情報エネルギーは物理エネルギーの使い方を決めるもの ~苫米地理論を考察
2015年2月23日に投稿 → に更新
「抽象度の高いものが低いものへ落ちる時、莫大なエネルギーが発生する」
「釈迦やキリストはとてつもなく抽象度の高い思考をしたから現代にまで多大な影響力を及ぼしている」
苫米地英人博士の本を読んだことがある人であれば、このような話を目にしたことがあるのではないでしょうか?
私はこれらの話を初めて聞いた時、
「情報空間でエネルギーを生み出せば食べ物を食べなくても、生きられるんじゃないか」
と考えました。
しかし、そうではないようです。苫米地博士はかなりの小食のようですが、食べ物を食べています(一日の食事がそば半分とカレーのルー半分と本に書かれている)。
不食を実践し、太陽光のみで生きようとしたスイス人女性が餓死という記事があるように人類が食べ物を食べないで生きるのは難しいようです。
では情報空間で生み出されるエネルギーとは何なのでしょうか?エネルギーというくらいですから、何かを動かす力なはずです。
ということで今回は、情報エネルギーとは何かについて考えてみます。
食べ物によって得られるエネルギーは物理的なものだけではない
お腹が空いている時に食べ物を食べると力が湧いてきます。これは物理的エネルギーを取得したということでしょう。
それと同時に、やる気や気力も回復します。仕事をしてへとへとに疲れた時に、何か食べると、また仕事をする気力がわいてきます。特に美味しいものを食べた後には気力がわいてきます。
これは食べ物によって情報エネルギー(気力)を得たということになります。
この情報エネルギーの得方は複数あります。
- 「おいしい!」という情報によって気力が得られる(おいしいものを食べたから気分が良くなる効果)
- 食べ物を食べることで栄養素が体に取り込まれたり血流が良くなるなどの物理的現象によって、気持ちも元気になる
1は「おいしい」という情報エネルギーが、「気分が良くなる」という情報エネルギーを生んでいます。
2は食べ物の栄養素による物理的エネルギーによって身体が充実感を感じて「気持ちが元気になる」という情報エネルギーを生んでいます。
- 1は情報エネルギー → 情報エネルギー
- 2は物理的エネルギー → 情報エネルギー
ということです。
抽象度の高い思考がが生み出すもの
苫米地博士は抽象度の高い思考をすると莫大なエネルギーを生み出すと言っておられます。
抽象度の高い思考をするとどんなことが起こるのでしょうか?
例えば、「世界中の人が幸せになる方法を考える」とします。これにはとてつもなく高い抽象度の思考が必要になります。
不幸の元となる戦争や貧困をなくす方法を考え出して、実際にそれを実行したとします。
その活動が世界中に広がったとします。
初めは一人の人間が頭の中で考えただけであったことが、世界中を巻き込む大きなエネルギーを生み出したということです。
これが抽象度の高い思考が莫大なエネルギーを生み出すメカニズムだと考えられます。
情報エネルギーは物理エネルギーの使い方を決める
例えば、朝ごはんにトーストを1枚食べて会社に行って仕事をしたとします。この人は仕事が好きじゃなくてお金のために嫌々仕事をしているとします。足取りも重く体はだるくなります。
この日生み出されるエネルギーは以下の数式であらわされます。
生み出されるエネルギー = トースト1枚の栄養(物理的エネルギー) × 嫌々仕事をするモチベーション(情報エネルギー)
つまりエネルギーとは物理的エネルギーと情報エネルギーの掛け算によって生み出されるということです。
では、別の日に朝ごはんにトーストを1枚食べて、その後大好きな異性と初デートをするとします。ウキウキして足取りも軽くなります。一日中ハッピーで疲れを感じません。
この場合のエネルギーは、
生み出されるエネルギー = トースト1枚の栄養 × 大好きな異性と初デートをするモチベーション
となるから一日中疲れを感じないのです。
同じトースト1枚の栄養なのに、体をだるくさせたり絶好調にさせたりするわけです。
つまり、情報エネルギーが物理エネルギーをどう使うかを決めているのです。
物理エネルギーをポジティブな情報エネルギーと掛け算すれば、生み出されるエネルギーはポジティブになるというわけです。
なので、何を食べるかだけでなく、何をするかに気を配ると良いエネルギーが生まれるようになるのではないかと思います!
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