自分の体調管理を他者に依存してはいけない
に投稿
私は病院では直せない体の不調を何度も経験している。
それらを治すために、通常医療以外の手段、気功、ホメオパシー、催眠療法などを行ってきた。
宗教的なお祈りのようなものもしてもらったこともある。その宗教については事前に調べて金銭トラブルなどがないことが分かっていたのでお願いした。はじめのうちは、とにかく効果があるか体験して確かめようと思っていた。
特に体感の変化はなかった。気功施術を受けた時には、エネルギーのようなものが体の中を流れていくのを何度も経験しているので、それに比べるとなんの変化も感じなかった、これは効果がないのかなぁと思っていた。
ところが、私の不調が治るようにと祈ってくれているので、なんだか、うれしい気持ちになってた。
そして、定期的にそれを受けていた。特に効いている体感もないし、不調が改善したということもない。その宗教について自分でもよく調べ、話も聞き、さまざまな質問をしていった結果、「この宗教の儀式に病気を治す効力はない、あるとすれば、祈ってもらうことによる心の安定だろう」という結論に至った。
宗教が心の安定に寄与するのは十分ありえるし、良いことでもあるし、宗教の主たる存在意義でもあると思う。
しかし、病気が治ると謳うのは良くないと思う。それを信じた人がそれに全賭けして通常医療を受けなくなってしまったら大変だ。にも関わらず、その人は病気が治るといってその祈りの儀式をしていた。
私は心の安定自体は、宗教に頼らなくてもできている。治療効果がない祈りの儀式を受けるのは、お互いにとって時間と労力の無駄だと感じ、それらを丁寧に説明し、治療効果はなかったけれど、それでも祈ってくれたこと、その気持ちに感謝を伝えて、もうしていただかなくて結構ですと伝えた。
その後、少し不安な気持ちが湧いてきた。
もしかしたら、あの祈りのおかげで、症状が抑えられていたんじゃないか?という不安だ。
まったく体感的に何も感じなかったし、それで何か良くなったという事実もないにもかかわらず、このような不安がわいてきたのだ。
少し考えたら冷静になれた。事実としてそんなことはないのだから、この不安は幻だと。
ここで考えるべきは、全く効果を感じなかったにも関わらず、それがなくなると不安を感じたということだ。
そうなったのは、自分で体調管理ができないという不安からだろう。誰かに健康にしてもらう、こういう考えをしていると、それがなくなったときに不安を感じてしまうし、効果がないものにまで、効果があると信じたくなり、それにすがってしまう。
つまり、自分の体調管理を他者に依存してはいけないということだ。
だから、自分で健康になる。自分で自分を健康にする。そのゴールに向かって進んでいこう。
関連記事
-
-
漫画村の真相 出過ぎた杭は打たれない 【要点メモ】
Contentsリーチサイトを明確に 法規制され 現在のような形で評価されたのは …
-
-
正露丸のような紅茶「正山小種」を飲んでみた
LUPICIAという茶葉販売店で正山小種(英語:ラプサンスーチョン/中国語:ジョ …
-
-
付き合う人間は人間性で選ぼう
私はこれまで付き合う人間を「見栄えがする」ことで選んでいたように思う。 見栄えが …
-
-
アルコールをやめた方法をその他のやめたいことに応用する
やめた一日目が一番大変。 二日目は一日目より少し楽。→ 一週間 → 2週間 → …
-
-
最強の教養 不確実性超入門 要点メモ
人はさまざまなことに因果関係を見出すが、不確実性を伴う出来事には、却ってマイナス …
-
-
呼吸五輪書 要点メモ
高岡英夫さんの呼吸五輪書を読んだ。 Contents鬼滅の刃のような呼吸法水泳の …
-
-
【要点メモ】ホメオパシー医学への招待 松本丈二 著
階層原理(自然界の) Stratification Principle of N …
-
-
自分が欲しい物を作る【けんすう、宇野常寛】
けんすう「やりたいことがない人にはなりたい姿を目指すことを勧めている」 宇野常寛 …
-
-
腰痛は脳の勘違いだった 痛みのループからの脱出 戸澤洋二【要点メモ】
ContentsP110 長谷川氏のセミナーP141 石川県小松市にある加茂整形 …
-
-
論理が伝わる議論の技術【要点メモ】倉島保美
Contents議論が上手な人は自分が説明するのではなく相手に説明させる反対する …