親を憎んでいることを悩む必要はない ~血のつながりより、心のつながり
2015年2月28日に投稿 → に更新
親が嫌いなのって、倫理的に良くない気がして悩んでいる…
親を好きになろうと努力したけど無理だった…
親との関係に悩む人はたくさんいます。私も以前はそうでした。
今も完全に遺恨がなくなったわけではありませんが、自分の中では消化できています。
どうやったかというと、物理的にも精神的にも関係を断ったのです。
ということで今回は、嫌いな親とのあるべき関係性について書いてみます。
Contents
父親の悪口を言う母親
私の母は父と結婚したことを後悔していて、その愚痴を私に聞かせ続けました。
子どもがいるから離婚できない
ある日、私が、
「そんなにお父さんのこと嫌いなら、なんで離婚しないの?」
と聞いたら…、
「子供がいるからねぇ、離婚はできないのよ…」
と言いました。
子供とは私のことです。私のせいで母は自分が不幸だと言っているのです。
私は子供のころから、母に自分の存在を否定されて育ったのです。
自分の存在を否定する人間と関わるべきではない
友人や会社の人から、自分の存在を否定されたらどうするでしょうか?
その人との関係を断ちますよね?
親も例外ではありません。
親を特別な存在と考えてしまい、本来の判断と違った選択をしてしまいがちですが、本来は本来です。
親とのつながりは2つあります。
- 血のつながり
- 心のつながり
私の場合、心のつながりがなく、血のつながりしかありません。
血のつながりにどんな意味があるのでしょうか?
自分の人生の選択には本来関係ありません。法律的に遺産相続の権利などがあるだけです。
親から自分を全否定されると自己肯定感が小さくなるが対処可能
私は何も悪いことをしていないのに悪いことをしてるように感じてしまう場合があります。
逆に人に迷惑をかけているのに、それに気が付かない人もいます。
その差は自己肯定感です。自分がこの世界に居ていいと無意識にどれくらい思っているかです。
前述したとおり、私は子供のころから自分の存在を全否定されて育ったので、自分がこの世界に居ていいと無意識には思えていないのかもしれません。
だから、
- 人に迷惑をかけてはいけない
- 人の役に立たなければいけない
という思いがあります。
人として悪いことではありませんが、必要以上に、
- 罪悪感
- 恐怖心
を持つことに繋がってしまいます。
しかし、自分の無意識の働きに気づければ、感情を頭でコントロールすることができます。
自分が罪悪感や恐怖心を感じた際には、
「自分は無意識に罪悪感や恐怖心を感じやすいということを再確認した上で、この感情は本物か?」
と考えるのです。
よく考えてみると、自分は悪いことをしていなかったり、恐怖を感じるべき状況ではないということがよくあります。
自分の無意識の心の傾向に気が付けると、感情が湧いた時にそれを頭で制御できるようになります。
感情を自分で再選択するんです。
親を憎み続けるのは意味がない
私は今、親を憎み続けていません。憎み続けても意味がないからです。
親にひどいことをされた過去と未来の関係を断ち切ればいいんです。
まずは「親と会わない」ことです。
親と物理的関係を断っても良い
親子なんだからお盆やお正月くらいは顔を合わせなきゃと思ってる方も多いかもしれませんが、それは心のつながりのある親ならばという話です。
私の場合、親とのつながりは血のつながりだけなので、会う必要はありません。
むしろ会うべきではありません。
会えば嫌な気持ちになり、それが現在を作り、未来を作り、憎しみを持ち続けることに繋がります。
また、何年も会わないでいると親であったことを忘れていきます。私の場合、父は既に亡くなっていて母とは2年くらい会っていません。
すると、段々、父と母が自分の父と母であったという意識が薄らいでいきます。
親だったような気もするけど、親らしいことをされてないのだから、実質親じゃないなと思えてきます。
実質親じゃない人を親として憎むのも変だなと思えてきます。
自分を全否定するような親は物理的な親というだけで心の親ではないのです。
父が亡くなった時に私は涙の一滴も流れませんでした。
血がつながっていても心が繋がっていなければ亡くなった時に涙も出ないということです。
血のつながりよりも心のつながりを大切に!
「心のつながりのない親との関係は断ち切ってい良い!」
これを逆から言えば、
「血のつながりよりも心のつながりを大切にしよう!」
ということです。
自分を全否定した親よりも、心のつながりのある友人・知人を大切にした方がはるかに素晴らしい人生になると思います!
最後に1冊おすすめの本を紹介します。
岩月 謙司さんの
なぜ、母親は息子を「ダメ男」にしてしまうのか (講談社+α新書)
という本です。
この本は自分が不幸であることを認めない母親が子供を使って自分を幸せにしようとするメカニズムについて解説しています。
私の母親とあまりにそっくりで本当に驚きました。
自分が頭の中で考えてたことが言語化されて解説されてるのを読んでいるような感覚になりました。
読んでいて、なんだか救われた気がしました。自分の親だけじゃないんだなと。
親の話をいろいろな人にしても、
- 「親の悪口を言うのは良くない」
- 「なんでも親のせいにして甘ったれるてる」
と言われてきましたが、少なくともこの本の著者である岩月謙司さんは私を理解してくれるだろうなと嬉しい気持ちになりました。
ぜひ読んでみてください。
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Comment
親のことで悩んでいたので、助かりました。
会うと憎しみの感情が思い出されて、そのあとすごく感情が乱されて辛いです。
これからは、会うのを控えようと思います。
死んでも涙出なくてもおかしくないですよね。
全く同じ状況でした。
父は私(息子)が思春期のころは単身赴任が多くほとんど家にいませんでした。
でも父がどこかで仕事を頑張っているから、その給料で家族が生活できることは理解していました。
なのに母は父の悪口ばかり、私も同様にそんなに辛いなら離婚したらどう?と聞くと、あなたたち(私と妹)がいるからできるわけないでしょ、と。
その後何年かしたあと父が戻ってきて4人の生活が再スタートしますが、母は父の不満ばかり。
たしかに父は子供たちに興味がないようで、休みの日は一日中、自分の世界に入っています。
事実、子供たちの将来について深く聞くことはなく、理解したふりだけしてお金だけだすような人でした。
子供の頃はほかの家庭がうらやましかったです。両親ともに仲が良さそうで、よく友人の家で晩御飯をいただいたり、泊まったりさせてもらってました。
ある日自宅のリビングを見ると、母と父がとても仲よさそうに会話しているところを見てしまいました。
家族でいるときはいつも仲が悪いのに、父を褒めているところなんて一度もみたことないのに…
その日から私はリビングで食事をとらず、自立するまで自室で食事をする生活になりました。
現在30になりましたが、なにをしていてもこの時のことを思い出して、なにも手につかないことがあります。でもいつも、過去のことばかり考えていても、しょうがない、酷い家庭だったと認知できたのだから、これからは自分の好きなように生活して、家庭を持ったら子供の話をキチンと聞いてともに将来を考えてあげられる父になろうと思っていますが、未だにこの時の思いが頭を永遠と巡っています。いつか消える時がくるのか、そのときが楽しみでしょうがないです。