白隠禅師物語 上村貞嘉
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体と呼吸と心を整えるトレーニング
頭で天井を支えるようなつもりで顎を引き、両肩の力を抜く。手は自由にして結構。上半身を緩やかに3回左右に振って、おへその下にある丹田の位置を確認する。唇を軽く結び、目は仏様の目のように半眼にする。
体が整ったら、次に呼吸を整える。
まず口から静かに、強く音を立てないように息を吐き出す。吐き切ったところでお腹が元に戻る力を利用して、今度は鼻から息をゆっくりと、頭の頂点にまで送るような気持ちで吸い上げる。
その息で体全体を洗い清めるようなつもりで、ひとーっと吐き出していく。最後の息をおへその下あたりにある丹田に、すーっと収めるようなつもりで吐き切る。
吐くことを意識すると、自然に腹式呼吸に入れる。
そして二つ、三つ、四つ、五つと数えていく。ゆっくり息を数えながら目の周りの力を抜く。そして目や目の周りがどんなにリラックスしているか感じる。
そのまぶたの心地よい感じが顔全体に広がるのを想像する。顔全体がリラックスしてとてもいい気持ち。額の涼しさを感じませんか?
さらにその顔の心地よい感じが体全体に広がるのを想像する。ゆっくりと息を吐きながら両肩、両腕の力を抜く。腕の力が抜けていい気持ち。なんとなく腕の重さを感じませんか?手のひらのぬくもりを感じませんか?
そして、このリラックスした感じが肩からお腹へ下がっていくのを想像する。ゆっくりと息を吐きながらお腹の力を抜いていく。お腹は温かく感じませんか?
長くリズミカルなこの呼吸法を続けながら、しばらく意識はあなた自身の体に向ける。気になる体のあちこちの力を抜いて、全身を楽な姿勢に持っていく。息を吐くたびに全身がリラックスしてくるのがよくわかる。
今、心と体はリラックスして気持ちが落ち着いた、とても健康な状態。ほんのわずかな時間でも結構なので、一日に一度は静かに座って体と呼吸を整え、手やお腹の温かさ、額の涼しさを味わうひとときを持ってほしい。そうするだけでも体はますます健康になり、生き生きとしてまいります。
軟酥の法、平成版。
体と呼吸と心が整ったら、次に意識を頭上の方に持っていく。頭にバターのようなものを載せ、その上に白く輝くミラーボールのような光の球があると想像する。
その光の球から光のエネルギーがシャワーのように降り注ぐ。頭上に降り注ぐこの清らかなエネルギーは、バターを溶かしながら頭の中にどんどんと染み込んでいく。
頭は清らかなエネルギーで満たされていき、透明でスっきりと冴えてくる感じがしてくる。
頭に満たされたエネルギーは、首から両肩、両腕へと広がっていく。腕がリラックスしてきて、とても気持ちが良い。手のひらが温かくなってきた。
さらに清らかなエネルギーは胸からお腹、両足へと広がっていく。お腹が温かくなってきた。冷え性で困っている、肩こりがひどいなどの場合でも、そこに清らかなエネルギーが集中して癒されていくと想像してみる。
この清らかなエネルギーが全身に行き渡ると、これまでのあなたの古い傷や怒り、愚痴、悲しみなどは洗い流され、さっぱりとしてまいる。
この爽やかな余韻に浸りながら、これからのご自身の生き方をイメージしてみよう。目的が達成した、願い事が実現したなどの喜びの自分をイメージして、その姿をあなたのメンタルスクリーンに映し出す。
そして、心の中でご自分に言い聞かせる:
「私は日ごとに天の気と仏の慈悲を受け、ますます良くなっていく」
ご自分の心に念じましょう:
「これから私の人生を大切にして、愛情を持って人に接してゆきます」
それでは目を閉じて、閉じたまま手を合わせてください。
「願わくは此の功徳を以て、あまねく一切に及ぼし、我らと衆生と共に仏道を成ぜんことを」
その合掌した手を、両肘を立てて強く押し、腕の感覚をつかみましょう。
次にゆっくりと首を前後左右に動かし、さらに首を一回転、反対にも回してみる。大きく背伸びをする。
さあ、目を開ける。爽やかな気持ちでとても健康、頭もはっきり冴えている。
一日一度は静かに座って、体と心を整える。心と体を健康にして、生き生きと人生を送りましょう。
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