歴史から読み解くワクチンのはなし 要点メモ【中山哲夫 著】
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短期旅行者向けトラベラーズワクチン
3週間以内を短期。破傷風とA型肝炎ワクチンが推奨されている。
破傷風ワクチンはDPTワクチンとして1968年から定期接種になっていて小学6年生までに4回の接種を受けており、DTの追加接種も受けているはず。
A型肝炎ウイルスは水や氷、サラダ、海産物などに潜んでいる。特にフィリピン、タイ、インドネシア、台湾、勧告での感染がお多い。2~4週間隔で2回接種が必要。長期滞在の場合は1年後に3回目の追加接種を行う。
長期旅行者向けトラベラーズワクチン
B型肝炎ワクチンは2016年にようやく定期接種に加わった。
狂犬病は世界全体で毎年5万人近くが死亡。多くはアジア、アフリカで強肩に噛まれるケース。犬だけでなく、アライグマ、コウモリ、狐などからも感染する。1~3ヶ月の潜伏期間を経て、発熱、倦怠感、頭痛などの不定愁訴が現れ、続いて意識障害、痙攣などの神経症状が出現する。発症するとほぼ100%死亡する。火星動物に噛まれるなどして感染の可能性が疑われる場合は一刻も早く複数回ワクチンを打つこと(曝露後ワクチン接種)で発症を抑制できる。日本国内では1956年を最後に発生がない。狂犬病のない国は日本のほかは英国、北欧、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコなどで、世界的に見ると非常に稀。事前に接種(GSK社のら日ピュールを0,1,3または4週の3回)をしておくのが安心。細菌では2006、2020年にフィリピンで狂犬にかまれて治療のため帰国したものの亡くなった例がある。
日本渡航医学会では、認定医がいる病院(トラベルクリニック)をWebサイトで公開している。
ワクチンの分類
ワクチンは生ワクチンと不活化ワクチンに分類される。
生ワクチン
- 従来型の弱毒生ワクチン
- 人以外の動物に感染する禁煙のウイルスを用いる(BCG、ロタウィルス)
- 遺伝子組換えワクチン(非増殖型ウイルスベクターワクチン、増殖型ウイルスベクターワクチン。)
不活化ワクチン(アジュバントが必要か)
- 全粒子不活化ワクチン
- サブユニットワクチン
- トキソイド
- 蛋白精製
- 新規のプラットフォーム(DNAワクチン、mRNAワクチン、lipid nano-particle=脂質ナノ粒子)
ウイルスベクターワクチン
ベクター=無害なウイルスを運び屋として使う
アストラゼネカ社のコロナワクチンは血栓症が副反応として報告されている。日本では40歳以上に限定されている。
コロナウィルス
SARS = 中国広東省で流行し香港を経て世界中に感染拡大。
MERS = サウジアラビア、韓国で感染拡大した
新型コロナウイルス = SARSに近縁のウイルス。ウイルスはSARS-CoV-2と命名され、感染症はCOVID-19と呼ばれることになった。
約一万年前には、コロナウイルスの始祖が出現。もともとは動物に感染性て重症の感染性を起こすウイルスだったのが、人間が動物を家畜として利用するようになったことにより、人にも感染するようになったと考えられている。
コロナウイルスの自然宿主はコウモリ。
人への感染を媒介する中間宿主はSARSがハクビシン。MERSはヒトコブラクダと考えられている。
新型コロナの中間宿主は複数ある可能性が示されているが、まだ見つかってない。
新型コロナワクチン開発のステップ
ワクチン抗原の選択、プラットフォームの選択というステップがある。
ワクチン抗原の選択
まずウイルスが分離され、遺伝子構造、全塩基配列、スパイク蛋白の機能ドメインの解析。これによりSARSの近縁と判明。
新型コロナウイルスは、スパイク蛋白S1ドメインが感染のときに働いていることがあわかり、ワクチン抗原として選ばれた。
抗原(スパイク蛋白)に対する交代をワクチン接種によって体内に作っておくことで、ウイルスが侵入した際に外郭のスパイクタンパクに抗体が結合し、感染防御が期待できるという原理。
プラットフォームの選択
抗原が決まったら、度のタイプでワクチンを開発するかを決める。
不活化ワクチンの内、近年主流の組み換えタンパクワクチンは抗原である蛋白質を大量に作って刺青する必要があるため、開発、製造に時間がかかる。
そこでmRNAワクチン、ウィルスベクターワクチン、DNAワクチンが候補になる。
蛋白質と違ってDNA、RNAは迅速かつ大量に化学合成して製造できる。
mRNAワクチン
長所:体内に長く残らない。核に移行しないので安全性は高い。早く製造できる。
短所:感染に対する実績がない。分解されやすいので脂質ナノ粒子が必要。
ウィルスベクターワクチン
長所:エボラウイルスのワクチンでの使用実績がある。
短所:ウイルスベクターシステムの開発に時間がかかる。接種前の抗体で効果が減弱する。DNAに組み込まれる可能性がある。
DNAワクチン
長所:製造コストが安く大量に製造できる。常温で保存できる。
短所:投与には特別の機器が必要。DNAに組み込まれる可能性がある。
COVID-19は抗体の減衰が早い
回復期以降急速に低下するという報告がある
一方、半年は残っているという報告もあり、まだ明らかでない。
実際にCOVID-19に感染したことがあるのに抗体検査では陰性だったいうケースがしばしば確認されている。
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