内なる神様と一体になって苦しみから解放される曲【藤井 風 – grace】
2022年10月15日に投稿 → に更新
聴いていて涙が溢れた。人生の苦しみから開放されて、苦労が報われた気がした。生きる喜びを感じた。生きてきたことを祝福している、そんなふうに感じた。
何度も何度も聴いてしまった。本当に本当にすばらしい。
MVも素晴らしくて、バックパッカーに扮した藤井風が悩みながらも、自身の内側にいる神様(ハイヤーセルフ)と一体になる様子を描いている。インドの風景が美しい。インド人の笑顔が眩しい。
藤井風は以前から、自分は一人ひとりにハイヤーセルフのような存在がいると信じていると発言していて、そういったテーマの曲を作っていたらしい。この曲で興味を持って調べてみたからにわかファンなんだけどね。
私のここ数年の課題とぴったりはまる曲だったのだ。
私は、ホ・オポノポノの考え方が好きで、すべてのモノ・コトには内なるアイデンティティーがいて、それらと調和することの重要性を感じていた。
子供の頃は、内なる存在と調和していた気がする。頭の中のおしゃべりは少なく目の前のことに没頭していた。
小学校までの帰り道、一人で帰るときは退屈に感じていた。1kmくらいだったから大して長くはなかったはずなのに、長く退屈に感じていた。ある時から、一人で長く歩いても退屈じゃなくなっていた。
なぜなら、歩きながら考え事をしていたからだ。考え事をしていれば1kmなんてあっという間に過ぎる。
だけど、そうしているうちに、目の前のことよりも頭の中のことに意識を持っていかれるようになってしまった気がする。
そして、人生に迷い、苦しむようになったように思う。
藤井風が言ってるハイヤーセルフと一体になっているの逆だ。
なんだ宗教の話か?思った?
そういうわけでもなくて、目の前のことに没頭できなくなる弊害は、現代社会の大きな問題であって、マインドフルネスやACTなどでも大きな課題となっている。
何かに夢中になって無心で没頭している時には、不安や苦しみは感じない。だけども、あれやこれやと気が散って頭の中で考え事をしている時には、不安、妬みや憧れ、いろんなことが浮かぶ。それが苦しい。
この歌の中で、わたしはあなた、あなたは私、あたしにあえてよかった、って歌ってる。
わたし(自分)、あなた(ハイヤーセルフ)、あたし(ハイヤーセルフと一体になった私)って思えた。解釈は人それぞれでいいし、言葉で考えなくても、曲を聞きMVを見て、そのまま感じていたことを言葉にするとこういうことかなってだけだ。
私はインドを旅したことがある。私にとってのインドの印象は、私から金をだまし取ろうとする人がたくさんいて嫌な印象が強い。子供までもが、私のレンタルサイクルのタイヤの空気を抜いて、空気を入れてお金を取ろうとした。一度目はだまされたが、二度目に気づいて、別のところで空気を入れてもらった。
だから、インド人の印象は悪かった。二度と行きたくないとも思っていた。
だけど、インド人全員がそんなことをしてきたわけではない。いい人だっていた。
もう一度インドに行きたいかもと思った。
何があろうとも全てあなたのgrace、全てあたしのgrace
そう、インドが嫌いになったのも、こうしてまたインドに行きたいと思ったのも全てあたしのgraceなんだ!
聴いていると、両腕を広げたくなった。聞き終わると姿勢が良くなってたりもする、姿勢が良くなって足がつかれにくくなった気もする。足底筋膜炎でかかとが痛くなりやすかったが、それも軽減された気もする。
思ってもいなかったことが起こる、目的を持って、これを達成するためにこれをする、みたいなことじゃなくて、graceを聴いてたら姿勢が良くなった、みたいなセレンディピティみたいなこともある、これがgrace(恵み)なんだろう。
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