“一歩すすんだ”セルフケアのためのホメオパシー 要点メモ【森井啓二 著】
2024年8月3日に投稿 → に更新
Contents
投与量
基本的に1回1錠。1回2錠でも構わない。海外のプロの医師でも確実性を持たせるために、1回に2錠ずる服用させる場合も多くある。投与量よりも投与回数のほうが重要。
服用方法
手で触らない。飲み込まず、舌の下において、自然に溶けるのを待つ。
一緒にとってはいけないもの
レメディ服用後には、極端に香りや匂いの強いもの、ペパーミント、強い香辛料、コーヒーなどはできれば避けましょう。
コーヒーの干渉度はレメディの種類や個人の体質によっても違います。アロマセラピーも個人差あり。
保存
Camphorというレメディは他のレメディの作用を打ち消すために、レメディ保管箱とは別に保管することもある。
激しい音からも影響を受けることが示唆されているので、長期間の保存ではロックやヘビメタなどの激しい音楽をかけるスピーカーの近くも避ける
急性疾患の場合
どのような場合にも1回服用後に反応を待ち、よく観察してから次回の服用を決めていく。
3W(Widsom 知識を持って Watch観察して、Wait待つ)
ポテンシーガイドライン
最大の効果の出る最小の量の投与を心がける(バイタルフォースがわずかに治癒する量を上回る状態まで)
以下の体の状態の評価。
バイタルフォース:低ければ低ポテンシー、高ければ高ポテンシー
感受性;より感受性が高ければ、より高ポテンシー。
感度;過敏であれば低ポテンシー。
干渉要因の存在:干渉要因が多ければ、より低ポテンシーかLMポテンシー。
気質:気質による反応の差が出た場合には、ポテンシーを変更することがある
病気の進行度;長期に渡る場合には低、中ポテンシー。
最類似薬であれば、さらにポテンシーを上昇できる
最類似薬が確認できた場合、完全治癒までポテンシーを上げていく
回復に向かったら、投与を増やさず、よく経過を観察し、記録する
高ポテンシーは症状が戻ってくるまで繰り返さない(状況に応じて)
ポテンシーがあっていれば作用期間が長くなる
ポテンシーの選択はレメディの性質によってもそれぞれ異なる
子供や若齢動物は高ポテンシーによく反応する
Nosodesは、やや高めのポテンシーを使用する
Bowel nosodesの投与は、短期間に繰り返さない。
高齢、慢性疾患、難治性疾患の場合には、低ポテンシー
一般的には30c,200cは治療回sのポテンシーとして適している。セルフケアにおいては6cから30cまでがてきしている
レメディ同士で合わないものもある
匂いの強いものから作ったレメディ(CamphorやMenthol、Peppermintなど)は他のレメディを不活化させるので同時等呂は通常しない(逆にこれを利用した裏技もある)
ある特定の条件下ではレメディ同士が合わないものの例 Apis melとRhus tox。Merc solとSilicaなど。
コーヒーとココアを避ける
レメディ前後30分は食事をとらないほうがいい。特に避けたほうがいいものはコーヒー、ココア、ペパーミントなど。
ただし、1993年にオランダで行われた26人のホメオパスの調査では、75%のホメオパスが経験上コーヒーや一般薬がレメディ治療との相互干渉作用していないと答えている。
しかし、一般的にはコーヒーとレメディは併用しないほうがいいでしょう
コーヒーとChamomillaなど、はっきりと相性が良くないとされているものもある。
ヘリングの法則
1. 体の内から体の外へ
2. 上から下へ
3. 精神から感情、そして身体へ
4. 重要な臓器から、より重要でない臓器へ
5. 症状が出てきた順と時間順に逆の過程へ
アグラベーション
慢性の10%の症例において、投与後、早い内(通常2~5日以内)にアグラベーションが起こる。とくに皮膚に症状が出やすい傾向がある
Homeopathic aggravation。症状がさらに表に出てくるものの、患者は気分が良くなったように感じます。治癒方向に向かっています。必ずしもヘリングの法則に従うとはいえません。
Medicinal aggravation。処方したレメディに特徴的な新しい症状が出てきます。
Desease aggravation。治癒方向に向かわず、疾患が進行します。
アグラベーションの対処法
一般的に投与回数が少なければアグラベーションは軽く短期間になり、投与回数が多く長期に渡っていれば、アグラベーションはより重く長期間になる傾向がある。
まずアグラベーションが認められたら、いったん休薬する
休薬後、投与回数を減らして再投与してみる
休薬後、もし悪化が治まったあとに状態が良くなったら再投与しない
アグラベーションの強さを和らげるために、食感に投与する
体質レメディ処方時に起きたアグラベーションは、静まるまでより長くかかる
身体的なアグラベーションでは、ポテンシーをより高いものに変えてみる
精神的なアグラベーションでは、ポテンシーをより低いものに変えてみる
レパートリーとは
処方別にレメディをまとめた本。
レパートリー
貧血。Manganum aceticum 不安や恐れを抱えている。横たわっていると精神的状態が和らぎ、すべての症状が解決する
花粉症。体質改善が重要。アレルギーの原因物質を減量にして作ったアイソパシー・レメディというものも多く存在する。アイソパシー・レメディはアレルギーの原因が明確な場合に考慮される。
アイソパシー投与法。一般的な方法の例では、30cを1日2回毎日。200cを1日1回3日間など
霜焼け。補助としてビタミンEや漢方の桂枝茯苓丸
不眠症。Opium 感覚が非常に過敏になり、聞こえないような僅かな音でも気になってしまう。オレンジゴケグモTheridion curassavicum★ 音に異常に敏感になる。音が耳から神経系を通して体の隅々まで浸透して不要になる。ベッドの中でも音が気になり眠れない。ほんのわずかな音でも耐えられない。
子供の不眠症 Argentum nitricum 予期不安を持つ傾向がある。非現実的な妄想からくる不安や一過性の恐怖があるので悪い夢をよく見る。体は温かい。
緊張型頭痛:反復発作性緊張型頭痛と慢性緊張型頭痛がある。
頭痛 イエロージャスミンGelsemium sempervirens 頭痛は頭部の充血に伴っておこり、主に後頭部から始まり、首や肩の筋肉に痛みが広がります。その後、前頭部に広がる例もあります。眼球に打撲様の痛みを感じることがあります。頭痛の前後に視覚異常を伴うことがある。
頭痛 亜鉛Zn Zincum metallicum 特に後頭部の頭痛。ワインを飲むと悪化。後頭部は熱を持っている。顔面のチック症状を伴うことがある。
頭痛 Staphysagria 頭の前頭部や後頭部の中に木のボールが入っているような頭痛、または圧迫されるような頭痛。怒りや憤りを抑えること。このタイプは優しくて思いやりがあり、親切です。他人に対していい人であろうと努力します。また他人に対して悪い感情、とくに怒りや憤りがあっても、それを心の深いところに抑えてしまいます。Natrum murと並び、若い女性によく使用されるレメディの一つです。
眼精疲労の原因
神経性疲労:長時間同じものを見続けることによる
筋性眼精疲労:斜視、片方だけ極度の弱視、複視など眼の周囲の筋肉の異常により、両眼の位置がアンバランスになって起こる疲労
症候性疲労:ドライアイ、白内障、緑内障、網膜症など各種疾患から起こる疲労
調整疲労:眼の調節能力の低下により起こる疲労
精神的疲労:ストレス、過労、睡眠不足などによる
Physostigma venenosumカラバルマメ。眼精疲労が筋疾患や神経系疾患と同時に起きている場合。視覚がぼやけたり、目の前に黒い天井のものが舞っているように見えることがある。目を閉じていると楽に感じる。
ハーネマンの生涯
ハーネマンはWilliam ullenのマテリア・メディカ第2版にCinshonaとして知られるキナの樹皮による間欠熱の治療法の記述を見て、なぜCinshonaだけがマラリアに効くのかという疑問を持った。
そこで、キナ樹皮を数日間にわたって飲んでみた。自分の身体的精神的症状を慎重に観察。「足、指先が冷たくなった。体がだるくなり、眠気がでてきた。同期、脈がどきどき。耐えられないほどの不安感に襲われ、体が震え、すべての四肢は披露して虚脱状態になった。頬は紅潮し、のどが渇いてきた。これらの症状は悪寒がないのを除けば、まさしくマラリアの間欠熱の一般的な症状にほかならない。…中略…これらの症状は2=3時間続き、同量のキナ樹皮を摂るたびに繰り返すことができた。服用を中止すると健康体に戻った。」
これが最初のプルービングとなった。他の人にもキナ樹皮を服用してもらい観察した。
最終的にハーネマンはキナ樹皮による間欠熱の治療効果は、その苦みやいに対する毒性にあるのではなくて、健常者に対しても間欠熱と同様の症状を引き起こす作用によるものであると結論付けた。
これをきっかけにホメオパシーを生み出した。
その後、ホメオパシーは発展したが、正当医療の医師や薬剤師たちの反感がマシ、町の議会に告発された。これにより、ハーネマンはライプチヒを去った。
パリへ移り住んだ。パリでは誰にも邪魔されることなくホメオパシーで大きな成果を上げられた。
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