。

もちろん、人の上に立つ仕事をしたいのであれば、そちらを目指せばいいと思います。

自分の志向に合った仕事をする!

これが答えなのでしょう。

40代、50代で転職ってできる?

私は20代で1回、30代の時に2回転職しています。3回ともかんたんに転職できましたが、一般的に40代、50代となるに従って、転職が難しくなっていくと言われています。

よって、できれば40代50代で転職することがないようにしたいところです。

ところが、自分が40代50代になった時に勤めてる会社がつぶれる可能性は十分にあります。

国税庁のデータベースによると、85.2%の会社が設立後5年以内に倒産しているそうです。

10年間だと93.3%が倒産していて、20年間だと99.6%の会社が倒産してるそうなんです。

40歳~定年の60歳までの間に20年あるわけですから、高確率で自分が勤めている会社が倒産する計算になります。

よって、現実的に起こりうる課題として40代、50代での転職を考えておいたほうが良さそうです。

40代、50代でも転職できる人の特徴

転職エージェントに聞いたところ、40代、50代の転職が難しい理由の一つは

「年齢が上がると頭が固くなって、若い社員とうまくやっていけないんじゃないか?」

と採用する企業側に思われることらしいんです。IT企業って若い人が多いですからね。

逆に、40代50代でも謙虚で柔軟な姿勢を持った人だと採用されているんだそうです。

これは20代30代でも同じですよね。謙虚で柔軟な人のほうがいいに決まってます。

では、なぜ、年齢が上がるにつれて、謙虚さが失われてしまうのでしょうか?

「年上の方が偉い」っていう価値観が生まれた理由

日本にはなぜか「年上の方が偉い」という暗黙の価値観があります。年上の人には敬語を使いますし、なんだか、敬わなければいけない気がしますよね。それどころか年上を敬うのは絶対的に正しいことと感じてます。

これは大本をたどると儒教という中国で生まれた思想によるものです。

儒教に隠された洗脳の論理

儒教には、一家の中でお父さんが一番偉くて、次に長男が偉くて、その次に次男が偉い……(続く)、という偉さの序列があります。

現代人の感覚からすると、家族の中の序列が決められてること自体が「は?なんなの?」って感じですが、さらにおかしなことがあるんです。

なんと、この序列の中に女性が全く入っていないんです。

次男の次に偉いのは三男、次は四男…、と序列は続くんですが、いつまで経っても女性が出てこないんです。

完全なる女性差別です。そもそも人間に序列を作ってる事自体が差別なんですけどね。

このような論理は国を支配する側に都合がいいんです。一家の中で序列を作り、一家のお父さんが一番偉いということを浸透させれば、

国のお父さんである国王・皇帝が一番偉い」

という秩序を生み出すことができます。

このような理由で儒教は作られたと考えられています。より詳しく知りたい方は苫米地英人さんの洗脳論語を読んでみてください。儒教の論語って一見「教訓めいた名言みたいなこと」が書かれているけれど、その裏には、国民を支配するための心理的メカニズムが組み込まれていることがわかります。

日本も、中国や韓国ほどではないにせよ、儒教の影響を強く受けています。

ろくに仕事もしないで批判ばかりするクソジジイにならないために

前述したとおり、儒教の影響で、日本の社会には暗黙的に

「若い人より、年配の人の方が偉い、女性より男性が偉い」

という感覚があります。

そのせいか、ろくに仕事もしてないくせに他人を批判して威張っているジジイがたまにいますよね?これも儒教の産物です。

年取っただけで偉くなった気になっているのでしょう。

私達もこうならないように、意識して気をつけなければなりません。

人間は無意識にやってることを意識化できると、自分をコントロールできるようになります。

例えば、呼吸ってふだん無意識にしてますよね。「仕事が忙しくて呼吸するの忘れてたぁ!」なんてことには絶対なりません。そんなことがあったら死んでしまいますからね(笑)

無意識が勝手に呼吸をしてくれています。無意識に呼吸してる時には、呼吸をコントロールすることはできませんが、「今から深呼吸しよう!」と意識して呼吸をすると、どれくらいの長さで吸って、どれくらい吐くかを自分の意志でコントロールできます。

これと同じで、

  • 人の偉さは年齢の高さで決まるものではない!
  • 年下の人に偉そうにしないようにしよう!
  • 年上・年下、どちらとも対等な態度で話すようにしよう!
  • 謙虚な気持ちを忘れないようにしよう!

と意識することで、自分の言動をコントロールできるようになります。

年上だから偉いんじゃなくて、貢献してる人が偉い

私は年齢に関係なく、自分よりも何かを知っていたり、できる人を尊敬していますし、その人から学んでいます。

こうやって学ぶ姿勢を持ち続けていれば、自然と謙虚な気持ちになれます。40代50代になっても、若い人たちとうまく仕事をしていけるはずです。

年取っても頭は固くならない!

年取ると頭が固くなって新しい知識を身につけられなくなると言われてますが、長く生きれば生きるほど知識は増えていきます。知識が多い人のほうが、それまでの知識を応用して、新しい知識を早く学べます。

ですから、基本的には若者よりも年長者のほうが、早く新しい知識を学べるはずなんです。

それなのに、そうならないのは、

  • 年上だから偉い、偉いんだから新しいこと学ばなくていい!
  • もう年だから、新しいことは無理だ…

という思い込みのせいです。

この思い込みを取り払えば、何歳になっても謙虚な気持ちで学び続けることができると思います!