プログラマーSEの『同期が転職した時』に考えるべきこと
「転職した元同期と久々に会ったら、給料めっちゃ高くてくやしい…」
「同期がどんどん辞めていく、うちの会社だめなのかなぁ…」
私が新卒で入社した会社の同期は10人中8人が転職しました。まぁ、結婚を機に辞めた女子社員も含めてですけどね。なんにせよ、80%の人が最初に入った会社を辞めてるわけです。
私もこれまでに三度転職しています。
年収が上がったり、仕事の幅が広がったりと良いことがたくさんありました。何より、いろいろな経験ができたことが大きいです。
だからといって、何が何でも転職すべきとも思いません。最初の会社で今も仕事を続けている同期も立派です。
そんな経験を踏まえて、「同期が転職した時に考えるべきこと」を紹介します。
同期が入社4か月で辞めた時に私がしたこと
私が新卒で入った会社は業務システムの受託開発をしている零細システムベンダーでした。
同期は10人で7人が男性、3人が女性でした。同期同士でカップルが2組誕生しましたが、私には無縁でした( ;∀;)
3か月ほど研修を受けて現場に派遣されました。
それから一か月ほどして、「同期の一人が辞めた」と聞きました。私より一か月遅れて、現場に派遣された同期は「派遣されて一週間で仕事が嫌になって辞めた」とのことでした。
詳しく聞いてみると、
「派遣先が家から遠くて、通勤が苦痛で、現場のおっさんが偉そうだったから、やってらんねーや」
と感じて辞めたんだそうです。
「忍耐力が足りない」とか言うつもりはありません。本人の選択であり、本人がそう決めたのだからそれでいいと思います。
さて、同期が一人辞めたわけですが、「じゃあ、自分も…」となるかというと、そうはなりませんでした。
私も彼と同じように通勤や仕事がしんどいというのは多少ありましたが、辞めるほどではありませんでした。
同期が辞めたからといって、必ずしも自分も続くべきではありません。
その会社にいるべき理由がなくなった時に辞めるのが良い
私が最初に入った会社を辞めたのは、尊敬していた先輩が辞めて一年後でした。
その先輩は自分にとってお手本となる人でした。ほとんどの社員は不勉強で嫌々仕事をしている感じだったのですが、その先輩はオブジェクト指向やデザインパターンを独学して仕事に活用していました。プロジェクトに合わせたフレームワークを作ったりしてたんです。2002年当時、フレームワークという言葉が出始めるかどうかの頃でした。
私もオブジェクト指向技術を学んでいたのですが、実際の仕事でどう使えばいいかイメージできていなかったのですが、先輩の仕事を見ながら、時に議論をしながら、実践を通して学ぶことができたんです。
その先輩が会社を辞めて、私が先輩がやっていた仕事をすることになりました。それまでに学んだことを活かして、プロジェクトに合わせたフレームワークを作ってうまく機能させることができたんです。
その時、思ったんです。
「この会社でやるべきことは終わった、今こそ転職する時だ!」と。
先輩も同じような気持ちで転職したんだろうなと思います。
ですから、同期が転職したから、自分も転職するというのではなく、自分が転職すべきか、転職したいかで決めるのが良いと思います。
ただ、同期は自分と
- 同じような年齢で、
- 同じ期間仕事をしている
ので、良い比較対象です。
同期が辞めた時に、自分も辞めるべきタイミングか考えるのはとても良いことだと思います!