プログラマーSEの『平均年収』と自分の年収を比較してわかったこと
厚生労働省が平成28年に発表した賃金構造基本統計調査を参考に算出された全国の
- SEの平均年収は547.1万円
- プログラマーの年収は454.3万円
だそうです。
これと私の実年収を比較するとなんとなくその実態がつかめるかなと思うので、そのあたりを書いてみます。
平均と私の年収を比較して見えてきたもの
私の場合、
- 新卒で入った会社 → プログラマー時代
- 転職して入った2社目の会社 → SE時代
と大まかに分けられます。
最初に入った会社は4年半勤めました。この会社、入社3年目の年収は320万円でした。
なので平均の454.3万円に比べてだいぶ低いですね(笑)
まぁ、それは仕方ないとして、転職して入った2社目の会社は採用時に提示された年収は440万円でした。
1月入社だったのでボーナスがフルで出なかったので、実際は420万円でした。とはいえ100万円アップです。
2社目でも最初の一年はSEというよりPGの仕事だったので、それで440万円は454万という平均とだいたい合ってる感じですよね。
あと、平成24年のプログラマーの平均年収は427万円で28年には454万円と20万円くらい上がっているようです。
こんな感じに統計データを把握することは重要です。判断の目安ができるからです。
年収の目安を知らないと損をする
私は、平均が400万円を超えているプログラマーという職業をしていながら、最初の会社では320万円以下しかもらってなかったわけです。
さすがに私も「安いよなぁ」と思って会社の先輩に「うちの会社ちょっと給料安すぎませんか」って聞いたら「どこもそんなもんだよ」って言われて納得してしまいました。
ずっとこの会社にいたら30歳でも400万円超えてなかったかもしれません。
視野は広く持ちたいものです。社内のことだけ見てると、騙されるまでは言わないけど損することになります。
なので、こういう平均年収に比べて自分が著しく低いようであれば、転職して年収が上る可能性大です。
平均値は上にも下にも引っ張る力がある?
私の場合20代の後半で年収540万円までいきました。
これが会社員時代のマックスです。
その後リーマンショックで70万円年収が下がり、その後、焦って転職してブラック企業に入って2ヶ月半で辞めて、フリーランスに転身したので、会社員時代のマックス年収が20代後半のときなんです。
私の場合、年収の伸びは平均年収に近づくにつれて鈍化しました。
420万円 → 460万円 → 500万円 → 520万円 → 540万円
って推移でした。
500万円を超えてから伸びが鈍化しています。
なので、平均は下から引っ張り上げる力と、上に行くのを引きとめる力があると考えるとわかりやすいです。
なので、今の年収が平均より上なら「おれってけっこうおいしいんだな」と思ってその会社に留まるって選択もありなんじゃないかなと。
もちろん仕事を選ぶときに大事なことは年収だけではないですけどね。
ただ今の年収が平均より上なのに年収に不満だから転職しようっていうときにはちょっと考えるべきかもしれないです。
もちろん、より利益構造の良い会社に移れば年収アップはできるでしょうけどね。
平均以上の年収を目指す方法
平均年収が高い会社に入れば上がるだろうし、あるいは出世できそうな会社に転職するのもありです。
大手企業でライバルがいっぱいいると出世は確率的に難しくなります。そんな時は、小さめの会社に移ってその中で実績を上げて昇進してくっていうやり方もあります。
ただ、年収が不満で転職するのは良くないなっていうのが私の体験からあります。
年収ダウンは冷静さを失わせる?
私の場合、リーマンショックで70万円年収下がって慌てて転職したんですね。
「経営基盤が弱いSIerだからリーマンショックとか経済ショックで年収が下がったんだ。もっとバックボーンの大きい会社に入ればいいんだ。」
と思って流通業大手グループのIT子会社に転職したんです。
採用時に提示された年収550万円でした。
リーマンショックで70万下がって480万円になったところから550万に上がったからいいような気もしますが、
550万円(月60時間の残業時間を含む)
なんです。
時給計算するとむしろ下がったかもしれません。
ですから、冷静になって時給換算する必要があります。
年収が下がって取り戻さねばと慌てて転職活動すると冷静さを失います。
そんな時にブラック企業から内定をもらうと、金額にころっと騙されて入社してしまいます。
そんなときには時給換算する冷静さです。これ超重要です。私のような失敗をしないでくださいね。
ということで、年収については、
- 平均年収の引力
- 時給換算で考える
という2つのポイントで考えるといいんじゃないかなと思います。