プログラマーSEが職場でいじめ・パワハラされた時の対処法
「担当顧客が俺を使ってストレス発散してきて地獄すぎる…」
「元請け企業の社員が面倒な仕事ばかり押し付けてくる…」
よく「パワハラ」って言いますが、それって単に「いじめ」ですよね。
パワーハラスメントとか横文字を使うと、なぜか仕方がない現象のようにとらえがちですが、パワハラはいじめです。許されない行為です。
私も上司や顧客からパワハラを受けたことがあります。その時、どのように対応したか、成功・失敗談を交えて紹介します。
学校のいじめを解決する方法って何だと思いますか?
学校のいじめを解決する方法を考えると、職場でのいじめ(パワハラ)を解決する手段が見えてきます。他分野のいじめを考えることによって、いじめの本質が分かるからです。
学校のいじめを解決する方法でよくある意見には、
- 根性見せて、いじめっ子に立ち向かえばいじめられなくなるはずだ!
- 先生や親に相談して注意してもらえばいい!
などがあります。
この方法で解決される場合もありますが、
- 歯向かうなんて生意気だ、許せん!!
- チクるなんて卑怯だ、許せん!!
と、いじめっ子の怒りを買って、却っていじめがエスカレートする場合もあります。
つまり、これらは結果論なんです。結果論の解決策を言うのは当事者意識のない人です。
自分がいじめられていたら、いじめがエスカレートするかもしれない方法など取れるわけがないですからね。
転校するのが正解
「いじめられる子はどこへ行ったっていじめられるから、転校したって解決しないよ」という人がいますが、これまた結果論であり、他人事の意見です。
転校しても解決しないケースもあるかもしれませんが、解決するケースもあります。いじめのない学校に転校した場合、いじめられやすい人であってもいじめられることはありません。
それにこの方法ならば、いじめっ子から反感を買っていじめがエスカレートするリスクもありません。
いじめられる体験というのは非常にストレスが強く、心が傷つきます。
いじめられた経験がある人はコルチゾールなどの分泌に問題が起きやすく、炎症に弱くなりやすいというデータもあります。
いじめっ子に立ち向かったり、先生や親から注意してもらっていじめられなくなっても、今まで自分をいじめていた人間と顔を合わせるのは苦痛ですし、「またいついじめらるんじゃないだろうか?」と恐怖心を抱えながら生活するのはよくありません。
生涯にわたる健康リスクを少なくするためにも、できるだけその場を早く、離れることが大切です。
これは職場におけるいじめ・パワハラも同じです。
転職しやすい職業であることを活かそう!
一般的に看護師は転職しやすい職業だと言われています。
- 病院が変わっても看護師業務の基本は変わらない
- 人手不足で求人がたくさんある
からです。
ITエンジニアも全く同じです。
- ITエンジニアのスキルの大部分は他社でもそのまま使える
- 人手不足で求人がたくさんある
ですから、パワハラされたら、即転職してやればいいんです。しかも、ただ転職するのではなく、パワハラした人にしっかりと責任を負わせます!
その方法はというと、
「パワハラされたことが原因で退職します」と会社に伝えましょう
退職届を提出すると、退職理由を聞かれます。そこで
「○○さんが私に執拗な嫌がらせやパワハラをしたので退職します。過去、~や~等をされました。これは完全にいじめやパワハラであり、社会人としての倫理を欠くものです。このような人と仕事を続けることはできないと考え退職することにしました。」
などと伝えれば良いでしょう。もちろん、そこまでしたくはないって場合はしなくてもいいですけどね(笑)
私の場合はパワハラをされた時点で上司の上司にこのような報告をしていました。もちろん、その時は退職するとまでは言いませんでしたが、「これこれこうで、このように困っています。○○さんのやってることはモラル的に問題があります。」というようなことを伝えていました。
このような告発をして退職すると、パワハラした人はどうなるでしょうか?
IT企業は人手不足でエンジニアを一人採用するには多大なコストがかかります。求人サイトに求人広告を載せたり、転職フェアに出展したりと、その全てに費用がかかっています。
そのようなコストを掛けて採用した貴重な人員をパワハラによって退職させてしまったら多大な責任が問われます。必ずしも降格や減給といった措置が取られるとは限りませんが、社内での評価が下がることは間違いありません。
学校のいじめっ子に制裁を加えるのは難しいですが、会社のパワハラ人間にはかんたんに正当な手段で報復ができるんです。それが社会ってものです。
このような正当な訴えをする人が増えればパワハラは減ると思いますし、そうなってほしいと願っています。
いじめによって健康を害す前に、一日でも早く転職活動を始めた方がいいと思います。転職活動するといろいろな会社や仕事があることを知れて、視野が広がります。視野が広がって気持ちに余裕ができると、職場でパワハラを受けても感じ方が変わってくるかもしれません。