プログラマーSEの『時間がない、忙しい』問題の解決策
「IT系は、忙しくて当たり前、残業多くて当たり前、激務で当たり前」
と言う人がいますが、全員が激務なわけではありません。
実際、ほとんどの日が定時帰りというプロジェクトもけっこうありました。
エンジニア仲間に聞いてみても、
- プロジェクトによる
- 暇なプロジェクトはものすごい暇
- 時期にもよる、納期前は忙しくなる
と、私と同じような感覚でした。私の経験だと、納期前でさえ、順調なプロジェクトだと残業が発生しませんでした。だから、やり方次第なんです。
ですから「エンジニアなんだから、忙しくて当たり前」というのは間違っています。
そんなわけで今回は「ITエンジニアの忙しさ対策」を紹介します。
考え方を変えれば、世界は変わる?
怪しい自己啓発セミナーのようですが、これある一面においては正しいんです。
人間が認識できるのは、自分がフォーカスしているものだけです。
かんたんな実験をしてみましょう。
あなたの目の前に「赤いもの」はいくつあるか数えてみてください。
思ったよりたくさんあったんじゃないでしょうか?
「赤いもの数えてください」と言われるまでは赤いものに意識がフォーカスしていなかったので、認識されなかったのです。
人間は見てるもの全てを認識しているわけではありません。自分の意識がフォーカスしているものだけ意識が当たります。見てるものすべてが意識にあがったら疲れてしょうがないですからね。
ということで、正確に言うと、
「考え方(フォーカスするもの)を変えれば、世界(認識されるもの)が変わる」
となります。
自ら自分を忙しくしている?
前述した脳の仕組み上「ITエンジニアは忙しい、残業が多くて当たり前」という意識で仕事していると、実際に、仕事が忙しくて、残業が多くなります。
赤いものを意識すると見えるようになったのと同じで、残業を多くするための情報ばかりが意識にあがってくるからです。
「いやいや、自分がそう思うかどうかに関係なく仕事は存在するだろ?」
と思われたかもしれません。
確かに自分の思いとは関係なく仕事は存在します。しかし、自分の思いが変わると、仕事への意識が変わります。
「ITエンジニアでも、残業が少ない人はいる。」
こう考えるだけで、自分と仕事との関係が変わります。
「仕事とは長時間残業しなければ終わらないもの」 → 「長時間残業しなくても終わるかもしれないもの」と変わったのです。
すると、仕事の仕方が変わります。
意識が変われば、行動が変わり、人生が変わる
- 仕事の進め方を変えたら残業を減らせるんじゃないか?
- もっと効率化や自動化できる部分があるんじゃないか?
- 何に時間を取られているのだろう?
などのような発想が浮かぶようになります。発想が浮かべばおのずと解決策も見えてきます。
すると仕事に対する考え方も変わってきます。
「ITエンジニアは忙しい、残業が多くて当たり前」と思っていた時は、「どこの会社もどうせ残業多くてしんどいんだから今の会社でいいや」であったのが、「効率的に仕事をして残業の少ない会社で仕事をしたい、そういう会社を探そう」という発想になるかもしれません。
実際探せば、見つかるものです。
「ひと月の平均残業時間20時間」とかって書いてある会社はよくあります。月20時間ということは一日平均1時間の残業ということです、かなり楽ですよね。しかも平均でそれだけ少ないということは、もっと少ない社員もいるということです。
この法則は、仕事に限らず人生全般にも使えます。
- ものの見方を変えると、認識できるものが変わる
- 認識が変わると発想が変わる
- 発想が変わると行動が変わり、人生が変わる
そんなわけで、「仕事が忙しい、時間がない」と悩んでいる方は、仕事の見方を変えてみてください。
ものの見方を変えるという意味では、外の世界を知ることが一番です。
転職活動をすると、いろいろな会社や仕事があることがわかり、視野が広がります。面接で他社の人と話すだけでも、いろいろな価値観に触れられて、人生を変えるきっかけになると思います。